中国のホテルグループ運営企業、華住集団(01179/香港)が5月29日、2023年1〜3月期の業績公告を発表した。前年同期比で約70%の増収となり、収益が黒字化した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のホテルグループ運営企業、華住集団(01179/香港)が5月29日、2023年1〜3月期の業績公告を発表した。前年同期比で約70%の増収となり、収益が黒字化した。
 
 23年1〜3月期の売上高は44億8000万人民元で、前年同時期の26億8100万元から67.10%増加した。このうち、リースおよび自社保有ホテルの売上が28億7400万元(前年同期比75.03%増)、フランチャイズ・ライセンス経営ホテルの売上が15億万5400万元(同57.13%増)だった。中国国内外で新型コロナ後の宿泊業界回復などにより売上が大きく増加し、中でも欧州などの海外ホテル部門が同2.22倍と顕著な伸びを見せた。
 
 当期純損益は10億元の黒字で、前年同時期の6億4900万元の赤字から黒字化した。売上高が70%近く増加したのに対し、営業コストが38億9000万元で同13.27%増に留まったことで収益性が大いに改善した。また株式売却益などその他の純利益を5億1400万元計上したこと(前年同時期は5900万元) 、為替差益を計上したことで最終利益が膨らんだ。
 
 華住集団は23年3月31日現在で18カ国にて8592軒のホテルを経営し、総客室数は82万室あまり。このうち約13%がリースまたは自営のホテル客室で、87%がフランチャイズ・ライセンス経営の客室となっている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)