シーズン14更新済み『ブリティッシュ・ベイクオフ』、そろそろ潮時?
英BBCの大人気料理リアリティ番組『ブリティッシュ・ベイクオフ』。世界中でリメイク版が製作されるほど人気を集めており、今年4月からは日本版『ベイクオフ・ジャパン』の配信もAmazon Prime Videoにてスタート。さらに、ミュージカル製作も決定し、2023年初めにウエストエンドで上演予定だ。だが、本家番組はいつまで続くのだろうか。米Den of Geekが伝える。
【関連記事】英国の人気料理番組『ブリティッシュ ベイクオフ』のスピンオフが日本初放送!
世界各地でリメイク版も放送!
2010年の放送開始以来、『ブリティッシュ・ベイクオフ』は英国アカデミー(BAFTA)賞の常連となり、記録的な視聴数(最高1600万人)も獲得、国際的なリメイク版の数は35本にも上り、国民的番組に。視聴者のベイキングへの関心も高まり、2011年から2013年にかけては英国成人の約3分の1がパン作りを始めたという。
しかし、12年も続くことで番組にも変化が起きている。9月にスタートしたシーズン13ではテクニカルチャレンジとして「タコス」や「アイスクリーム」、「春巻き」などが課題になり、番組の要である“ベイク”の要素が欠け、番組内容が後退しているように見受けられるのだ。
また、過去のシリーズでは出場者がパン作りを楽しむために十分な時間を与えられていたが、近年はよりドラマチックな展開を求めているのか、出場者には非現実的な制限時間が課せられ、ストレスの溜まるタスクをこなさせようとしている。
さらに、3年連続で行われている国をテーマにしたパン作り習慣(シーズン11は日本、12はドイツ、13はメキシコ)においては、正確さや敬意の欠如、文化の盗用などをめぐって論争を招く事態にも。
このような内容が続けば視聴者が離れていくのも時間の問題であり、視聴者数が低下すれば番組存続の危機につながる。初期の頃のように、出場者がベイキングを楽しめる番組に再び戻ってくれることを願うばかりだ。『ブリティッシュ・ベイクオフ』はU-NEXT、Amazon Prime Video、Huluなどで配信中。(海外ドラマNAVI)