【装蹄師・西内荘コラム】蹄の進化…半世紀と今
今週お昼どきにほんの1分ほどの放送だったけど、ばんば馬の装蹄を放送してるのを見かけました。
削蹄センカンでバチバチと爪を切って真っ赤に焼けた蹄鉄を蹄に焼き付ける作業、今では競走馬に無い作業なのですが、私がJRAの競走馬の装蹄を始めた頃は鉄の棒を真っ赤に焼いた造鉄からはじまって、装蹄でも蹄に焼き付ける作業がありました。
現代の競走馬は蹄が薄いしかし今の競走馬にそれはできません。なぜなら進化とともに蹄が薄くなっているからで、皮下脂肪の薄さと蹄は比例しているので半世紀前とは進化の過程で変わって今は神経も近く繊細なのです。
番組で馬の身体の中で蹄がいちばん鈍感と一括りで言っていたので、思わずそれは違うよってつぶやいてました。
金鯱賞にマリアエレーナ、ヤマニンサルバム、ルビーカサブランカの3頭を担当
マリアはこの一年進化し続けている感があります。
サルバムは昨秋あたりから装蹄の感触が変わっていったので一戦毎楽しみにしています。ルビーカサブランカの肢勢はお世辞でも良いとは言えないほどなのですが、それを補える柔軟性があるのだと思います。グンと良くなってきたと感じたのは今日、阪神9Rスマートファントムです。
●3月11日(土)
・中京
6R インザビギニング
・阪神
2R ミマンキ
4R グァルジャー
ヤマニンブルトンヌ
8R ロードアクア
9R スマートファントム
●3月12日(日)
・中山
8R グリューグルム
ウインアラジン
・中京
1R スマートカリス
4R バレンタインソング
7R チュウワダンス
10R スマートフォルス
ハンベルジャイト
11R マリアエレーナ
ヤマニンサルバム
ルビーカサブランカ
・阪神
5R モックモック
6R スマートオリーブ
マテンロウアイ
8R スマートビクター
12R イプノーズ
カフジエニアゴン
以上が装蹄から感じた好感触馬です。