●ガチ恋する側とされる側、三者三様の関係が見どころ

星来氏による人気コミックス『ガチ恋粘着獣〜ネット配信者の彼女になりたくて〜』の実写化に挑戦するドラマ『ガチ恋粘着獣』(ABCテレビ9日スタート毎週日曜23:55〜※初回24:00〜、テレビ朝日8日スタート毎週土曜26:30〜、※TVerで見逃し配信)。3人組人気動画配信グループ・コズミックのメンバーに“ガチ恋”している女性ファンの物語を、香音演じる女子大生の輝夜雛姫、石井杏奈演じるコンセプトカフェ店員の花織琴乃の視点で描いていく。

今回はコズミックのスバルを演じる井上想良、コスモを演じる山下幸輝、ギンガを演じる松本大輝に、それぞれの役どころや互いの印象を聞いた。

左から松本大輝、井上想良、山下幸輝 撮影:泉山美代子

○■スバル、コスモ、ギンガの注目ポイントは

――演じる役の注目ポイント、自分と似ているところがあれば教えてください。

井上:スバルはクールだけどお茶目でかわいい一面もあるキャラクター。コズミックの2人といるときと女の子といるときに見せる顔が少し違っていて、そのギャップが後々事件になっていきます。違いをどう見せるかしっかり練って演じたので、その変化に注目していただけたらうれしいです。スバルの、やりたいと思ったことをすぐ行動に移すところは自分と似ていますね。

山下:コズミック3人の注目ポイントは、かわいい衣装。キャラクターがにじみ出ていて、それぞれに“らしさ”が散りばめられたファッションになっています。コスモとしてはメッシュですね。人生初メッシュなのですが、良くないですか!?(笑) やってみたかったので挑戦できてうれしいです。コスモの、言いたいことを自分から言い出せなくて内に秘めてしまう性格には共感できました。琴乃さんも同じタイプで奥手同士なので、お芝居では会話のキャッチボールがやりやすかったです。

松本:ギンガは誰にでも冷たい言葉をズバッとぶつけてしまうところがあるのですが、不器用だからそうなってしまうのかなと。コスモやスバルのことが嫌いなわけではなくて、むしろ大好きなんです。そんなギンガと、ミツクリ(平井亜門演じる、ギンガに憧れ執着する人気動画配信グループ・ヘイダルゾーンのメンバー)との掛け合いも楽しんでもらえたら。ちなみにギンガは僕とは全然似ていないです(笑)。

山下:でも見た目はめちゃくちゃ似てます!(笑)



○■ガチ恋する側とされる側、三者三様の関係が見どころ

――作品の印象、見どころを教えてください。

井上:応援していただくお仕事をしている立場として、ファンの方のスタンスやガチ恋にいろいろな形があるんだと知ることができました。スバルと雛姫、コスモと琴乃、ギンガとミツクリ三者三様の思いの形を楽しめるのがこの作品の醍醐味だと思います。

山下:ガチ恋する側とされる側、どちらにもそれぞれの思いがあって、そのやりとりを新鮮に描いた人間ドラマが見どころだと感じました。

松本:「一歩間違ったらこっち側になるんじゃないか」と心がゾワゾワしたり、雛姫や琴乃さん、ミツクリに共感したり……今の時代だからこそ理解できるポイントが多い作品なのではないでしょうか。原作は漫画なので、実写でやろうとするとどうしても再現できない部分があるとは思うのですが、皆で実写ならではのリアリティをどう出せるか考えながら撮影に臨みました。



○■W主演の香音・石井杏奈の芝居の魅力

――香音さん、石井さんのお芝居の印象を教えてください。

井上:雛姫は感情があふれると叫んじゃうし涙が出ちゃうし、すごく真っ直ぐなんです。泣くシーンも多かったのですが、香音ちゃんはテストから1テイク目、2テイク目とずっと心を昂ぶらせて泣き続けていてすごかったです。そんな雛姫だから、スバルとして心から申し訳ないという気持ちも芽生えていって……そんな思いにさせてくれた香音ちゃんのお芝居に感謝です。

山下:そんな雛姫を引き出したのはスバルだよ! 石井さんのお芝居は、コスモくんに対して一喜一憂する琴乃さんの感情がすごく伝わってきて、もう素晴らしかったです。

松本:お仕事をしているときの琴乃さんと、感情的になっている琴乃さんが別人のようで、現場で演技を見ていて思わず引き込まれました。あと、雛姫とりこめろ(中田クルミ演じるスバルのファン)が一緒に登場するシーンがすごく好きで、ずっとモニターで見ていました。雛姫がたまに見せる切ない表情も魅力的でした。



○■互いのガチ恋ポイントは「コミュ力高い」「優しい」「兄貴肌」

――井上さんから「コズミックは同い年だから、タメ口で話そう」と提案されて、演じる3人も関係ができあがっていったとお伺いしたのですが、撮影を通して感じたそれぞれの“ガチ恋ポイント”を教えてください。

井上:大輝は兄貴肌。まわりをよく見ているし、頼りがいがあって男らしいところがガチ恋ポイントです。幸輝は初めて会ったときからずっとニコニコしていて、その笑顔を見ているとこっちも和みます。あと、ボケたりツッコんだりして場を盛り上げてくれるんですけど、それが唐突すぎてぶっとびすぎていて面白いんです。そこもチャームポイントですね。

山下:2人ともに言えることなのですが、素直で優しくてなんでも許してくれるんです。すべてを受け入れてくれるところにガチ恋しています。僕が急にボケても返してくれるし、いつも温かい空間を一緒に作ってくれて本当に優しい2人です。

松本:想良はコミュニケーション能力が高い。休憩中にはキャストやスタッフさんが仲良くなれるような話題を皆に振ってくれて、僕も真似したいなと。幸輝は最初から人懐っこくてかわいらしい。それでいて、ドラマやこういった撮影でかっこいい顔もできるところが素敵です。2人の、自分の持っていない魅力を持っているところがガチ恋ポイントです。

●松本大輝への誕生日プレゼント対決、勝者は?

○■松本大輝への誕生日プレゼント対決、勝者は?

――松本さんは3月29日にお誕生日を迎えられますが(取材は3月中旬)、もし井上さんと山下さんが誕生日プレゼントをあげるなら。

山下:僕決まった! サングラス!

井上:僕も同じ。



山下:一緒かい!(笑)ギンガ役としてのサングラスも馴染んでいましたが、やっぱり似合うんですよね。プレゼントするなら縁が太くて黒い……最近流行っている、こういう形のサングラス(手で表現する)。

井上:幸輝がそれをあげるなら、僕はランニングしてる人がつけているようなサングラス(手で表現する)。

松本:(笑)。似合うかな!?





――松本さんがどちらか欲しいほうを選ぶなら。

松本:圧倒的に幸輝です。想良のサングラスは、走るとき以外使えないでしょ(笑)。

――(笑)。2月24日に開催された第1回「コズミックインスタライブ」では、3人でまだ食事に行ったことがないと仰っていましたが、もしコズミックの打ち上げをするならどこでどんなことをしたいですか。

松本:シンプルに居酒屋で飲みたいです。そこにダーツがあれば完璧!

井上:ダーツいいね!

山下:民家のようなところを借りるのも楽しそうだよね。2人は車運転できる?

井上:ギリ(笑)。

山下:じゃあ車でどこか遠くに連れていってもらって、お部屋を借りてそこで飲もう!

井上:楽しそう! バーベキューとかしたいね。





○■3人で動画配信するなら“ファッションコーデ対決”

――今回は動画配信者役ということで、取材のたびに聞かれていると思うのですが、もし3人でYouTubeチャンネルを立ち上げるならどんな動画を撮影しますか。

井上:僕らも取材ごとに答えを変えようと意識しています(笑)。

――ありがとうございます(笑)。

井上:ゲストを呼んで、3人が同じ予算内でその人に合いそうなコーディネートを考える企画はどうでしょうか。街でどのファッションがいいかアンケートを取って。





山下:あー絶対勝つわ。

井上:僕も絶対勝つ!

松本:えっと……僕はちょっと勝てないかも(笑)。

井上&山下:(笑)

松本:でも僕も同じような企画を考えていた! たとえば幸輝に何が似合うかを僕と想良がそれぞれ考えて、本人に選んでもらう。選ばれなかったほうは自腹で買い取る!

――企画の完成度が高いですね。

松本:毎週『ガキ使』を見ているので!(笑)

――ドラマでのコズミックの動画も楽しみにしています!





■井上想良

1998年8月12日生まれ、大分県出身。2020年、NHK BSプレミアムのドラマ『ファーストラヴ』でテレビドラマデビューを果たし、2021年、ABEMAの恋愛リアリティショー『恋とオオカミには騙されない』に出演。近年の出演作にドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(テレビ朝日)、『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS)、『合コンに行ったら女がいなかった話』(カンテレ)、『永遠の昨日』(W主演・MBS)、映画『線は、僕を描く』など。2023年は『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(フジテレビ)、ZIP朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』(日本テレビ)に出演した。

■山下幸輝

2001年11月7日生まれ、大阪府出身。小学校からダンスを始め、数々の大会やコンテストで華々しい受賞歴を持つ。2020年、「第33回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストとなり、芸能界入り。2022年にはドラマ『君の花になる』で初の連続ドラレギュラーで出演、ドラマ内のボーイズグループ・8LOOMのメンバーとして音楽活動も行った。5月27日に岩手県・一関市総合体育館ユードームで開催される『TGC teen ICHINOSEKI 2023』に出演する。

■松本大輝

1999年生まれ、北海道出身。2018年、「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに選ばれ、芸能界入り。2019年にドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理2019「狩人の悪夢」編』(Hulu)で俳優デビューを果たし、NHK連続テレビ小説『エール』、映画『都会のトム&ソーヤ』などに出演。2022年、『ウルトラマンデッカー』のアスミ カナタ役でテレビドラマ初主演、『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』で映画初主演を務めた。

■スタイリスト:加藤友美、ヘアメイク:大宅理絵・長野一浩、アクセサリー:阿久井愛都

■衣装:elephant TRIBAL fabrics、ROLLING CRADLE、FDMTL、TRANTISION、gym master、その他スタイリスト私物、アクセサリー:SERASTINY、DEAL DESIGN、FatimaDesign、Ark、GINTOKI