「殲10」同型機=国防部公式サイトより

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(台北中央社)国防部(国防省)は26日、台湾周辺の海空域で同日午前6時までの24時間に中国軍の軍用機延べ71機、軍艦延べ7隻を確認したと発表した。確認した中国軍用機の数としては、同部が関連の軍事動向を公表し始めた2020年9月以降で最多となった。

バイデン米大統領は現地時間23日、台湾向けに5年間で最大100億米ドルの軍事支援を認める内容を盛り込んだ2023年会計年度の国防権限法(NDAA)案に署名し、成立した。中国軍の東部戦区は25日、台湾周辺で軍事演習を実施したと明らかにし、「米台が結託と挑発を高めたことへの断固とした対応」だとした。

国防部は上空や海上を監視中だった軍用機や軍艦、沿岸防衛巡航ミサイルで対処したとしている。

同部によれば、台湾周辺で確認された中国軍用機のうち、延べ47機が台湾海峡の中間線を越え、台湾の南西空域に進入した。内訳は戦闘機「殲16」18機、「殲11」12機、「殲10」6機、「スホイ30」6機、軍事用ドローン「彩虹4号」1機、対潜哨戒機「運8」1機など。

今年8月上旬、ペロシ米下院議長が訪台した際も中国軍は軍用機を出動させ、台湾周辺で訓練を行った。当時確認された軍用機の数は1日当たりの最多で延べ66機だった。うち12機が中間線を越えた。

(游凱翔/編集:荘麗玲)