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巨人は2023年7月3日、石川慎吾とロッテ・小沼健太の交換トレードを発表した。

6月26日に登録抹消

救援陣の強化を狙う巨人と、パンチ力のある右打者の補強に動いていたロッテの思惑が一致。石川は球団公式サイトを通じ、「ジャイアンツの7年間は本当に濃い時間でした。ご期待にそえる活躍ができなかった僕に対してファンの皆さんはいつも温かい声援を送ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。チームメイトと離れるのは寂しいですが、それは今日までにして、明日からはチャンスをいただいた千葉ロッテマリーンズの期待に応えられるように精一杯頑張ります。7年間本当にありがとうございました」とファンに感謝の思いを綴った。

ロッテから加入した小沼は189センチの長身から投げ下ろす150キロ越えの直球が魅力で、スケールの大きい投手だ。ただ、即戦力かというとそうではない。スポーツ紙デスクは、「廣岡大志、石川慎吾を放出してオリックスから鈴木康平、ロッテから小沼を獲得しましたが、トレード3弾があると思います。勝負の夏場に向け、救援で経験がある投手はのどから手が出るほど欲しい。他球団から人気の松原聖弥が交換要員になることが考えられます」と分析する。

松原は21年に135試合出場で打率.274、12本塁打、15盗塁をマーク。スピード感あふれるプレースタイルで外野の守備範囲の広さもリーグ屈指だった。だが、ボール球に手を出したり、状況判断の甘さを課題に挙げられて翌22年は50試合出場と激減。今季も19試合出場のみで、6月26日に登録抹消された。まだ28歳と若く、このままくすぶっているのはもったいない。松原の輝く場所は巨人かそれとも――。(中町顕吾)