白間美瑠「宮本浩次さんの『ハレルヤ』を仕事前に絶対聴くんですけど、そういう楽曲を作れたら最高ですね」
白間美瑠(歌手・タレント)の人生を動かした映画とはーー?
『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画が人生を動かす〜』。
11月30日にセカンドシングル『MELTY』を発売する歌手の白間美瑠さんが、影響を受けた映画について語ります!
■大好きなお父さんを思い出す"あの名作"
――子供の頃に見て、今でも印象に残っている映画はありますか?
白間 小学生のときに見た『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!』(2007年)ですね。当時見てものすごく感動したんですけど、今も涙を流したいときに見る作品です。私、家族がめっちゃ大好きなので、『クレヨンしんちゃん』の映画はどれも好きなんです。
――『クレヨンしんちゃん』の映画って笑えるし、泣けますよね。小学生のときはほかにどんな作品を見ていましたか?
白間 あとは『幽☆遊☆白書』とか『HUNTER×HUNTER』とか『るろうに剣心』シリーズとか、やっぱりアニメが多かったですね。
――では、大人になってから見て、好きな映画はなんでしょう?
白間 今、パッと思い浮かぶのは『グレイテスト・ショーマン』(2017年)ですね。自分も人前でパフォーマンスをしますけど、この作品を見終わった後にものすごく元気をもらえて、「自分も早く歌って踊りたいな」と思いましたから。
――それは歌手として活動されている白間さんならではですね!
白間 あんな気持ちよく歌っているのを見たら、こっちも歌いたくなりますよ(笑)。めっちゃ元気をもらえたし、「自分もそういう存在になりたいな」と思いましたね。
――ちなみに、いちばん最近見た作品はなんですか?
白間 『トップガン マーヴェリック』(2022年)です。『トップガン』(1986年)があることを友達から聞いて、それもしっかり見た上で最新作を見に行きました。男の人は絶対に好きな作品だと思いますし、とにかく筋肉美がすごかったですね(笑)。あと、劇中でかかる曲がシーンにものすごくマッチしていたのが印象的でした。
――本当に曲がいいんですよね。前作が公開された頃、僕はまだ学生だったんですけど、みんなサントラCDを買っていましたもん。
白間 任務を成功したときの曲がすごくよくて。仕事が終わったときに聴いたら、めちゃくちゃいいと思う(笑)。
――白間さんはいろいろなジャンルの映画を見てきていると思いますが、特に好きなジャンルはなんですか?
白間 『シンドラーのリスト』(1994年)とか『ライフ・イズ・ビューティフル』(1999年)とか、第2次世界大戦中のお話が特に好きですね。見終わった後は「本当にこういう悲劇が起こっていたん?」「自分は今すごく幸せやから、もっとがんばろう」って考えちゃいます。
中でも『ライフ・イズ・ビューティフル』が特に好きです。つらいときに見ると、「なんてちっぽけなことで落ち込んでいたんだろう」「悩んでいた時間がもったいなかったな」ってボロボロ泣けるんですよ。
あと、私はお父さん大好き人間なので、この作品の主人公のお父さんと、自分のお父さんを重ね合わせちゃって、もう涙が止まらなくなりますね。親への感謝も思い出すし、仕事をがんばろうとも思えるし、いろんな感情をもらえる映画ですね。
白間美瑠の人生を動かした映画
――では、「これに出てみたい!」と思った作品はあったりしますか?
白間 『闇金ウシジマくん』シリーズ(12〜16年)です!
――ええ!? 意外です!
白間 ちょっと怖い感じの作品が好きなんですよね。NMB48にいた頃、舞台『仁義なき戦い』で、映画では松方弘樹さんが演じていらっしゃった坂井鉄也役をやらせていただいたんですけど、「ヤクザの演技が上手」ってけっこう言ってもらえて。そういう渋いお芝居をもっとやってみたいですね。
――女のコの役をやるよりも、逆に気持ちよかったりするものですか?
白間 普通に生活していたら、「オラー!」って言うこともないので(笑)。なんか私、普段はものすごくシンプルな感情だけで生きているんですけど、演技をすると、「この役はなんでそんなに楽しそうにしているのかな?」とか突き詰めて考えちゃうんです。お芝居はそういう楽しさもありますよね。
■自身の恋愛観とシンクロする新曲
――11月30日に2枚目のシングルとなる『MELTY』をリリースしますが、今回はどのようなコンセプトの曲ですか?
白間 ファーストシングル『Shine Bright』は強さを発信した曲だったので、今回はもうキュートさとポップさを前面に押し出しました。「とろけるような恋がしたい」という恋愛目線の曲で、いろんな女のコに共感してもらえたらうれしいです。
――ファーストシングルとはまったく違った面が見られるんですね。白間さんご自身の世界観とどのくらいシンクロしていますか?
白間 めっちゃシンクロしていると思います。歌詞も共作させてもらったんですけど、自分の弱い部分もたくさん見せました。友達から聞いた恋愛の話を入れ込んだりもしていますけど、自分自身の恋愛観がけっこうそのまま反映されていると思います。アイドルの頃は恋愛禁止でしたけど、今はもう恋愛も自由なので(笑)。
――(笑)。曲作りに対して、どんな思いがありますか?
白間 音楽からものすごく勇気や感動をもらってきたので、私もそういう曲を作りたいんです。お仕事に行く前、気合いを入れるためのスイッチになるような曲とか。私は宮本浩次さんの『ハレルヤ』をお仕事に行く前に絶対聴いているんですけど、そういう楽曲を作れたら最高ですね。
――宮本さん、いいですね!
白間 ファーストとセカンドでこれだけ振り幅のある楽曲を作らせてもらったんですけど、自分の中では、いろんなジャンルの曲を歌えるのが理想のアーティストなんです。アイドル時代にいろんな表現を勉強させてもらえたので、そこには自信があって。
――『MELTY』は特にどんな人に聴いてもらいたいですか?
白間 好きな人がいるけど素直になれない女のコには、ぜひ聴いてほしいですね。そういう女のコの背中を押せる曲だと思います。そういう女のコの気持ちがわかる曲なので、男性にもオススメです。これから寒くなってどんどん恋愛の季節にもなるので、この曲を聴いてキュンキュンしてくれたらうれしいです!
●白間美瑠(しろま・みる)
1997年生まれ、大阪府出身。愛称はみるるん。2010年よりアイドルグループ「NMB48」のメンバーとして活動を始め、人気を博す。NMB48卒業後、2022年7月にソロデビューシングル『Shine Bright』をリリース
■セカンドシングル『MELTY』11月30日(水)発売予定