実写版『ONE PIECE』でロロノア・ゾロ役を演じる新田真剣佑(Netflix公式YouTubeチャンネルより)

写真拡大

 6月18日、漫画ファンが注目する映像作品のティザー予告動画が公開された。

【写真】泉里香の“ナミBODY”が話題に! Indeed版ワンピが完璧すぎた

「8月31日から配信予定のNetflixオリジナルドラマ、実写版『ONE PIECE』の本編一部がYouTubeにアップされました。主人公・ルフィの仲間であるロロノア・ゾロ役を演じた新田真剣佑さんも登場しています」(エンタメ系ライター)

『ONE PIECE』は少年ジャンプで連載中の漫画作品。海賊王を目指すルフィと仲間たちが“ひとつなぎの大秘宝・ワンピース”を目指す冒険を描いた物語だ。

「'97年に連載が開始され、'22年8月には単行本の累計発行部数が5億冊を突破、ギネスに“最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ”として認定されています。日本のみならず世界的に人気の漫画作品ですね」(漫画雑誌編集者)

予告動画に“違和感”

 ティザー予告では、原作でも描かれたシーンや、ルフィが乗る船“ゴーイングメリー号”なども精巧に作られているのが伺えるなど、かなりの力の入れよう。原作者である尾田栄一郎氏も実写版の監修を務めており、公式コメントでは“愛に満ちています!!”と太鼓判。待ちきれないファンからの

《めちゃくちゃ楽しみ!》

《期待しかない!》

 という声が聞こえてくるが、一方では――。

「ルフィの仲間のサンジはグルグルした眉毛が特徴なのですが、彼を演じるタズ・スカイラーさんは動画で見る限り普通の眉毛ですし、同じく仲間のウソップも原作では長い鼻がチャームポイントですが、こちらも再現していません。漫画の表現を実写でやるのは無理があるとはいえ、やっぱり違和感を覚えてしまいます」(『ONE PIECE』ファンの男性、以下同)

1話あたり「制作費約39億円」の作品も

『ONE PIECE』の実写といえば、'18年に放送されていた求人検索サイト『Indeed』のCMを思い出す人も多いだろう。

「斎藤工さんがルフィ、池内博之さんがゾロ、泉里香さんがナミ、窪塚洋介さんがサンジ、千鳥の大悟さんがウソップをそれぞれ演じていました。こちらはサンジのグルグル眉毛やウソップの長鼻を完全再現。新田さんのゾロもそうですが、やはり日本のメディアでおなじみの方々が演じると、その演者さんのキャラクターも相まって、しっくりしていますね」

 とはいえ、Netflixは世界のマーケットに向けたコンテンツを作り出す企業。グローバルな視点で制作に臨んでいるようだ。

Netflix発の人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン4の制作費は1話あたり約39億円と言われています。『ONE PIECE』のような世界的人気作品の実写化である以上、日本のみならず世界中のファンが満足する作品にする必要があります。全キャストを日本人にしたり、漫画で表現されたイメージのまま作ることは、戦略的にリスクが高いという判断でしょう」(ネットニュース編集者、以下同)

 となれば、世界に大きく羽ばたいて欲しい実写版『ONE PIECE』だが、一抹の不安も。

Netflixでは目標視聴数に達しないと、すぐに打ち切られます。海外ファンが多い日本のアニメ『カウボーイビバップ』の実写ドラマも、制作コストに対して視聴数が物足りないとして1クールで打ち切りとなりました。実写版『ONE PIECE』は全8話と発表されていますが、原作は100巻を超える大長編。どこまで描かれるのか心配ですよ」

 Netflixのルフィは、海賊王になれるのか!?