「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2023年5月に実施した「本当に住みやすい街大賞2023 in福岡」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

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野芥ってどんな街?

福岡市の西南部、早良区と城南区の区境に位置する福岡市地下鉄七隈線の「野芥駅」(福岡市早良区)。農耕地帯としての歴史が長いこの街は、2005年の七隈線開業、2011年の国道202号福岡外環状道路の全線開通、2012年の福岡都市高速道路環状線全通で、一気にベッドタウン化が進みました。

駅の周辺には、買い物施設や学校、保育施設、病院といった子育て世帯に必要な環境が整っており、自然を満喫できるスポットも豊富です。また、「福岡県刑法犯市区町村別認知件数」で早良区と城南区が1、2位を争う犯罪件数の少なさを誇っていることからも、特に子育て世帯にとっては安心感がある環境と言えます。

【発展性:3.22点】福岡市西南部の中心地として今後の発展が見込める

2023年3月の七隈線延伸開業により、地下鉄で博多駅まで直行が可能に。空港線に乗り換えれば、福岡空港へのアクセスも容易になりました。

駅周辺では、「イオン野芥店」の食料品売り場が2020年に24時間営業のスーパー「マックスバリュエクスプレス野芥駅前店」へ業態変更したほか、生活利便施設が増加。駅から南西約3キロメートルの場所には全73区画の分譲住宅地「コットンヒルズ時彩の森」が造成されるなど、戸建ての建設も相次いでいます。

福岡市では、野芥駅を軸とした新たなまちづくりを計画中。駅の周辺にある賀茂、田隈、野芥の各小学校区で人口と児童数が増加傾向にあることから、今後も街の発展は続くと予想されます。

駅の出口から道を挟んで向かい側に位置する「イオン野芥店」。食料品や医薬品など、日々の暮らしを支える商品が充実しています

【住環境:4.02点】生活利便施設が駅近に集結、自然を満喫できる施設も多い

駅から徒歩15分圏内に、「イオン野芥店」や「ヤマダデンキ テックランド福岡賀茂店」「福西会病院」といった生活利便施設が集結。福岡市地下鉄七隈線で3駅約10分の場所にある「木の葉モール橋本」では、地元の食物販店を集めたコーナーや子ども向けの遊び場があり、ファミリーでの利用にぴったりです。

また、スポーツ施設が充実する「西南杜の湖畔公園」をはじめ、親子で楽しめる公園が多い点も魅力。駅から車で20分圏内には、キャンプを楽しめる「ABURAYAMA FUKUOKA」や農業体験ができる「かなたけの里公園」もあります。

【交通の利便性:3.97点】地下鉄・高速道路が福岡市内外の移動に便利

福岡市地下鉄七隈線の利用で、野芥駅から天神南駅まで約20分、博多駅まで約24分、博多駅から空港線に乗り換えて福岡空港駅まで約40分と、通勤や通学、休日のお出かけに便利。博多駅からは新幹線、福岡空港駅からは飛行機を利用できるため、遠距離移動も容易です。

駅の上は、幹線道路の国道202号福岡外環状道路と国道263号 、福岡都市高速道路が交差する交通の要衝。「野芥IC」より福岡都市高速道路を利用すれば、福岡市内外への移動もスムーズです。

また、駅前からは福岡市西部の副都心である西新エリアへ向かう西鉄バスが運行しています。国道263号沿いの学校や職場へのアクセスや「シーサイドももち」周辺に点在するレジャー施設へのお出かけも便利です。

【コストパフォーマンス:2.93点】福岡市地下鉄空港線沿線より格安でマイホームを購入できる

駅周辺の一部は「戸建住環境形成地区」に指定されているため、マンションの物件に出合える機会はなかなかありません。

一方、駅から徒歩圏内の新築戸建ては、3LDKで3,500万円台から探せます。福岡市地下鉄七隈線と同じく、天神駅や博多駅へダイレクトアクセスが可能な福岡市地下鉄空港線沿線で同条件の物件を探した場合、都心から最も遠い姪浜駅(福岡市西区)でも価格が4,000万円台前後であることから、野芥駅周辺は福岡市内でマイホームに手が届きやすい街と言えるでしょう。

ただ、地価は上昇していることから、今後は割安感が薄まる可能性があります。希望に近い物件があれば、早めに購入を決断するのも一案です。

【教育・文化環境:3.24点】充実の教育環境と豊かな自然で多彩な学びが可能

早良区と城南区は、福岡市屈指の文教地区として有名です。駅から通学可能な圏内には「福岡大学」と「福岡歯科大学」が立地しており、福岡市地下鉄七隈線沿線にも、高校と大学が点在しています。さらに、「福岡県立修猷館高等学校」や「西南学院大学」が集結する西新エリアも自転車通学圏内。子どもたちの学習意欲を高めるのに適した環境と言えるでしょう。

2021年には、多目的ホール、図書館、練習室、チャイルドルームを備える「福岡市早良南地域交流センター(ともてらす早良)」が駅から車で約8分の場所にオープン。隣接地にはスポーツを楽しめる「福岡市立早良体育館」もあり、文武両道を目指す子どもたちの学び場としても親しまれています。

トレッキングが楽しめる「油山」や「室見川」の親水エリアなど、身近に自然を感じられるスポットも豊富。多様な学び場で子どもたちの成長を支えるエリアです。

文化交流施設「福岡市早良南地域交流センター(ともてらす早良)」。図書館には、約1万5,000冊の児童書が所蔵されています

【選定委員会による総括】都会と郊外の利点を享受できる子育て世帯注目の街

福岡市地下鉄七隈線が博多駅まで延伸されたことで、生活利便性が向上した野芥エリア。福岡市内でありながら、マイホームを購入しやすい点も、子育て世帯が注目すべきポイントです。

勤務先が天神駅や博多駅周辺で好アクセスを条件としている人、都会と郊外の利点を享受しながら暮らしたい人、教育に適した環境を大切にしたい人にとって、野芥エリアは理想的な引っ越し先の一つと言えるかもしれません。

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