中島みゆき

写真拡大

 中島みゆきの新曲「に」が、吉沢亮主演のフジテレビ系月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」(10月10日スタート、初回30分拡大)の主題歌に決定した。中島がフジテレビの連続ドラマ主題歌を歌うのは、「Dr.コトー診療所」シリーズ(2004、2006)以来16年ぶりで、月9主題歌は初となる。

 本作は、広大ゆえ大規模な小児専門の集中治療室(Pediatric Intensive Care Unit)の運営は極めて困難とされる北海道を舞台に、駆け出しの小児科医・志子田武四郎(しこた・たけしろう/吉沢)が、先輩医師と共にどんな子どもでも受け入れられるPICUをつくるため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。

 本作の主題歌を担当する中島は、「家なき子」(1994・日本テレビ系)の「空と君のあいだに」、連続テレビ小説「マッサン」(2014・NHK)の「麦の唄」、ドキュメンタリー番組「プロジェクトX〜挑戦者たち」(2000〜2005・NHK)の「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」など数々のドラマやテレビ番組のテーマソングを手掛けてきた。そして、フジテレビの連続ドラマにはこれまで、木曜劇場「親愛なる者へ」(1992)の「浅い眠り」、「Dr.コトー診療所」シリーズの「銀の龍の背に乗って」の2曲を提供してきた。

 中島は、「ドラマ主題歌のお話をいただきまして、折よく新アルバム制作中でしたので、その中の曲を試聴に、フジテレビのスタッフさんにレコーディングスタジオまで、御出を願いました。採用かどうかの結果を待つあいだは、まるで、我が子の、お受験に付き添う親のような気持ちでした。ドラマの完成を、とても楽しみに待っております」とコメントを寄せている。

 主演の吉沢は、「不安に苛(さいな)まれる時や、極限状態であればある程、人間は“あの人がいるから”“あの人の為(ため)に”と他人に依存する生き物なのだと思います。全く先の見えない暗闇に新たに道をつくろうとする志子田先生たちに、そっと明かりを灯(とも)してくれるようにも、生死を彷徨(さまよ)う患者さんたちに対する応援歌のようにも聞こえました」と主題歌について語っている。

 さらに、プロデュース・金城綾香(フジテレビドラマ・映画制作センター)は、「拝聴した時、最初は優しくて柔らかく、その後にどんどん力強くなっていく中島さんの歌声が、お腹の奥に響き渡るように感じて、その力強さに感激しました。歌詞に込めてくださった思いを、ドラマの中でも大切にしたいと思っております」とコメントしている。(編集部・梅山富美子)