【使い捨てカイロの謎】より効率よく“発熱させる”には…「よく揉む」「軽く振る」のどっち⁉【実証実験】
NHK『あさイチ』で紹介していた「使い捨てカイロ」に関する、興味深いトリセツ。より温かく使うには、カイロを袋から出した後「よく揉む」or「軽く振る」、のどちらがいいのか解説していました。使い捨てカイロを毎日使っているヘビーユーザーのわたしですが、使用方法を確認せず、適当に使っているのでどちらが正解なのかわかりません。揉むこともあれば、振ることもあるし…。みなさんは、どちらだと思います?
効果てきめんな「カイロの貼り方」を試してみた!手先が冷たい時は…首に貼る!つま先が冷たい時は…
「揉む」と「振る」ではどちらが温かい!?
では改めて、使い捨てカイロクイズ~♪
【問題】
使い捨てカイロをより温かく使うには、「よく揉む」or「軽く数回振る」のどちらでしょう?
thinking time♪
↓
↓
↓
正解は…
「軽く数回振る」です!
使い捨てカイロのパッケージの裏を見ると…。
この通り!「軽く振って」とちゃんと記載されているんですよ!
やはり、よく使う日用品は”知っているつもり”になっていることが多いので、「使用方法」はしっかり確認すべきですよね…。
では、どうして「軽く数回振る」ほうが、温かいのでしょう?
なぜ「軽く数回振る」ほうが温かいの?
番組の中では、「軽く振る」ほうが温かい理由について、カイロを製造販売するメーカーの猪村洋平さんが解説していました。
使い捨てカイロが温かくなるのは、カイロをパッケージから出すと、空気中の酸素とカイロの中の鉄粉が「酸化反応」を起こして、熱が発生するから。しかし、鉄粉だけではこの酸化反応のスピードがそれほど早くないため、カイロの中には鉄粉のほか、水・活性炭・吸水性樹脂・保水剤(バーミキュライト)・塩といった酸化反応を早める材料も入っているそうです。
また、酸化反応を早めるため、袋にも工夫が。
カイロの袋には不織布を使用しているとのこと。不織布は小さな穴が空いていて、空気を通すので、鉄が酸化しやすいそうです。
まとめると、鉄と酸素の酸化反応を起こしやすくすることでカイロはより温かくなります。だから、「シャカシャカ振って、カイロの中の鉄分と空気中の酸素を混ざりやすくする」のが正解というわけです。
一方、より温かくするために「よく揉む」ことが適切でないのは、不織布が破れるおそれがあるから。さらに、不織布の小さな穴に中身が詰まってしまって温度が上がりにくくなるからだそうです。
なるほど!理由はよくわかったのですが、気になることがひとつ…。
「よく揉む」は昭和時代のカイロ!?
昭和時代を生きたわたしの記憶だと、パッケージから取り出した使い捨てカイロを、”もみもみ”していたような気がするんですよね…。あれはなんだったのでしょう?
番組では、そのことについても解説してくれました。
発売当初の使い捨てカイロは、わたしの記憶通り、”揉んで中身を混ぜる”必要があったんですって。現在の商品は、鉄粉と酸化を促す材料がしっかり混ざった状態で販売されていますが、発売当初のカイロは材料がよく混ざっていなかったため、使う人が揉んで混ぜる必要があったのだとか。
なるほど!わたしがカイロを無意識に揉んでしまうのは、どうやら昭和時代の習慣の名残のようですね。揉む理由が判明してなんだかスッキリ♪
「軽く振る」vs「よく揉む」違いを検証!
「軽く数回振る」と「よく揉む」とでは、温度に違いがあるのか、検証してみることにしました。
用意するのは、”貼らないタイプ”の使い捨てカイロ2個。今回はミニサイズ(9.6cm×7.0cm)を使うことにしました。
向かって左のカイロは軽く20回振り、
右のカイロは両手で20回揉んで、
1時間後の温度を比べてみます。
1時間後、それぞれのカイロを触ってみると…どちらも自販機で買う、熱々の缶コーヒーくらい熱くなっていました。差はなく、どちらも同じくらいの温かさに感じます。
では、温度計でそれぞれのカイロの温度を計ってみましょう。
まずは、軽く20回振ったカイロ!
44℃!
続いて、20回揉んだカイロ!
おお~、43℃!
「軽く20回振った」カイロの方が、「20回揉んだ」カイロより、1℃温かいという結果になりました。とても原始的な方法での計測なので、正確さには欠けると思いますが…。
2時間後、再び計測すると「軽く20回振った」カイロは1時間後と同じ44℃、「20回揉んだ」カイロは1時間後より1℃下がって42℃でした。
1時間後の温度とさほど変わりませんでしたが、「軽く20回振った」カイロのほうが、「20回揉んだ」カイロより、2℃温かいという結果になりました。やはり振ったほうが温かくなるようですね。
ちなみに、番組で行った実験では、使用したカイロや振った回数など詳細はわかりませんが、1時間後、「振ったカイロ」36.4℃、「揉んだカイロ」35.9℃。2時間後は「振ったカイロ」36.0℃、「揉んだカイロ」33.5℃となり、その差は2.5℃に広がっていました。
”貼るタイプ”のカイロは振らず、揉まず…
ちなみに、”貼るタイプ”のカイロは、不織布などの素材に特殊なものが使われているそう。そのため、振ることも揉むこともせず、そのまま衣類に貼って使用すればいいらしいです。
こちらも、商品パッケージ裏の「使用方法」に、ちゃんと「もまずに」と書いてありました。「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」のカイロで、使用方法に違いがあるとはびっくりです。
まだまだ寒い日が続くので、ぜひ、使い捨てカイロを正しく使って、寒~い冬を賢く温かく乗りきりましょう♪
効果てきめんな「カイロの貼り方」を試してみた!手先が冷たい時は…首に貼る!つま先が冷たい時は…
「揉む」と「振る」ではどちらが温かい!?
では改めて、使い捨てカイロクイズ~♪
【問題】
使い捨てカイロをより温かく使うには、「よく揉む」or「軽く数回振る」のどちらでしょう?
thinking time♪
↓
↓
↓
正解は…
「軽く数回振る」です!
使い捨てカイロのパッケージの裏を見ると…。
この通り!「軽く振って」とちゃんと記載されているんですよ!
やはり、よく使う日用品は”知っているつもり”になっていることが多いので、「使用方法」はしっかり確認すべきですよね…。
では、どうして「軽く数回振る」ほうが、温かいのでしょう?
なぜ「軽く数回振る」ほうが温かいの?
番組の中では、「軽く振る」ほうが温かい理由について、カイロを製造販売するメーカーの猪村洋平さんが解説していました。
使い捨てカイロが温かくなるのは、カイロをパッケージから出すと、空気中の酸素とカイロの中の鉄粉が「酸化反応」を起こして、熱が発生するから。しかし、鉄粉だけではこの酸化反応のスピードがそれほど早くないため、カイロの中には鉄粉のほか、水・活性炭・吸水性樹脂・保水剤(バーミキュライト)・塩といった酸化反応を早める材料も入っているそうです。
また、酸化反応を早めるため、袋にも工夫が。
カイロの袋には不織布を使用しているとのこと。不織布は小さな穴が空いていて、空気を通すので、鉄が酸化しやすいそうです。
まとめると、鉄と酸素の酸化反応を起こしやすくすることでカイロはより温かくなります。だから、「シャカシャカ振って、カイロの中の鉄分と空気中の酸素を混ざりやすくする」のが正解というわけです。
一方、より温かくするために「よく揉む」ことが適切でないのは、不織布が破れるおそれがあるから。さらに、不織布の小さな穴に中身が詰まってしまって温度が上がりにくくなるからだそうです。
なるほど!理由はよくわかったのですが、気になることがひとつ…。
「よく揉む」は昭和時代のカイロ!?
昭和時代を生きたわたしの記憶だと、パッケージから取り出した使い捨てカイロを、”もみもみ”していたような気がするんですよね…。あれはなんだったのでしょう?
番組では、そのことについても解説してくれました。
発売当初の使い捨てカイロは、わたしの記憶通り、”揉んで中身を混ぜる”必要があったんですって。現在の商品は、鉄粉と酸化を促す材料がしっかり混ざった状態で販売されていますが、発売当初のカイロは材料がよく混ざっていなかったため、使う人が揉んで混ぜる必要があったのだとか。
なるほど!わたしがカイロを無意識に揉んでしまうのは、どうやら昭和時代の習慣の名残のようですね。揉む理由が判明してなんだかスッキリ♪
「軽く振る」vs「よく揉む」違いを検証!
「軽く数回振る」と「よく揉む」とでは、温度に違いがあるのか、検証してみることにしました。
用意するのは、”貼らないタイプ”の使い捨てカイロ2個。今回はミニサイズ(9.6cm×7.0cm)を使うことにしました。
向かって左のカイロは軽く20回振り、
右のカイロは両手で20回揉んで、
1時間後の温度を比べてみます。
1時間後、それぞれのカイロを触ってみると…どちらも自販機で買う、熱々の缶コーヒーくらい熱くなっていました。差はなく、どちらも同じくらいの温かさに感じます。
では、温度計でそれぞれのカイロの温度を計ってみましょう。
まずは、軽く20回振ったカイロ!
44℃!
続いて、20回揉んだカイロ!
おお~、43℃!
「軽く20回振った」カイロの方が、「20回揉んだ」カイロより、1℃温かいという結果になりました。とても原始的な方法での計測なので、正確さには欠けると思いますが…。
2時間後、再び計測すると「軽く20回振った」カイロは1時間後と同じ44℃、「20回揉んだ」カイロは1時間後より1℃下がって42℃でした。
1時間後の温度とさほど変わりませんでしたが、「軽く20回振った」カイロのほうが、「20回揉んだ」カイロより、2℃温かいという結果になりました。やはり振ったほうが温かくなるようですね。
ちなみに、番組で行った実験では、使用したカイロや振った回数など詳細はわかりませんが、1時間後、「振ったカイロ」36.4℃、「揉んだカイロ」35.9℃。2時間後は「振ったカイロ」36.0℃、「揉んだカイロ」33.5℃となり、その差は2.5℃に広がっていました。
”貼るタイプ”のカイロは振らず、揉まず…
ちなみに、”貼るタイプ”のカイロは、不織布などの素材に特殊なものが使われているそう。そのため、振ることも揉むこともせず、そのまま衣類に貼って使用すればいいらしいです。
こちらも、商品パッケージ裏の「使用方法」に、ちゃんと「もまずに」と書いてありました。「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」のカイロで、使用方法に違いがあるとはびっくりです。
まだまだ寒い日が続くので、ぜひ、使い捨てカイロを正しく使って、寒~い冬を賢く温かく乗りきりましょう♪