東京株式（前引け）＝反発、インバウンド関連が買われる
きょう前場の東京株式市場は売り買い交錯のなかも個別株物色の動きは活発で日経平均株価は終始プラス圏で推移した。前週末の米国株市場は強弱観対立のなか不安定な値動きとなったが、終値ではＮＹダウなど主要株価３指数が揃って反発したことで、足もとセンチメントが改善している。ただ、日経平均２万８０００円台後半では利益確定売り圧力も強く、上げ幅は限られている。今週から本格化する国内企業の決算発表を前に、やや様子見ムードも拭えない。業種別では半導体関連に軟調な銘柄が多い一方、インバウンド関連株への買いが目立つ状況にある。ただ、全体売買代金は盛り上がりを欠いている。
個別ではソフトバンクグループ<9984.T>がしっかり、楽天銀行<5838.T>も買いが優勢。ＡＮＡホールディングス<9202.T>も上昇した。日立製作所<6501.T>も堅調。メルカリ<4385.T>が上値を伸ばし、ニデック<6594.T>も値を上げた。ＤＤホールディングス<3073.T>、ひらまつ<2764.T>が急騰、サツドラホールディングス<3544.T>、藤田観光<9722.T>、エアトリ<6191.T>なども物色人気。半面、レーザーテック<6920.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体製造装置関連が総じて安く、日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>なども売りに押されている。このほか東京製鐵<5423.T>や合同製鐵<5410.T>など電炉株が大幅安に売られた。
出所：MINKABU PRESS
