パーツの交換・修理が簡単に行えるモジュール交換式ノートPCを開発・販売するFrameworkが、「Framework Laptop 13」の最新モデルと、自由に交換可能なグラフィックボードを搭載するハイスペックモデルの「Framework Laptop 16」を発表しました。

Framework | 13th Gen Intel® Core™ and AMD Ryzen™ 7040 Series join the

https://frame.work/blog/framework-laptop-13-with-13th-gen-intel-core-and-amd-ryzen-7040-series



Framework | Introducing the Framework Laptop 16

https://frame.work/blog/introducing-the-framework-laptop-16



Framework’s first gaming laptop features upgradeable GPUs, swappable keyboards | Ars Technica

https://arstechnica.com/gaming/2023/03/frameworks-next-project-is-a-16-inch-modular-upgradeable-gaming-laptop/

◆Framework Laptop 13

Framework Laptop 13に、第13世代Intel Coreプロセッサー・ファミリーを搭載した「Framework Laptop 13(13th Gen Intel Core)」と、AMDのRyzen 7040シリーズを搭載した「Framework Laptop 13(AMD Ryzen 7040 Series)」が新たに加わりました。「Framework Laptop 13(13th Gen Intel Core)」は2023年5月に、「Framework Laptop 13(AMD Ryzen 7040 Series)」は2023年第3四半期(7〜9月)に出荷開始となります。



過去2年間のフィードバックを受け、新しいFramework Laptop 13はいくつかの改良が施されています。新しい61Whのバッテリーは旧式バッテリーと同サイズながら容量が11%増加しており、通常の用途で1000回繰り返し充電・放電を繰り返しても、バッテリー容量は初期状態の80%を維持することが可能です。



また、新型ディスプレイは旧型と同じ解像度・色域・コントラスト・明るさを維持しながら、表面をマット加工することでさまざまな照明条件での作業がより快適になります。



他にも、ディスプレイの開閉機構であるヒンジ部分も第2世代に進化しており、ディスプレイの開閉が片手でも簡単にできるようになりました。さらに、ディスプレイを一定の角度で固定する性能も安定性が向上しているそうです。



以下の表は、新しくなったFramework Laptop 13で選べる各種プロセッサーと、その他コンポーネントの組み合わせをまとめたもの。

 第13世代Intel Coreプロセッサー・ファミリーRyzen 7040シリーズプロセッサーi5-1340Pi7-1360Pi7-1370PRyzen 5Ryzen 7スピーカーSpeaker Kit - 80dBSpeaker Kit - 80dBSpeaker Kit - 80dBSpeaker Kit - OriginalSpeaker Kit - Originalバッテリー55Wh61Wh61Wh55Wh61Whヒンジ第2世代ヒンジ第2世代ヒンジ第2世代ヒンジ第2世代ヒンジ第2世代ヒンジディスプレイマットディスプレイマットディスプレイマットディスプレイマットディスプレイマットディスプレイメモリ(RAM)DDR4-3200DDR4-3200DDR4-3200DDR5-5600DDR5-5600

「Framework Laptop 13(13th Gen Intel Core)」および「Framework Laptop 13(AMD Ryzen 7040 Series)」は予約受付中で、どちらも同じ価格で購入可能。自分で組み立てる必要のあるDIYモデルが849ドル(約11万円)から、組み立て済みのモデルが1049ドル(約13万7000円)から購入可能です。



◆Framework Laptop 16

さらに、Framework Laptop 13をよりハイスペックにした「Framework Laptop 16」も発表されています。Framework Laptop 16の最大の特徴は、完全に再構成可能な入力デッキと、モジュール式でいつでも交換可能なグラフィックボードを搭載しているという2点です。



Frameworkの調査によると、キーボードにテンキーが含まれているものを望む人と、テンキーレスのキーボードを望む人の割合はほぼ半々だそうです。そのため、ユーザーの好みに合わせてキーボード周りをカスタマイズできるようにしたのがFramework Laptop 16というわけ。入力モジュールはキーボードモジュールとテンキーモジュール(2サイズ)で構成されており、ユーザーは好みに合わせてテンキーを配置したり配置しなかったりをカスタムできます。また、キーボードモジュールはバックライト付きのものなども開発中だそうです。Frameworkはオープンソースで開発を進めているため、このキーボード周りに取り付けるサードパーティー製のカスタムパーツが登場することも期待できます。Frameworkは「スライダーやタッチディスプレイ、カードリーダーなどコミュニティが開発する素晴らしいオプションを見るのが待ちきれません」としています。



さらに、Framework Laptop 16ではグラフィックボードを取り外し可能にすることで、いつでも交換できる拡張ベイシステムを採用しています。拡張ベイシステムではノートPCの他の部分と独立してグラフィックボードを交換することが可能になるとのこと。拡張ベイモジュールはノートPCの厚みと奥行きの両方を拡張することができるため、GPUの世代ごとの変化に対応できる柔軟性を持ち合わせているそうです。



拡張ベイシステムはPCIe X8インターフェイスを通じ、グラフィックス以外にもさまざまなユースケースを実現することが可能。例えば、拡張ベイモジュールにデュアルM.2 SSDを挿して16TBのストレージを追加することなどが計画されています。また、この拡張ベイシステムもオープンソースであるため、サードパーティーの開発者による画期的なアイデアの温床となることが期待されています。

なお、Framework Laptop 16は2023年後半に出荷予定です。