デジカメ風の見た目と使い勝手のXiaomi 13 Ultra！ グリップやフィルターまで装着可能
最近のスマートフォンカメラでは、中級クラスのデジカメで搭載されている1インチのセンサーまで搭載したり、高倍率な望遠ズームカメラを搭載したりと、さらに進化が進んでいる。
そんなスマートフォンで、見た目も使い勝手もカメラ化できる「Xiaomi 13 Ultra」が登場した。
Xiaomi 13 Ultra
Xiaomi 13 Ultraはカメラの老舗メーカー、ライカとカメラ技術で提携を行っている。
ライカ風のカラー仕上げの写真が撮影できるほか、ライカ監修のフィルターも備えており、様々なシーンで美しい写真撮影ができる。
背面は本革風の仕上げとなっており、カメラ部分は円形の大きな台を背面中央に配置。iPhoneの背面は、どうみてもカメラには見えないが、Xiaomi 13 Ultraは、アナログ高級カメラの雰囲気を出している。
メインカメラは5000万画素で、センサーサイズは1インチ。
しかも絞りをf/1.4、f/4の2段階から切り替えできる。
スマートフォンのカメラは、一般的にシャッター速度は自由に変更できるが、絞りを変えられる製品はソニーの「Xperia PRO-I」など、わずかなモデルしかない。
Xiaomi 13 Ultraは、大型センサーの特性を生かし、ボケのある美しい写真が撮れる。
しかしそれだけではなく、料理写真などでは、
・全体にピントを合わせたいときは絞りをf/4に変更、
・背景をぼかしたいときは絞りをf/1.4に変更、
このように被写体や撮影目的にあわせて、被写界深度を調整して撮影ができるのだ。
また高性能カメラにはぜひとも欲しいRAW撮影にも対応しており、5000万画素でのRAW撮影が可能だ。
さらに望遠カメラは5000万画素の3.2倍と5000万画素の5倍という、2つの高画質モードも搭載している。
前者は75mmに相当し、ポートレート撮影に最適な中距離望遠での撮影ができる。
後者は120mmに相当し、遠い場所での寄り（拡大）撮影できる。
Xiaomi 13 Ultraは「絞り可変」と「遠距離望遠」の2つの機能を搭載したことで、スマートフォンカメラが高級デジタルカメラに敵わなかった弱点をさらに解消しようとしているのだ。
ライカ監修のカメラを搭載
さてここまでの進化であれば、ほかのメーカーもいずれ追従してくるだろう。
可変絞りに関しては、ファーウェイがすでにシャオミを上回る10段階対応モデルを出している。
しかし多くのスマートフォンはたとえカメラ性能が高くても、いざ写真を撮ろうとしたときにスマートフォン握りでの撮影しかできないため、写真を撮る際のホールディングは悪い。
Xiaomi 13 Ultraには、そんなホールディングを劇的に変える「プロフェッショナルカメラバンドルキット」も販売されるのだ。
この「プロフェッショナルカメラバンドルキットは、スマートフォンをまるでデジカメのような使い心地にしてくれるアクセサリ。
Xiaomi 13 Ultraを保護するカバーと、それに装着できるグリップ、さらにカメラ周りに装着できるフィルターアダプターがセットになっている。
Xiaomi 13 Ultraプロフェッショナルカメラバンドルキット
スマートフォンにグリップをつけてカメラのように握りやすくする製品は、
サードパーティーからiPhone用などで、いくつかの製品が販売されているが、メーカーが公式に販売する例は少なく、過去にノキアがカールツァイスと提携したカメラフォン「Lumia 1020」で出した程度で殆ど例がない。
シャオミはXiaomi 13 Ultraをカメラとして本格的に使ってもらおうと、自らこんなキットを出したのだ。
またフィルターアダプターは67mmの市販のカメラ用フィルターが使用できる。
今やスマートフォンのカメラ機能やエフェクトアプリで様々な撮影効果が得られるが、
例えば、
極端に明るいシーンでシャッター速度を落とせるNDフィルターは、スマートフォンのカメラでも使いたい有効なフィルターだ。
また背景の光を星型などに変えられるクロスフィルターなどを使い、光をアナログで加工する、といった楽しみ方もできる。
スマートフォンにあえて物理的なフィルターを付けるという、新しいカメラ体験をメーカー純正アクセサリキットでできるのだ。
もはやデジカメにしか見えない
Xiaomib13 Ultraの価格は、中国で5999元(約11万7000円)から。
最高級クラスのカメラを搭載したスマートフォンとしては思ったよりも安い。
チップセットはクアルコムの最新で最上位のSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているのでパフォーマンスも十分だ。
グローバルでも販売される予定なので、海外ではGoogleサービス搭載で販売される。
Xiaomi 13 Ultraは、今までのスマートフォンでは味わえなかった本格的なカメラ体験ができるモデル。
日本ではシャープがライカと提携したスマートフォンを販売しているため、ライセンス関係から販売されない可能性もあるが、できれば是非、日本でも販売してほしい製品だ。
執筆 山根康宏
