(写真・AC)

「未成年を参加させる乱交パーティが横行している。こうした悪質な主催者を取り締まってほしい」

 そう語るのは、都内で風俗店を経営するA氏。8月9日、神奈川県警は乱交パーティで、当時17歳の未成年女性にみだらな行為をさせたとして、児童福祉法違反や児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの容疑で、陸上自衛官ら12人を書類送検した。パーティは2020年4月から6月の間に計3回、開催され、参加した中学校教諭、医師、僧侶ら24人が逮捕されていた。

 乱交パーティをめぐっては、6月にも静岡県内の施設で120人規模でおこなわれ、主催者らが摘発されたばかりだ。A氏は、とある「乱交パーティ主催者」についてこう明かす。

「都内で大規模に乱交パーティを主催している人物がいて、かなり問題化しています。この人物は40代で、パーティ収入で生計を立てています。配下に何人かのパーティ主催者を抱えていて、グループで大規模パーティを開催するのです。彼は、自分の部下的な人物に未成年女性をかくまわせています。軟禁状態といってもいいです。そして、その未成年女性をパーティに派遣するのです」

 パーティには未成年女性だけではなく、AV女優や風俗嬢、元タレントなども参加させ、男性の客を募るのだという。会場は東京、千葉、神奈川などのホテル。横浜市内にある、有名ホテルのロイヤルスイートルームで開催されたこともあった。週に2、3回開催され、男性の客は3万円から5万円の参加費を徴収している。通常、参加者の比率は女性1人に対し男性が30人で、男性からは不満が出ることが多いという。

 悪質なのは、未成年女性を参加させることだけではない。A氏が続ける。

「自分のパーティに参加した客が、ほかのパーティに参加したことが発覚すると、その客の身分証明書を取り上げたり、暴力を振るって『殺すぞ』と脅したりするのです。客は、泣き寝入りすることがほとんどです。昨年には暴行事件が明るみになり、逮捕者が出たこともありました」

 A氏は9月、あまりにこの主催者の行為が逸脱しているとして、警視庁に相談に行ったという。

「未成年女性を囲っていることや、客に対する暴行などについて、警察に相談しました。このまま放置するわけにはいきませんから。警察は、すぐに動くと言ってくれています」

 A氏は「このままだと、悪徳業者がますます横行する」と警告を発する。

「たとえば、正規の届出をしているデリヘル業者が、女性を複数人派遣して、複数の男性と楽しむデリヘル遊びならば、風営法に触れることは稀有だと思います。しかし、素人が営利目的で開催する乱交パーティは、ほぼ間違いなく摘発されるでしょう」

 本誌は、件の主催者が9月に開催するという、大規模パーティのポスターを入手した。そこには、未成年の女性の写真も掲載されている。A氏は、警察の捜査に期待するという。

「警察は、こうしたパーティに潜入して捜査することにしていると言います。摘発されれば、業界も変わらざるを得ないと思います」