[5.17 J2第16節 山形 5-0 大分 NDスタ]

 J2第16節が17日に行われ、20位モンテディオ山形は13時30分キックオフのホームゲームで2位大分トリニータに5-0で勝利した。今季最多得点と今季初のクリーンシートを同時に達成し、2試合ぶりの白星。大分は4戦ぶりの黒星を喫した。

 山形はこの一戦を「エデュケーショナルデー 〜学びとエンタメの融合〜」と銘打ち、県内教育機関(幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校)から約3000名を招待。試合観戦以外にも、小中高生向けに社会的な学びを体験できるイベントを実施した。山形の相田健太郎社長は過去にプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスで新規営業を担当。同球団も毎年4月に平日のデーゲームを開催し、同じような試みを行っている。

 試合は立ち上がりこそアウェーの大分が攻勢に出たものの、少ない手数で前に運ぶ山形が先制した。

 前半19分、自陣でのボール奪取からDF川井歩、MF藤田息吹、MFイサカ・ゼインとワンタッチでつなぎ、センターサークル内のMF國分伸太郎が左サイドを攻め上がるMFチアゴ・アウベスに展開。チアゴ・アウベスのドリブル突破はDFペレイラに阻まれるが、サポートに入っていた國分がボールを拾ってクロスを送り、最後は藤田が右足で押し込んだ。

 前半アディショナルタイム1分には、右CKからキッカーの國分が右足でアウトスイングのクロスを供給。DF熊本雄太をマークする大分DF安藤智哉の右足に当たったボールがゴールへ向かうと、GK西川幸之介がキャッチし切れなかったところにチアゴ・アウベスが詰め、右足で蹴り込んだ。

 さらに後半20分、右サイドの密集を細かいパスワークで突破し、ペレイラを裏街道でかわしたMF横山塁がスピードに乗ってペナルティエリア右へ。角度のない位置で右足を振り抜き、ニアを打ち抜くシュートを決めた。

 後半37分には右サイドの横山が縦パスを送り、高い位置を取っていた川井が低い弾道のクロスを入れる。先にゴール前で反応したFW藤本佳希は合わせ切れないが、こぼれ球をMF加藤大樹が左足で押し込み、4-0とした。

 山形のゴールラッシュは終わらない。後半40分、横山を狙った裏へのロングパスは飛び出したGK西川に阻まれるが、プレスバックした横山がボールをつつき、こぼれ球に反応した藤田が自陣から右足でロングシュート。無人のゴールに決まり、山形がそのまま5-0の大勝を飾った。