上場外食100社 卵メニュー休止・休売動向(株式会社帝国データバンク)

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卵高騰で代替商品の提供など対応急ぐ

 鳥インフルエンザの感染拡大に伴う卵の供給不足や価格高騰など、いわゆる「エッグショック」の影響が外食産業で拡大している。

 上場する外食大手100社のうち、2023年に入って卵メニューの休止や休売に踏み切った、または表明した企業は、4月5日時点で少なくとも28社に上ることが分かった。前月から10社が新たに判明し、中華料理やパンケーキ、茶わん蒸しなど、影響するメニューも広がりつつある。いずれのケースも、店先やホームページ、SNSなどで「深刻な卵不足」「価格の高騰」を主な理由としていた。また、現時点で卵メニューの休止はしないものの、今後メニューの絞り込みなどで卵メニュー休止の可能性がある企業も2社判明した。

 各社とも、加工用卵の輸入や代替メニューの開発など鶏卵不足への対応を急いでいるものの、鶏卵価格の供給減により「在庫確保量が非常に少ない」といった影響が出始めている。JA全農たまごによれば、鶏卵1kg(東京Mサイズ)の卸売価格は350円に達し過去最高値を更新するなど価格高騰も深刻化しており、卵メニューの取りやめといった動きがさらに広がる可能性がある。