イタリア生まれの傑作機が原型 新汎用ヘリMH139A「グレイウルフ」米空軍に納入
そのうち横田基地などにも配備されるかも。
既存のUH-1Nに代わる米空軍の新たな汎用ヘリコプター
ボーイングは2022年8月25日、最新の多用途ヘリコプターMH-139A「グレイウルフ」4機をアメリカ空軍に納入したと発表しました。
同機は、老朽化した空軍向けUH-1Nヘリコプターの更新用として調達される予定で、ボーイングは2018年9月に、アメリカ国防総省と機体80機、訓練システム、関連機器などを総額24億ドル(約3120億円)で納入する契約を結んでいます。
フロリダ州のエグリン空軍基地で訓練中のMH-139A「グレイウルフ」(画像:アメリカ空軍)。
MH-139A「グレイウルフ」のベースは、イタリアのレオナルド(旧アグスタウエストランド)が開発・製造するAW139で、アメリカ空軍向けに所要の艤装を施したものです。生産はアメリカ東海岸のペンシルベニア州フィラデルフィアにあるレオナルドの工場で行われ、ボーイングが各種軍用機器の設置を行い納入するとのこと。またアフターサポートについてもボーイングが担当するそうです。
なお、ベースのAW139は、日本でも海上保安庁や警察・消防などの公的機関などで多用されており、総生産数は1100機を越えるベストセラー機です。