【実食レポ】迷走か名作か? かつやに登場した「とんこつチキンカツ丼」をガチレビュー
食楽web
●『かつや』の限定がなんかすごい! 「とんこつチキンカツ丼」を食べてみた
揚げ立てサクサクのカツメニューが腹ぺこピープルズのハートをガッチリ鷲掴みにしている人気とんかつ専門店『かつや』では、7月7日より期間限定メニュー「とんこつチキンカツ丼」の販売をスタート。かつやフリークを中心に、夏の日差しに負けないほどのアツい注目を一身に集めています。
店頭のメニュー(食楽web)
ジューシーなチキンカツに濃厚豚骨タレをかけ、分厚いバラ肉チャーシューとメンマ、もやし、刻みネギ、紅生姜、ナルトが添えられるという、明らかに“とんこつラーメン”を意識した構成。いや、意識する相手が違ってないか…。ということで、これまでに登場した期間限定メニューの中でも、異質感がハンパない今回の丼。果たしてどんなテイストとなっているのか、お店での実食で詳しくチェックしてみることにします!
チキンカツととんこつが意外にマッチ!? 「とんこつチキンカツ丼」
「とんこつチキンカツ丼」869円。今回は定食バージョンがありません(※店舗により価格が異なる場合があります)
運ばれてきた丼の第一印象は、ラーメン感の強さ。主役であるはずのチキンカツが、むしろ場違いに思えるような雰囲気です。まずは丼の構成をくまなくチェック。チキンカツとチャーシューの下には、思っていた以上に多めのもやしが敷き詰められており、おかずとご飯の間にボーダーラインを形成。ナルトと海苔が各1枚、メンマと刻み青ネギ、多めの紅生姜が添えられています。
もやし、チャーシュー、ナルト、メンマとラーメンの要素が強めな丼
そういえば今回は、定番のキャベ千(キャベツの千切り)がありません。もやしがその役割を担っているのか、それとも味わいにマッチしないから敢えて外したのかも? これに関しては真の理由を解き明かすのは難しそうなので深堀りはせずにスルー。もやしを食べる際に改めて確認することにしましす。
今回もプリプリのジューシー。期間限定メニューの主、健在です!
実食開始はやっぱりチキンカツから。サクサクの衣にジューシーな鶏モモ肉と、今回も非常に美味しいです。かけられている濃厚豚骨ダレは、通常のソースほど明確でわかりやすい味ではないものの、とろみのある濃さと旨みをしっかり備えたテイスト。おかずを差し置いて、豚骨タレがかかったご飯を単独でバクバクいけちゃう味です。
箸でリフトするとちぎれそう。とにかく柔らかい
次はもうひとつのメインおかずのチャーシュー。箸でリフトしただけで肉と脂身がほどけてしまい、口に入れればプルンプルンの柔らかさです。味付けはほんのり醤油を感じる程度でキツさはなく、適度な脂感は豚バラ肉と豚骨ダレならではといったところでしょうか。ご飯を進ませるには十分すぎる美味しさ、大変結構です。
ナルトがラーメン感を演出しています
その他の具材はというと、もやしは適度な水気とシャキっとした食感で豚骨ダレの味にマッチしていて思った以上に食べやすい。今回の丼に関してはキャベ千にしなくて正解のようです。メンマはしっとりしていて、食感とほんのり入っている醤油の味がグー。ご飯とチキンカツ、チャーシューの合間に紅生姜を挟むことで、口の中をリセットできるようになっているのもいい感じです。美味しさとボリューミーさを存分に堪能し無事に完食。ごちそうさま!
まとめ
良くも悪くもこれまでにないぶっ飛んだ構成の丼でしたが、いざ食べてみたら訝っていたことすら忘れてしまうほどの美味しさでした。味わい的にはもっと主張してきてもおかしくない豚骨ダレが、チャーシューやもやしなどのラーメン具材だけでなく、チキンカツやご飯にも合っていたのが大きかった気がします。
というか、改めて感じたのがチキンカツの偉大さ。これさえ丼にいれば、どんなチャレンジ系のコンセプトであろうとも最終的には「美味しかった」でまとめてしまう。期間限定メニューを支える大黒柱、どうか今後も変わることなく、美味しいままでいてください(笑)。
見た目のインパクトを凌駕する抜群の美味しさを備えた「とんこつチキンカツ丼」。チャーシューが3枚になる「チャーシュー増し とんこつチキンカツ丼」(1089円)や、テイクアウトメニュー「とんこつチキンカツ弁当」(853円/チャーシュー増し:1069円)も販売していますので、こちらも合わせてぜひお試しください!
(撮影・文◎河西まさあき)
●DATA
とんこつチキンカツ丼
期間:2023年7月7日(金)~ 期間限定・なくなり次第販売終了
販売:一部店舗を除く国内の『かつや』
https://www.arclandservice.co.jp/katsuya/