エコモットおよびKDDIがStarlinkとGリポートを組み合わせたソリューションを提供開始!

エコモットおよびKDDIは29日、衛星通信サービス「Starlink」を法人向けに提供する「STARLINK BUSINESS」とリモートで建設現場などの検査ができる遠隔臨場システム「Gリポート」を組み合わせたソリューションを2023年3月29日(水)から提供すると発表しています。

このソリューションでは山間部やトンネル坑口付近など電波が届かない建設現場などにてStarlinkが提供する衛星通信を利用したインターネットサービスによってGリポートの利用が可能となります。

またGリポートは離れた場所でも現場にいるかのようなクリアな音声とスムーズな映像を提供し、現場の作業員との円滑なコミュニケーションが可能となり、建設現場の生産性向上を実現します。なお、両社では2019年にIoT分野において資本業務提携していました。


建設工事では人口減少などによる労働力不足や現場の作業員と遠隔にいる管理者とのコミュニケーションの課題、現地へ行くまでの移動時間や移動費のコストの問題など、業務の効率化が求められており、IoTなどのシステム化が必要とされる一方で、山間部やトンネルの奥深くなど、へき地の建設現場は電波が届かない場所が多く、通信手段の確保が課題となっています。

そうした中で今回提供が開始されたソリューションでは通信環境の構築が課題とされていた不感地帯に高性能なネットワークを提供するSTARLINK BUSINESSと、リモートで遠隔地の現場の作業が行えるGリポートを組み合わせることによって移動時間の削減や効率的な人材活用など、へき地の建設現場の生産性向上を実現し、建設土木業のDX推進、課題解決へ貢献するとしています。


現場側の利用イメージ



管理側の利用イメージ

<Gリポート>
エコモットが提供する遠隔臨場に特化したモバイルコミュニケーションツールで、対象にフォーカスして検査することに適したハンディー型基本パッケージに加えて両手が自由に使えるウェアラブルカメラ(オプション)の利用によって1台で2つの撮影スタイルに対応することが可能です。

また「組織管理者アカウント」にて全社現場を一括で管理でき、多岐にわたる大規模な遠隔臨場でも一元管理が可能となっており、よりスムーズな進捗確認が行えます。なお、国土交通省「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領 (案)(PDF形式:1.19MB)」(2022年3月)に準拠しています。

<STARLINK BUSINESS>
Space Exploration Technologies(以下、SpaceX)が開発した衛星通信サービスであるStarlinkは世界中に高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットを提供し、Starlinkの通信衛星は高度550kmの低軌道上に配置されているため、従来の静止軌道衛星に比べて地表からの距離が65分の1程度と大きく近づくので大幅な低遅延と高速伝送を実現します。

KDDIではSpaceXと提携してStarlinkを基地局のバックホールに活用するほか、法人企業や自治体向けにStarlinkの高性能なネットワークを提供するSTARLINK BUSINESSを提供しており、通信環境の構築が課題とされていた山間部や島しょ地域、自然災害時などにおいて安定かつ高信頼な通信を実現します。

記事執筆:memn0ck


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