ゴルフ初心者がゴルフ打ちっぱなしで知っておきたい、マナーや服装、練習の流れを徹底解説!
ゴルフでは、通常コースに出る前に「打ちっぱなし」と呼ばれるゴルフ練習場に通い、基本的なスイングを身に付ける方が多くいます。
しかし、「どういう手順で練習するものなんだろう?」と不安に思う方も多いはずです。
そこで今回は初心者の方のために、練習場デビューに向けて知っておきたい練習の流れや服装、料金やマナーなどを徹底解説します。
ゴルフ練習場に行くときの必須アイテムはグローブのみ
打ちっぱなしに行く際、どのような準備をする必要があるのか疑問に思い、行くのに躊躇してしまう初心者の方もいるのではないでしょうか。
しかし、ゴルフコースとは異なり、打ちっぱなしに行く際の服装などに決まりはなく、スイングしやすい服装であれば大丈夫など、気軽に行ける場所です。
ここでは、練習場に行くときに用意するものを紹介します。
クラブはレンタル可能
自身でクラブを既に持っている場合は、そちらを持参しましょう。
もし持っていない場合は、通常練習場でレンタル用のクラブが用意されているので、そちらを利用してください。なお、レンタル費用は1本400~500円程度となっていますが、なかには無料で貸し出しを行っているところもあります。
初心者の方がレンタルする場合は、ティーショットで使用することが多いドライバーや、フェアウェイなどでよく使う7番・8番アイアン、グリーン周りで必須のピッチングウェッジと、3本程度を借りることがおすすめです。
グローブは必須
グリップ力を高めて、クラブを正確に操作するために必要なのがゴルフグローブです。
練習では、100球前後のボールを短時間の間に打つことが多いので、手の皮が剥けるなど、怪我防止のためにもグローブを着用することが必要です。
現在はコロナ渦もあり、レンタルしている練習場が少なくなっているので、事前にゴルフショップなどで購入しておくことを推奨します。
また、グローブ未着用の場合、練習ができないところもあるので必ず用意しましょう。
スニーカーでもOK
シューズは、初心者の方であればスニーカーやスポーツシューズでOKです。
普段から履き慣れているシューズであれば、靴擦れを起こす心配や、摩擦でシューズが痛む可能性も少ないでしょう。サンダルやヒールなどの不安定なものは、足首を怪我する可能性があるので避けましょう。
ゴルフアイテムをそろえだし、シューズを購入した方であれば、ゴルフシューズの持参をおすすめします。実際のラウンドに向けて履き慣れておくことができ、下半身などの安定にもつながります。
現在、コロナ禍でゴルフシューズをレンタルできる練習場が少なくなっているので、希望している方は事前に確認しましょう。
ゴルフウェア購入で一石二鳥
練習が目的なので、動きやすい服装を選ぶことが基本となります。
汗をかくため、吸湿性のあるスポーツシャツや、軽くて動きやすいスラックスなどでも良いです。
実際のゴルフ場と違い、ゴルフウェアじゃないといけない!という練習場はほぼないので、Tシャツや短パンでも大丈夫です。
おすすめはゴルフウェアを購入してしまうことです。そのウェアを着て練習場にも行けますし、コースデビューが決まればそれを着用していけるので、一石二鳥になります。
ゴルフ練習場に到着してからの流れを解説
まず、ゴルフ練習場は打席料(入場料金)+ボール代金という料金体系が基本となります。
打席料はだいたい300~500円くらいが相場で、夜だと照明料金がプラスされることがあります。ボールは1球20円くらいですが、安い練習場だと10~15円くらいのところもあります。
また時間帯、平日、土日祝、打席によってボール代が変わることがあるので、事前にホームページで確認してから練習場に行きましょう。
受付では打席を選択
練習場に到着したら、受付に行きましょう。
練習場によって利用方法や支払い方法などが異なる場合があるので、初めての練習場であれば受付の人に聞くのが良いでしょう。
最近の練習場で多いのはプリペイド式の支払いで、プリペイドカードはボール代、打席料を同時に清算することができ、余った分は次回でも使えるので便利です。
その後、プリペイドカードを受付に渡し、名前の記載、打席選び、クラブをレンタルしたい場合はその趣旨を伝えましょう。
もし、プリペイドカードなどが販売されてない場合は、直接受付に行き料金を支払います。
支払い方法は、現金やクレジットカード、各種PAYサービスが使用できますが、練習場のホームページで事前に確認する必要があります。
また、ゴルフ練習場によっては1階、2階と幅広く打席がある場合がありますが、初心者であれば、まずは2階を選ぶのが良いでしょう。
1階はアプローチの距離感がつかみやすいですが、その一方で、ボールを効率良く回収するために奥が高くなっている練習場もあるため、ボールを無意識に上げようとヘッドアップしてしまい、ボールの頭を叩いたり、ボールに当たる手前でダフってしまうケースがあり、きちんとしたスイングを習得できない可能性があります。
2階は1階と違い、打ち下ろしのような形になるので、無理にボールを上げようとする動きが出にくくなるため、ヘッドアップせず、きちんとボールを打つことができます。
また、ボールの着地点がしっかりと見えることで、番手によるおおよその距離感を把握できるので、まずは2階打席での練習が良いでしょう。2階打席は1階打席よりもボール代が安い練習場も多いのでおすすめです。
ボールは「ゴルフボール自動販売機」か「オートティーアップ機」のどちらかが設定されているので、購入したプリペイドカードを使用し、ボールを借ります。
「ゴルフボール自動販売機」の場合は、カードを入れると取り出し口からボールが自動的で出てくるので、付近にあるカゴを取り出し口の下に置いてください。
その後打席に運び、自身でボールをセットしながら打つ方式です。
「オートティーアップ機」は、打席ごとにプリペイドカードを挿入するところがあるので、そこにカードを入れるとボールが自動的にティーアップされ、そのまま打つことができます。
ボタンで高さを調整することも可能で、ティーからボールがなくなると、自動的に次のボールがセットされます。購入したカードの金額に合わせて、残りの球数が表示されるので、それをチェックしながら練習を行いましょう。
手順はそこまで複雑ではありませんが、もし分からないことがあれば、受付の人に聞けば詳しく教えてもらえます。
また、受付の人に「初心者」ということを伝えておくと、スムーズに対応してもらえるでしょう。
練習の目安は70~100球を心掛ける
ボールを準備したら、自身の打席で練習を行います。まず、怪我をしないように打席内でストレッチや素振りなどをして身体を温めましょう。
初めはピッチングウェッジ(PW)などの小さいクラブでスイングをして、7番や8番アイアン、ドライバーと番手を上げていきましょう。
いきなり大きいクラブを振ると、身体がうまく回らず、腰などを痛めるリスクがあるので、身体を徐々にゴルフのスイングに慣らしながら練習してください。
また、初心者の方は70~100球ぐらいを目安にしてください。
あまりたくさん打ちすぎると疲れたり、手の皮が剥けたり、豆ができたりする可能性があるので、数打ごとに素振りやフォームチェックをしたり、途中で小休憩を入れたりなど無理のないペースを心掛けましょう。
万が一、クラブがすっぽ抜けて前に飛ばしてしまったときは、必ずスタッフを呼んでください。
自分で取りに行くことは大きな怪我につながる可能性もあり、「禁止事項」になっているので、絶対に止めてください。
ゴミを片付けて練習終了
練習が終わったら、ゴミなどが残っていないようにきちんと片付けます。
また、ボールを入れるカゴを使用した場合は所定の場所に戻し、「オートティーアップ機」の場合はカードを抜いてください。
カードは次に来るときも使用するので、必ず持ち帰りましょう。片付けが終わったら、受付に打席札や、レンタル品があればそれを返して終わりです。
練習時は最低限のマナーとルールを守る
ゴルフ練習場は、ゴルフがうまくなりたい人が集まる場所です。
気軽に行けますが、周囲の人に迷惑をかけないために、基本的なルールやマナーをチェックしておきましょう。
大声で話をしない
練習場は、仲間で楽しく身体を動かすという人もいますが、上達をするために静かに黙々とボールを打つ人も多くいます。
隣の打席に大声で話している人がいると、気が散ってしまうこともあります。友人などと一緒に行く際は、大きな声で話したり、笑ったりしないように気を付けましょう。
携帯電話もマナーモードにすることが必須です。電話で話すときは、周囲に気遣いながら小声で話すようにして、緊急でなければ打席を離れて折り返し電話するようにしましょう。
また、スマートフォンで動画などを見て練習する場合なども音量に気を付けましょう。
打席以外で素振りをしない
練習場では打席と打席の間にネットなどはなく、間隔が狭いところもあります。
打席から外れた場所で素振りなどをすると、隣の人が危険を感じたり、最悪の場合クラブがぶつかったりするケースもあるので、絶対に打席以外での素振りはしないでください。
また、隣の人のフォームなどを参考にしようとして見すぎると、相手が集中できず不快な思いをさせてしまうので、そういった行為も止めましょう。
決められているルールを守る
各練習場には、独自に定められているルールもあります。受付の近くに注意事項が掲示されていることがあるので、しっかりとチェックしておくことが重要です。
そのほかにも、練習場内を走らない、決められた場所での飲食や喫煙などがあります。気持ち良く練習するためにも、ルールやマナーをしっかりと守ることが大切です。
打ちっぱなしでも、バンカーやパターが練習できることも
練習場では打ちっぱなしだけでなく、パターやバンカーが練習できるフィールドがあるところも多いです。
また、プロによるレッスンを行っている場合もありますので、そちらの情報もチェックし、上達につなげてください。
打席以外の練習施設もチェック
ゴルフコースで必須となるアプローチやバンカーショットなど、ショートゲームの練習方法が分からずに悩んでいる方も少なくないはずです。
練習場では、別途料金を支払うことでバンカーやアプローチの練習ができる施設もあります。パター練習場は基本的に無料で使えるところが多いので、実戦に向けて経験を積むことが可能です。
左打ちの人は打席があるか必ず確認
左利き・左打ちの方は、左専用の打席があるかを事前に確認しましょう。
また、練習場では左用の打席が右用の打席と向かい合わせになっていることが多いので、隣の方に気を配りながらボールを打ちましょう。
施設によってはブースごとに壁で区切られているところもあるので、そのような場所だと初心者の方も安心して練習できると思います。
プロのレッスンでレベルアップ
初心者の方で、より早く上達したいと思っている方は、練習場にあるスクールや個人レッスンなどを活用しましょう。
スクールは10回、15回などのチケットを購入し、グループでレッスンを行います。一方個人レッスンは、1回15~20分程度、プロにしっかりと見てもらえるので、レベルアップも早いでしょう。
インドア練習場のメリット&デメリット
ゴルフ練習場には上記で紹介してきた屋外の練習場と、最近都市部で増えてきたインドア練習場の2種類があります。
ここでは、インドア練習場のメリット&デメリットを紹介します。
メリット
■ボールの弾道測定ができるところが多い多くのインドア練習場では、ボールの飛距離やスピン量、方向などをチェックしてくれる弾道測定器が設置されています。
自身がどのようなボールを打っているのか、どれくらい飛んでいるのかが一目で分かるため、番手ごとの距離や弾道のクセを把握しやすく、コースに行くときに役立ちます。
■駅チカで仕事帰りに行きやすい駅の構内や交通の起点となる場所にある施設が多く、仕事帰りに立ち寄りやすいです。そして、クラブの預かりサービスをしているところもあるので、手ぶらで行けるのもうれしいポイントです。
デメリット
■実際のボールの行方が分からない打ったボールは目の前に貼られた的(マト)に飛んでいくので、室外とは異なり、実際に飛んでいくボールの行方は分かりません。
また、まれに弾道測定のモニターに表示される飛距離と、実際にスイングをして感じる距離感が異なる場合があるので、注意しましょう。
初心者の方でも安心してゴルフ練習場に行けるよう、持ち物や服装、練習の流れ、マナーなどについて紹介しました。
一般的なマナーや注意事項を守る必要がありますが、気軽に行けてゴルフの楽しさを感じられるのが、練習場の良いところです。
本記事を参考にして、ぜひ「打ちっぱなし」デビューをしてみてはいかがでしょうか。