東京の粋な街で大人のデート。行きつけにしたい荒木町の名店8選
花街のなごりの独特の情緒が漂い、上質な店が軒を連ねる、荒木町。
風情あるこの街に、ふたりだけの“行きつけ”があれば、東京の大人としてのレベルも上がる。
実は新宿からタクシーですぐという便利な立地でもあり、好みの店に通いやすいのも嬉しい。
しっとりデートや友人との食事に、ふらりと足を運びたくなる、荒木町の人気店8軒をご紹介!
1.粋な江戸っ子の理想が詰まった一軒。旨いアテと未知なる日本酒、最高の晩酌がここにある
『和酒 月肴』
月と盃の暖簾が目印。月を眺めながらゆったり酒を飲むのが好きな女将の案で『月肴(げっこう)』という店名に
黒壁の外観に黒の暖簾。やや入りづらいかと思いきや、暖簾の先から賑わいが漏れて安心する。
特に楽なのが4品からなる4,500円の軽めのコースだ。その日オススメの前菜、お造り、揚げ物、魚の温物が出て、酒は由紀子さんが料理に合わせ、見繕ってくれる。
茄子と甘長唐辛子の焼き浸しなどが入る「前菜盛り合わせ」1,400円(コースでも提供)。
合わせるのは福井・伊藤酒造の「越の鷹 純米吟醸酒 RED HAWK」。穏やかな辛口なのでどの食材にも寄り添い盛り合わせに最適だ。120ml 860円。
甘辛く煮詰めた「稚鮎の唐揚げ」900円。稚鮎の苦みに合わせゴーヤの白和えを添えている。好相性なのが山形・奥羽自慢の「吾有事 純米大吟醸」。すっきりしながら旨みがあり、稚鮎の繊細な苦みによく合う。120ml 900円
長年、和食店や鶏料理店で腕を磨いた西村さんは自身の料理を「奇を衒わない」と話すが、例えばメンチカツは初夏なら蕗味噌で食べる山菜メンチ、冬なら原木椎茸の肉詰めメンチとなり、旬を前提としたセンスが冴える。
牛豚合挽肉の旨みに生姜や山菜の香りが優しく重なる「山菜メンチカツ」1,000円。その複雑みに合わせて日本酒も奥ゆきのある愛知・澤田酒造の「白老 でらから 槽場直汲生原酒」を選択。120ml 860円
もちろんアラカルトで気分まかせに飲むもまたよし。
いずれにしろ〆のお決まりは一膳700円から頼める炊き込みご飯だ。食材の出汁が効いたホカホカのご飯を食べれば、常連の連れが魅せられ常連になるという、この店でよく起こる好循環に納得するだろう。
板に独自の削りを施した名栗加工が印象的なカウンター。
壁紙はデザイナーが大将夫妻を連想して選んだもので端の壁は鯉柄。
■店舗概要
店名:和酒 月肴
住所:新宿区舟町5-25 TSIFUNAMACHI 1F
TEL:03-5919-6697
営業時間:17:00〜(L.O.22:00)
定休日:不定休
席数:カウンター10席、テーブル8席
2.30年間、地元民を癒し続ける拠り所。杉大門通りのど真ん中で豚しゃぶで〆る大人感
『三櫂屋』
店を構える杉大門通りは、昔ながらの和食店が密集しているグルメ地帯。雑居ビルの2階というロケーションは知る人ぞ知る感たっぷり
はしご酒も荒木町での楽しみのひとつではあるが、腰を落ち着けてじっくりと飲みたい夜は〆まで旨い店がいい。とくれば、覚えておくべきは『三櫂屋』だ。
まずは、店主の池田貴夫さんが毎朝、豊洲市場で仕入れる魚を肴に1杯やる。
焼き魚のクオリティにも抜かりなし
「のどぐろの干物」560円。皮目の香ばしさと上品な甘みが酒を進ませる。
酒飲み垂涎の生からすみで乾杯!「生からすみ」(790円)など、気の利いた一品が充実しているのも通いたくなる理由
メニューには、季節もの以外にもうるめ、エイ、きびなご、ニシン、ほやと実に多彩な魚介類が並び、刺身、塩辛、沖漬け、みりん干し、炙り、かま焼きといったシンプルな調理法がまたそそる。
今の時期なら、夏酒とともにチビチビやるのがたまらない。
日本酒なら山形の出羽の里「三十六人衆」1合 590円(右)、焼酎なら佐賀の天山酒造の米焼酎「七田」1合 590円(左)がおすすめ。全国各地の銘酒がそろう
ほどよく酔いが回った頃、忘れずに頼みたいのが開店以来30年間守り抜く「豚しゃぶ」だ。
珍味や焼き魚に続けて頼むべきは、ねぎと肉だけのシンプルな豚しゃぶ。薄切りのねぎを豚肉で包んで味わうスタイルは、実はこの店が発祥。「豚しゃぶ」1人前 3,480円
赤身と脂身のバランスが美しい肩ロースを昆布だしにくぐらせれば、豚の甘みと出汁の味わいが口いっぱいに広がり、やさしく満たす。
具材はねぎと湯葉のみ、という潔さも重過ぎず、軽過ぎず、大人の〆には十二分。
幸せな充足感に満ちて帰路につける一軒だ。
どこか懐かしい雰囲気の店内には、店主の趣味である手ぬぐいを展示。
若い世代や女性客も多いのだとか。
■店舗概要
店名:三櫂屋
住所:新宿区舟町4 北村ビル 2F
TEL:03-3351-3477
営業時間:【月〜金】17:30〜(L.O.22:30)
【日・祝】17:30〜(L.O.21:30)
定休日:土曜、ほか不定休あり
席数:カウンター12席、テーブル16席
3.若きふたりの大将による軽快な和食。20品にもおよぶおまかせを“延々つまむ”喜びがある
『荒木町 きんつぎ』
幅広の白木のカウンターが主役の洗練された店内。ふたり体制なので、L字型のどちらのラインにも大将がいる状態なのが、贅沢かつ面白い。担当する料理を分けているゆえ、それぞれ違った動きをするから躍動感も満点である
階段を下りて地下1階の扉を開けると、そこは荒木町というより西麻布にありそうな和食店。数秒前に歩いていた杉大門通りのバンカラさから一転、優雅さが漂う。
幅広のL字カウンターに立つ大将は佐藤正規さんと北村徳康さん。
ともに和食の経験が長く、佐藤さんの「豆皿でちょこちょこ出す料理を肴に日本酒を楽しむカウンターを作りたい」とのビジョンに北村さんが賛同し、2018年に『荒木町 きんつぎ』が誕生した。
当時から「余裕がある大人の普段使い」をターゲットにし、20皿のコースで7,800円と良心価格。
デートや小規模の接待にも重宝する店となっている。
「前菜盛り合わせ」。
右奥から時計周りに水だこと甘夏のジュレがけ、車海老の握り、キウイとシャインマスカットの白合え、ずわい蟹と壬生菜のお浸し、淡路産鱧の炙り。
甘鯛の頭のお出汁が効いた「島根産甘鯛と京都産お麩のお椀」。
鰆やシラスの「蒸籠蒸しごはん」。コースで7,800円。
右から香川・丸尾本店の「悦凱陣 丸尾神力 純米無濾過生原酒」、岡山・長珍酒造の「長珍 備前雄町7-65 純米無濾過生原酒」、栃木・菊の里酒造の「大那 純米吟醸 那須五百万石」。すべて1合 1,000円〜
豆皿といえど贅沢な食材も多数含まれる。淡路産鱧の炙りに蝦夷鮑の白味噌焼きが出て、さらには鮨も提供される。
というのも実は北村さんは高級鮨店での修業経験あり。
そんな何回通っても楽しめる店は、21時以降はアラカルトで予約なしで入ることも可。柔軟に飲める術を知っているのが、手練な常連なのだ。
■店舗概要
店名:荒木町 きんつぎ
住所:新宿区四谷3-3-6 アイエス共同ビル3 B1F
TEL:03-6709-8704
営業時間:17:00〜(L.O.22:00)
定休日:日曜
席数:カウンター13席、個室4(8名)
4.ビルの2階に隠された人気焼き鳥店。荒木町の登竜門と謳われる野菜と絶品串の無限ループ
『焼鳥 どろまみれ』
体が覚えた野菜と鶏を欲して、思わず2階へと吸い込まれていく。2010年のオープン以来変わらぬ店構えにホッとする常連も多い。当日飛び込みを狙うなら、予約客が落ち着く21時以降がベターだとか
必ず週一で来る客や13年通う客もいる。多くの大人を引き寄せて飽きさせないのは、ズバリ“野菜が美味しい焼き鳥店”だから。
焼き鳥といえば串中心で野菜が少なめなのが通例だが、ここではメニューを開けば野菜料理が盛りだくさん。
「うちは居酒屋に近いです」と店主の石井和紀さんは言い、常連もそう楽しむ。
「野菜盛り」には季節野菜が約10種入り、シンプルに塩と味噌で。月2回はスタッフ総出で埼玉の畑に行き、野菜の旬を肌で学ぶ。990円
まずは肉味噌生ピーマンを齧りながらビールを飲み、せせりポン酢で杯を進め、トウモロコシのかき揚げを前にビールをお代わり。野菜の充実は店が埼玉に畑を持っているゆえ。
店名には「鶏も野菜も泥まみれになって育ったもの。自分達も泥まみれになって仕事をする」との意味が込められているのだ。
いい頃合いになったら串も頼みボトルキープの焼酎を飲む。
名物の「つくね」はまん丸に形成して焼いているので、水分量や脂がキープされ肉汁が溢れだす。407円。
人気の「キモレア」(680円)は、じっくり火入れをしているからとろけるような食感
肉のジューシーさを感じる部位は秋田比内地鶏、臓物は甲斐信玄どりを使い、ももの脂もトロっとしたレバーの舌触りもたまらない。
野菜の歯応えを感じ、鶏の肉汁に唸る。このループを知れば誰もが通ってしまうのだ。
炭の入った焼き台も見えるカウンター。
三味線などの賑やかなBGMが、また楽しさを助長する。
■店舗概要
店名:焼鳥 どろまみれ
住所:新宿区荒木町20 ヤカタビル 2F
TEL:03-6380-1197
営業時間:【火・土】17:00〜(L.O.23:00)
【水・木】19:00〜(L.O.23:30)
【金・祝前日】18:00〜(L.O.24:00)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター8席、テーブル16席
5.蕎麦好きと電車好きが集う隠れた名店。東京の大人を気取るなら、蕎麦前を楽しむ夜もいい
『音威子府TOKYO』
扉一枚の小さなエントランス。これまた小さな暖簾をくぐると、地方の酒場を訪れたような旅情たっぷりの温かい空間が広がる
“駅そば”というジャンルがある。
言葉どおり、駅舎内にある店で出す蕎麦の総称だが、その土地の歴史や地域性が色濃く出る一枚に魅了されるのは、蕎麦好きだけではない。電車好きにもファンが多く、ひとつのカテゴリとして成立しているのだ。
そして、彼らの間で「最後にたどり着く駅そば」と言われているのが、北海道で最も人口の少ない音威子府(おといねっぷ)村の田舎蕎麦だ。
音威子府蕎麦の特徴は、その色。蕎麦の実を籾ごと挽く“挽きぐるみ”という90年以上続く方法で作られる。「音威子府と信州更科の合盛り」1,060円
杉大門通りに店を構えるこの店は、まさに希少な田舎蕎麦が味わえる蕎麦居酒屋。
蕎麦の実を丸ごと砕いて作られる音威子府蕎麦の野趣あふれる香りと独特の食感に惚れ込んだ店主の鈴木章一郎さんが2019年にこの地にオープン。
以来、蕎麦好き、日本酒好き、北海道好き、鉄道好きがどこからともなくその噂を聞きつけ、今では界隈のちょっとした有名店に。
蕎麦の実と音威子府味噌で作った「蕎麦味噌」590円。
旬の野菜と大ぶりのエビを惜しみなく使った「天ぷら盛り合わせ」4品 1,000円。
甘めの濃い味がどこか懐かしさを覚える「北海道いももち」560円。
蕎麦焼酎「吉兆雲海」1合 790円(右)と日本最北の酒造で造られた日本酒「國稀」1合 790円(左)。蕎麦焼酎や日本酒の飲み放題も!
天ぷらと蕎麦をアテに酒を飲むという江戸の文化を、歴史と風情漂う荒木町で楽しめるとあって、連夜、粋な大人で静かに賑わっている。
こぢんまりとした心地良い店内。「北海道の酒場町に似た雰囲気を感じて、荒木町を選びました」と店主。
壁には宗谷本線「音威子府駅」の切符が貼られ、“駅そばの聖地”感も漂う。
■店舗概要
店名:音威子府TOKYO
住所:新宿区舟町3-6 今塚ビル 1F
TEL:03-6457-7590
営業時間:【水・木】17:00〜23:00
【金〜日】ランチ 11:30〜14:30
ディナー 17:00〜23:00
定休日:月曜、火曜、祝日
席数:カウンター8席、堀こたつ8席
6.東京の粋を後輩に教える珠玉の一手。荒木町だからこそ絵になる、ねぎま鍋をつつく風流さ
『道しるべ』
名店が潜む気配がむんむん漂う、車力門通りの小道に佇む『道しるべ』
江戸時代にこの通りから松平摂津屋敷の門へと、荷車で物資が運び込まれていたことから名付けられたという「車力門通り」。
今では渋い居酒屋が並ぶこの通りから一歩入った小路に『道しるべ』は佇む。
店主の種市信広さんは、新富町や上野などで和食料理人として腕を磨き、11年前に独立。
「何か名物になるものを」と、江戸発祥の庶民の味“ねぎま鍋”に着目した。
「ねぎま鍋」(1人前 2,000円)は、まぐろの砂ずりと那須の白美人葱を使用。まぐろの脂とねぎの甘みが滲み出た出汁で食べる、〆の玄米麺(1人前 600円)もあっさりと美味
伝統的なレシピは、ねぎはぶつ切りで濃いめの醤油だしが定番だが、種市さんはこれをアレンジ。
ねぎは白髪ネギにしてシャキシャキに、出汁は食べ飽きないよう薄口に。味わいはねぎま鍋そのものだが、軽やかで、懐かしくも新しい“江戸の味”を楽しめる。
今では提供する店も限られるだけに、「ねぎま鍋って知ってる?」と部下を連れてくる客も多いとか。
鍋のみならず、お通しが本格的で一品料理もハイレベル。
お刺身盛り 2,800円〜。
その日おすすめの新鮮ネタが7〜8種味わえる。この日は、煮はまぐり、蒸し鮑、赤ムツ炙りなど高級ネタも惜しげなく!
旬の食材を使った煮物、揚げ物、焼き物などの一品料理が充実する。
蓼酢でいただく鮎の塩焼き(850円)は、仕入れがあれば天然の鮎が登場することも。
お通しから本格派。鮨1貫、おつまみ2品がセットに。
写真は、小肌の握り、小松菜の煮浸し、夏野菜のゼリー。
オリジナルラベルのお酒も!
いい店の条件がそろっているのだ。
■店舗概要
店名:道しるべ
住所:新宿区荒木町3-1
TEL:03-5357-7578
営業時間:17:00〜22:00頃
定休日:日曜
席数:カウンター6席、テーブル20席
7.荒木町の外れで静かに賑わう旬な店。津の守坂の最深部では美食とワインに溺れたい
『曙橋かず』
住宅街という立地を考慮し、看板はなし。ひっそりと掲げられた暖簾に記された店名だけが、店であることを示す
「メインの商店街からは外れた住宅街にあるので、“荒木町”を名乗るのは……」。そう笑うのは店主の松尾和也さん。
津の守坂を下って一本入った細道に店を構えたのは4年前。当時31歳だった松尾さんの謙虚さから、店名の頭には“曙橋”をつけた。
だが、料理で人を呼ぶ。控え目ながらも確かな自信があったからこそ、今がある。
日々変わるお品書きに並ぶ料理に貫かれているのは、「奇を衒うことなく、季節の食材をシンプルに味わう」というモットー。
天豆の塩茹でや青菜のおひたしなどの素朴な一品から、毛蟹や余市あん肝といった逸品まで、豊富なアラカルトがそろう。
店の名物「明太からすみ餅」1,000円。
柚子と出汁の香りに癒される「海老の真丈椀」1,200円。
「毛蟹」(半身 2,400円)は、ほぐした状態で供されるのもありがたい。
店主は恵比寿『和の食 いがらし』の出身。
「本日の炊き込みごはん」(2人前 3,000円〜)は、修業時代に学んだ逸品。
スパークリングやナチュールも!和食店には珍しいドメーヌミレのシャブリ2019(ボトル 7,500円/左)やクレマン・ダルザス(ボトル 6,500円/右)もオンリスト
飲みたい日もガッツリ食べたい日も、ここに来れば、“これが食べたかった”という正解が見つかるのが嬉しい。
荒木町ではまだ少ない、ナチュールが豊富にオンリストされているのもたまらない。行きつけにしたく、人に教えたくない店の筆頭だ。
店内はモダンな雰囲気ながらも、ところどころに古家具が配され、ほっこりした心地よさがある。
■店舗概要
店名:曙橋かず
住所:新宿区荒木町16 エスペロビル 1F
TEL:03-6882-3683
営業時間:17:00〜(L.O.22:00)
定休日:日曜、祝日
席数:カウンター6席、テーブル8席
8.大人の胃袋を癒す名物に惚れる。荒木町に馴染むなら「野菜鍋」が通過儀礼
『桃太郎』
昔ながらの酒場風情が漂う店内に、昭和歌謡のBGMがハマる
創業38年目の『桃太郎』はかつて、業界人たちで賑わう酒場のうちの一軒だった。その時代からゆかりのある著名人らの色紙が壁にずらりと並ぶ。
先代の命で店を継ぎ13年目となる、二代目店主の千葉良一さんが振る舞うのは、初代が残した名物「桃太郎鍋」。皿から溢れんばかりの21種類の野菜とキノコが主役だ。
3種の山盛りキノコとサニーレタス、にら、冬瓜、小松菜、クレソンなど21種の野菜を味わえる「桃太郎鍋」1人前 4,400円(注文は2人前から)
まずは昆布だしのスープに牛ほほ肉と根菜で出汁を加え、豚肉とキノコ、豆腐……と時間差で鍋に投入。
鍋は全て店主が世話をし、野菜をしゃぶしゃぶしては器に盛ってくれる。
「レタスのひだにスープが絡んで旨いんだ。小松菜は食べるとバターの香りがする。不思議でしょ?」
確かに、鍋にくぐらせると野菜の甘みや旨みが増し、濃厚になっていくスープが味わいを引き立てる。〆に辿り着く頃にはすでに腹パン状態。だが罪悪感はゼロ!
荒木町の酒豪たちを癒してきた“野菜鍋”。この鍋を知らずして、この街の懐には入れない。
「冷凍は使わない」が店主のこだわり。豊洲から仕入れる生本まぐろは赤身、中トロ、大トロの3種。
「本マグロ三点盛り」2,800円。
「長芋焼き」900円。バター醤油味が後を引く。
旨みの濃い根室産「干しこまい」900円。
ボトルも貫禄あり!
以前は“流しの新太郎さん”(現在は他界)の歌も聴けたという。そんな荒木町らしい話を大将に聞きながら、鍋をつつくのもオツ。
野菜鍋は、たくさん食べてもスッキリ消化してくれるのが嬉しい。
■店舗概要
店名:桃太郎
住所:新宿区荒木町2 小林ビル 1F
TEL:03-3355-0385
営業時間:18:30〜22:30 ※完全予約制
定休日:土曜、日曜、祝日(定休日の予約は要相談)
席数:テーブル15席
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