アート引越センター(写真:西村尚己/アフロ)

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アート引越センターのトラックと見られる車内で男性を全裸で縛りつける動画がSNSで拡散していることについて、同社は2023年6月23日、J-CASTニュースの取材に対し、2019年に発生した事案だと事実を認めた上で謝罪した。「今回この動画を確認し、はじめて事案の存在を確認しました」と述べている。

「社内において従業員間で発生した極めて不適切な事案であると判断しており、大変遺憾です」とコメントしている。

「何が面白いのか1ミリも理解できない」

ツイッターで6月22日ごろから、アート引越センターの運搬トラックと見られるコンテナ内を撮影した動画が拡散した。

撮影者とみられる男性が「開けまーす!」とコンテナの扉を開くと、その中では別の男性が全裸で壁に縛りつけられている。全裸の男性を見た大きな笑い声が聞こえ、車内にいた別の従業員が全裸の男性に対して、引っ張ったゴムを弾いてぶつけるという内容だった。

SNSでは「何が面白いのか1ミリも理解できない」「マジで胸糞悪い」などと批判する声が相次いだ。

同社は23日、取材に「調査の結果、動画に映っている両名が当社従業員であったということは事実です」と認めた。また、全裸で縛りつけられていた従業員は最近退職したという。

動画に映っている事案は2019年に発生したもので、「詳細の日程については調査中」だと答えた。

今回の件について「この度は、皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけして、誠に申し訳ございません」と謝罪し、「今回この動画を確認し、はじめて事案の存在を確認しました」と述べた。

「社内において従業員間で発生した極めて不適切な事案であると判断しており、大変遺憾です」とした上で、「今後さらなる社内調査を行い、その結果を基に厳正に対処してまいります。また、今後このようなことが無いように社員教育を徹底し、再発防止に努めてまいります」と今後の方針を示した。