アッシュを「抑制」じゃなく「出さない」です!

出光が画期的なエンジンオイルを開発

 出光興産が2022年9月1日から、新開発のディーゼルエンジンオイル「idemitsu AshFree」を発売します。


トラック・バス向けアッシュフリーのディーゼルエンジンオイルが開発された。写真はイメージ(画像:写真AC)。

 ディーゼルトラックやバスに搭載される排ガス浄化処理装置DPF(Diesel Particulate Filter、ディーゼル微粒子捕集フィルター)の目詰まりの要因となるアッシュ(灰)を出さないオイルです。DPFの寿命延長によるメンテナンス費用の削減や、DPF再生時間短縮による労務時間・燃料使用量の削減を実現するといいます。

 出光は今回、アッシュを“減らす”のではなく“出さない”というコンセプトのもと、新しいディーゼルエンジンオイルの開発に取り組んだそうです。

 トラックやバスのエンジンに使用されている従来のディーゼルエンジンオイルには、清浄性や耐摩耗性を向上させるため、添加剤として金属添加剤が含まれていました。この金属添加剤がアッシュとなり、DPFを詰まらせ、トラブルの要因となることが長年の課題となってたといいます。出光は独自の添加剤処方技術により、灰となる金属添加剤を使用しないる無リン・無灰のディーゼルエンジンオイルの開発に成功したということです。

 このオイルを使うことで、DPFの再生回数が抑制され、CO2排出量の削減につながるほか。無リンのため触媒の被毒を抑え、触媒の交換を減らすことなどが期待できるということです。

 本製品は出光の特約店を通じて販売されます。