「庭」と「焚き火」と「おすそ分け」 ユニフレーム「ファイアグリル」で楽しむ田舎暮らしの日常
【拝啓、徳島より・1】 毎日の献立を考えるのが面倒くさい。誰もが抱えるそんな悩みを、キャンパー必携の神アイテム「焚き火台」がパッと解決してくれました。田舎に移住しての暮らしは驚きの連続ですが、焚き火台を日常使いしてみたら、お悩み解決以上の、たくさんの気づきがありました。
面倒くさがりだけど、素敵な田舎暮らしがしたい。2018年の秋、生まれ育った千葉県から縁もゆかりもない徳島県の小さな港町に移住しました。
引っ越した当初は、新鮮な魚や採れたての野菜を前に、「今日は何を作ろう!」と目を輝かせていた時もありました。しかし、移住して早4年半。釣れたばかりのカツオや畑直送の丸太みたいな白菜が“日常”という環境に落ち着くと、元来の面倒くさがりが復活。
「あぁ、料理するの面倒くさい」と怠惰な心がむくむく。一人暮らしなので、”自分が食べられればいい“少量の食事のメニューを、毎日考えるのは正直しんどい作業なのです。
だからといって、せっかく自然豊かな場所に住んでいるのだから、コンビニ弁当じゃ味気ない。せっかくなら土地のものを美味しく食べたい。でもやっぱり面倒くさい。
そんな悶々とした悩みをパッと解決してくれたのが、キャンパーに大人気の焚き火台、ユニフレームの「ファイアグリル」でした。焚き火台を日常使いするようになったきっかけは、友人からのおすそ分けでした。
「庭で焚き火しない?」。ある日曜日の午後、隣に住む友人からそんなお誘いの電話が。知り合いから徳島名物・なると金時(さつまいも)をたくさんもらったので、庭で焚き火しながら焼いて食べようという提案でした。なんと魅力的なお誘いでしょう。
友人宅は築60年以上、2DKの平家建て。敷地の南側に四角形の大きな庭があり、みかんの木やナンテンが植わっています。家同士が密集して建つ漁師町にあって、ぽかっとあいたその庭にはいつも太陽がさんさんと降り注ぎ、海から気持ちの良い風が吹いてきます。
友人は、庭にキャンプ椅子とテーブル、そしてユニフレームの焚き火台をセッティングして私を迎えてくれました。パチパチとはぜる薪と真っ赤になった炭を囲うように置かれた、アルミホイルで包まれたさつまいも。友人たちとたわいないおしゃべりをしながら、ゆっくり30分ほど、焼き上がるのを待ちました。
出来上がった焼き芋はまさに絶品。アルミホイルを開けた瞬間にフワッと甘い良い匂いが広がり、ほくほくで柔らかな黄金色のさつまいもは、まるで高級スイーツのよう。ついでに焚き火台に網をセットして即席バーベキューも開始。町の直売所で買ってきた“田中さん”のししとうや、“橋下さん”のしいたけも焼いて食べました。
「ただ焼いただけなのに、どうしてこんなに美味しいんだろう!」。徒歩2分の浜から聞こえる潮騒や、ミカンの木が風に揺れる音と一緒に、土地でとれた素材の味を噛み締める瞬間。どんなご馳走を頬張るよりも贅沢に思える時間でした。これぞ、田舎暮らしの幸せ!
「焚き火台で焼いたら、なんでも美味しいんじゃないかしら・・・!」
それから私も焚き火台を購入して、ことあるごとに庭で焚き火とバーベキューをする日々です。焚き火台はもちろんユニフレームのファイアグリル。
我が家にも小さいながら庭があるので、コンパクトサイズでセッティングも簡単なファイアグリルはぴったりでした。金物の町として有名な新潟県燕市発のアウトドアメーカーらしく、使い勝手と頑丈さのバランスが最高に良いのがお気に入りです。
炭を置くための台の部分と、網を置く爪の部分の間に隙間があるので、炭を動かして火加減を調節しやすいのも気の利いた嬉しいポイントですね。
今日の夕飯、何にしよう?と思ったら、とりあえず焚き火台。冷蔵庫にあるものや、産直で買ってきたものをとりあえず焼く!炭火でじっくりと火を通すと、野菜は優しい甘みが引き立つし、肉や魚はやわからくジューシーに仕上がります。
もうこれだけで極上晩ご飯の出来上がり。面倒くさがり屋でも、手間なく田舎暮らしを楽しめるようになりました。
ちなみに、我が家の目の前は大家さんの畑なので煙問題も大丈夫。都会ではなかなか手に入らない贅沢な夕食を毎夜楽しんでいます。
ファイアグリルは、持ち運びもめちゃくちゃ便利なので、友人宅に焚き火台持参でお邪魔することもあります。
田舎に移住して驚いたことの一つは、おすそ分けが本当に多いことです。釣り好きの大家さんから、サバやカツオを丸っと一本いただくこともあるし、玄関の鍵をかけ忘れたら、ご近所さんが大根と玉ねぎと、なぜか大量の芋けんぴを置いていってくれたり。これは、高知に住むご親戚からのお土産だったらしいです。
たくさんのいただきものは、みんなで一緒に食べるのが田舎暮らしの常。美味しいうちに消費しきれない量の食材をいただくこともままあるので、ありがたいことに友人・知人におすそ分けしたり、みんなで持ち寄っていただくことが多いのです。
そんな時にも焚き火台が大活躍します。持ち寄った食材を切って焼いて食べるだけ。メニューに悩む時間も、複雑な調理をする手間も一切必要なし。気の置けない友人たちと火を囲み、持ち寄った食材を味わって、長い夜をゆっくり楽しむ。何か特別なことをしなくても、最高に楽しい時間です。
「一見、質素でも、豊かな暮らし方がある」。
太平洋に面した四国の小さな港町での暮らしの中で、ふとそんなふうに思う時があります。少し大袈裟かもしれませんが、日常の些細な素敵さや、当たり前にあるものの良さに、前よりも気が付けるようになった気が。それはもしかしたら焚き火台がつくってくれる時間のおかげかもしれません。
ちなみに、我が家のファイアグリルはロストル(底板)がへたってきてしまったので、そろそろ底板だけ買い替えも検討中。ヘビーユーザーとしては、底板や網だけを購入できるのもありがたい限りです。これからも生活に欠かせない相棒として末長く活躍してくれそうです。(フリーライター・甲斐りかこ)
■Profile
甲斐りかこ
徳島在住のライター、イラストレーター。千葉県出身。オーストラリア、中南米、インド・ネパールなどの旅を経て、2018年に四国の小さな港町へ移住。地域活性化支援企業にて、行政と協力した地方創生プロジェクトの広報PR業務に従事。21年よりフリーランスとなり、全国各地の素敵なヒト・モノ・コトを取材しています。
●縁もゆかりもない徳島県の小さな港町に移住
面倒くさがりだけど、素敵な田舎暮らしがしたい。2018年の秋、生まれ育った千葉県から縁もゆかりもない徳島県の小さな港町に移住しました。
「あぁ、料理するの面倒くさい」と怠惰な心がむくむく。一人暮らしなので、”自分が食べられればいい“少量の食事のメニューを、毎日考えるのは正直しんどい作業なのです。
だからといって、せっかく自然豊かな場所に住んでいるのだから、コンビニ弁当じゃ味気ない。せっかくなら土地のものを美味しく食べたい。でもやっぱり面倒くさい。
そんな悶々とした悩みをパッと解決してくれたのが、キャンパーに大人気の焚き火台、ユニフレームの「ファイアグリル」でした。焚き火台を日常使いするようになったきっかけは、友人からのおすそ分けでした。
●焚き火台は万能調理器! ただ焼くだけで極上の味に
「庭で焚き火しない?」。ある日曜日の午後、隣に住む友人からそんなお誘いの電話が。知り合いから徳島名物・なると金時(さつまいも)をたくさんもらったので、庭で焚き火しながら焼いて食べようという提案でした。なんと魅力的なお誘いでしょう。
友人宅は築60年以上、2DKの平家建て。敷地の南側に四角形の大きな庭があり、みかんの木やナンテンが植わっています。家同士が密集して建つ漁師町にあって、ぽかっとあいたその庭にはいつも太陽がさんさんと降り注ぎ、海から気持ちの良い風が吹いてきます。
友人は、庭にキャンプ椅子とテーブル、そしてユニフレームの焚き火台をセッティングして私を迎えてくれました。パチパチとはぜる薪と真っ赤になった炭を囲うように置かれた、アルミホイルで包まれたさつまいも。友人たちとたわいないおしゃべりをしながら、ゆっくり30分ほど、焼き上がるのを待ちました。
出来上がった焼き芋はまさに絶品。アルミホイルを開けた瞬間にフワッと甘い良い匂いが広がり、ほくほくで柔らかな黄金色のさつまいもは、まるで高級スイーツのよう。ついでに焚き火台に網をセットして即席バーベキューも開始。町の直売所で買ってきた“田中さん”のししとうや、“橋下さん”のしいたけも焼いて食べました。
「ただ焼いただけなのに、どうしてこんなに美味しいんだろう!」。徒歩2分の浜から聞こえる潮騒や、ミカンの木が風に揺れる音と一緒に、土地でとれた素材の味を噛み締める瞬間。どんなご馳走を頬張るよりも贅沢に思える時間でした。これぞ、田舎暮らしの幸せ!
「焚き火台で焼いたら、なんでも美味しいんじゃないかしら・・・!」
それから私も焚き火台を購入して、ことあるごとに庭で焚き火とバーベキューをする日々です。焚き火台はもちろんユニフレームのファイアグリル。
我が家にも小さいながら庭があるので、コンパクトサイズでセッティングも簡単なファイアグリルはぴったりでした。金物の町として有名な新潟県燕市発のアウトドアメーカーらしく、使い勝手と頑丈さのバランスが最高に良いのがお気に入りです。
炭を置くための台の部分と、網を置く爪の部分の間に隙間があるので、炭を動かして火加減を調節しやすいのも気の利いた嬉しいポイントですね。
今日の夕飯、何にしよう?と思ったら、とりあえず焚き火台。冷蔵庫にあるものや、産直で買ってきたものをとりあえず焼く!炭火でじっくりと火を通すと、野菜は優しい甘みが引き立つし、肉や魚はやわからくジューシーに仕上がります。
もうこれだけで極上晩ご飯の出来上がり。面倒くさがり屋でも、手間なく田舎暮らしを楽しめるようになりました。
ちなみに、我が家の目の前は大家さんの畑なので煙問題も大丈夫。都会ではなかなか手に入らない贅沢な夕食を毎夜楽しんでいます。
●田舎のシェア文化には“焚き火でごはん”がもってこい
ファイアグリルは、持ち運びもめちゃくちゃ便利なので、友人宅に焚き火台持参でお邪魔することもあります。
田舎に移住して驚いたことの一つは、おすそ分けが本当に多いことです。釣り好きの大家さんから、サバやカツオを丸っと一本いただくこともあるし、玄関の鍵をかけ忘れたら、ご近所さんが大根と玉ねぎと、なぜか大量の芋けんぴを置いていってくれたり。これは、高知に住むご親戚からのお土産だったらしいです。
たくさんのいただきものは、みんなで一緒に食べるのが田舎暮らしの常。美味しいうちに消費しきれない量の食材をいただくこともままあるので、ありがたいことに友人・知人におすそ分けしたり、みんなで持ち寄っていただくことが多いのです。
そんな時にも焚き火台が大活躍します。持ち寄った食材を切って焼いて食べるだけ。メニューに悩む時間も、複雑な調理をする手間も一切必要なし。気の置けない友人たちと火を囲み、持ち寄った食材を味わって、長い夜をゆっくり楽しむ。何か特別なことをしなくても、最高に楽しい時間です。
「一見、質素でも、豊かな暮らし方がある」。
太平洋に面した四国の小さな港町での暮らしの中で、ふとそんなふうに思う時があります。少し大袈裟かもしれませんが、日常の些細な素敵さや、当たり前にあるものの良さに、前よりも気が付けるようになった気が。それはもしかしたら焚き火台がつくってくれる時間のおかげかもしれません。
ちなみに、我が家のファイアグリルはロストル(底板)がへたってきてしまったので、そろそろ底板だけ買い替えも検討中。ヘビーユーザーとしては、底板や網だけを購入できるのもありがたい限りです。これからも生活に欠かせない相棒として末長く活躍してくれそうです。(フリーライター・甲斐りかこ)
■Profile
甲斐りかこ
徳島在住のライター、イラストレーター。千葉県出身。オーストラリア、中南米、インド・ネパールなどの旅を経て、2018年に四国の小さな港町へ移住。地域活性化支援企業にて、行政と協力した地方創生プロジェクトの広報PR業務に従事。21年よりフリーランスとなり、全国各地の素敵なヒト・モノ・コトを取材しています。