カプコンが冴えない、今期最高益更新の見通しも利益確定売りに押される

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 カプコン<9697.T>は冴えない。10日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比8.9%増の400億円となる見通しを示した。前期に続き最高益の更新を計画する。ただ株価は直近で上昇基調にあった。発表を受け、目先の利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。

 主力のデジタルコンテンツ事業の成長により、今期の売上高は同11.2%増の1400億円を見込む。23年3月期の決算は、売上高が前の期比14.4%増の1259億3000万円、最終利益が同12.9%増の367億3700万円だった。「バイオハザード RE:4」や「モンスターハンターライズ:サンブレイク」の投入とともに、デジタル販売を通じたリピートタイトルの積極的な販売推進などが奏功した。

 前期の期末配当はこれまでの予想の23円から、創業40周年の記念配当10円を含む40円で決定。年間配当は前の期比17円増配の63円となる。今期の年間配当は記念配当を落として54円を計画する。

出所:MINKABU PRESS