専門家がパワープッシュする、ソニーの新有機ELパネル「QD-OLED」搭載の最新テレビ
2022年の新作テレビは、革新的な技術を投入したモデルが大豊作で、市場はにわかに活気づいています。今回は大注目の「新有機EL」について、専門家に聞きました!
※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。
モノ知りインフルエンサー
デジタル・メディア評論家
麻倉怜士さん
執筆活動のほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍。本誌でも「麻倉怜士のデジタル進化論」を連載中。
【新有機EL】純度の高い発色と広視野角が魅力
有機ELは量子ドット技術を搭載した「QD-OLED」に注目。
「格段に発色が良く、明部の色抜けも少なく、視野角が広いなどの長所があります。国内でこのパネルを使ったのは現在ソニーだけですが、今後他社もハイエンド機に採用してくるでしょう」(麻倉さん)
【新有機ELテレビ】
2022年7月発売
ソニー
ブラビア4K有機ELテレビXRJ-55A95K
実売価格47万3000円
RGB(赤・緑・青)が独立して発色する新しい有機ELパネル「QD-OLED」を搭載。認知特性プロセッサー「XR」による映像信号処理技術との組み合わせにより、明るく自然で鮮やかな色彩表現を実現しました。パネルを振動させて音を出す独自の音響技術を採用し、画と音がシンクロします。
SPEC●チューナー:BS4K/110度CS4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4ほか●音声最大出力:60W●サイズ/質量:W1225×H728×D280mm(※)/31.0kg(スタンド含む)
※:フロントポジション設置の場合
有機ELに明るさとさらなる高画質を求める人に
これまで有機ELパネルはどこのメーカーも「白色OLED」一択でしたが、新有機EL(QD-OLED)が誕生し今季から選択肢に加わりました。QD-OLEDは明部の色再現に優れ、視野角がより広いのが特徴。究極の有機EL画質を堪能したい人は要注目です。
ヒットアナリティックス:国内はソニーのみだが他社の参入が待たれる
これまでとは異なる有機ELパネルで先進性は抜群。画質コンシャスなユーザーからは支持されるはずです。現状国内で製品化しているのはソニー1社でまだ高価ですが、将来的に他メーカーも参入すれば価格も下がり、高画質テレビのカテゴリーとして確立されるでしょう。