【2022年夏休み企画】残暑を吹き飛ばせ!編集部おすすめのひんやりスポット

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厳しい残暑が続いていますね。そこで、少しでも涼しく過ごすべく、おうちごはん編集部お気に入りのひんやりスポットをご紹介。合わせて食べたいグルメ情報などもお届けします。スタッフが実際に訪れている場所だけにピックアップしているエリアに偏りがありますが、どこも本当におすすめです。機会があったらぜひ足を運んでみてくださいね!

お気に入りのひんやりスポット教えます


2022年の夏は平年より厳しい暑さと言われています。おまけに、全国的に電力需要が厳しく、7年ぶりの“節電要請”が行なわれました。

そして立秋を過ぎても続く厳しい暑さ……。毎日クーラーの効いた部屋にこもっていたいけど、節電のためには出かけた方が良いのかも。

それならば、せめて涼しい場所に出かけたい!ということで、今回はおうちごはん編集部のスタッフお気に入りのひんやりスポットをご紹介します!


【コノのおすすめ】東京・調布「深大寺」


東京都調布市にある「深大寺」を知っていますか?

新宿から約40分の場所にありながらとっても自然豊か。周辺にはシンボルである深大寺(天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺)をはじめ、参道のグルメや植物公園、日帰りで楽しめる天然温泉などがあります。

わが家から行きやすい場所にあるのでよく散歩に出かけるのですが、緑と湧き水が多いせいか、暑い日でもひんやり涼しく感じられるんです。体感ですが、2、3℃は低いような気がします!


天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺

深大寺に着いてまず訪れたいのが、関東屈指の古刹として知られる「深大寺」。正式名称を「天台宗別格本山浮岳山昌楽院深大寺」といいます。

奈良時代の733年に開創され、東京では、浅草の浅草寺の次に古いお寺なのだとか。

境内には飛鳥時代に作られた東日本最古の国宝、白鳳仏を安置する釈迦堂があり、古くからの自然も残されていて緑豊か。

ちなみに、2010年のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のロケ地にもなりました。

縁結びと厄除けにご利益があるので、良縁を引き寄せたい方はぜひ!


深大寺ホームページ【厄除元三大師 深大寺】東京都調布市滝、池、水路……水音に包まれる

深大寺の山門から出るとその脇にあるのが「不動の滝」。緑に囲まれた滝のせせらぎの音は癒やし効果抜群です。

ほかにも池があったり、石畳の遊歩道には水路が流れていたりと、どこを歩いていても涼しげな水音が。楽しそうに水遊びする子どもたちの姿も微笑ましく、「いいところだなぁ」としみじみ感じます。


神代水生植物園

深大寺には「東京都神代植物公園」という都立の植物公園があるのですが、今回ご紹介したいのは、深大寺を挟んで南側にある分園の「神代水生植物園」です。

本園が有料なのに対し、こちらはなんと無料なんです!

園内は湧水が流れ込む細長い谷戸地形を利用した回遊式の水生植物庭園になっていて、木道の上を歩いてぐるりと廻れます。のんびりと水辺の植物や生物を見ながら歩いていると、尾瀬にでもいるかのような気分に。

水の音が耳に心地良く、木陰が多いのもうれしいポイント。気軽に訪れてみてほしい穴場スポットです。


神代植物公園へ行こう!深大寺そば

深大寺といえばはずせないのが「深大寺そば」。良質な湧き水に恵まれた深大寺はそばの栽培に適していて、古くから名産として知られてきました。

私が最近よく訪れているのは、神代植物公園の入口にある「松葉茶屋」。お店の周りは緑に囲まれていて、屋内と屋外の両方に席があります。

こちらのお店は、2022年1月期の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」に少しだけ登場したことがあり、たまたまドラマを見ていた私は、思わずテンションが上がりました!

この日、たくさんのメニューの中から選んだのは、「鳥天おろし」という冷たいお蕎麦。もちろん、人気の地ビール「深大寺ビール」も欠かせません。

深大寺周辺には20店舗ものおそば屋さんが軒を連ねているので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。


松葉茶屋 (@jindai_matsuba) のInstagram鬼太郎茶屋

参道でひときわ目を引くのが、緑に囲まれた築60年余りの木造建築「鬼太郎茶屋」です。

調布は「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげる氏の第二の故郷ということで、深大寺門前に“水木ワールド”を再現!

店内には、妖怪ギャラリーやショップ、喫茶などがあり、外の売店では、暑い日に食べたいソフトクリーム、かき氷も販売中です。

ソフトクリームはキュートな目玉プリントクッキー付きで、木のスプーンは実は“一反もめん”のかたちになっているんですよ。

思わず鬼太郎グッズが欲しくなったら店内へどうぞ。ここでしか手に入らない限定商品もあるので、深大寺散策のお土産にぴったりですよ!


鬼太郎茶屋 (@kitarochaya) のInstagram

【micoのおすすめ】東京・白金台「東京都庭園美術館」


旅好きのmicoがおすすめするのは、東京で古き良きフランスが感じられる素敵な場所。

正門を入ると、青々とした木々から差し込む夏の光が眩しくて、まるで森林浴をしているような気分に。とても涼しげで気持ちよく、歩いているだけで癒やされます。


アール・デコの美に満ちた旧宮家の邸宅

東京都港区白金台にある東京庭園美術館は1933年に建設されたアール・デコ様式旧朝香宮邸とその空間をいかした展覧会、緑豊かな庭園を楽しめる美術館。

本館(旧朝香宮邸)・日本庭園にある茶室「光華」・正門等は貴重な歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。


東京都庭園美術館|TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM東京都庭園美術館 / Teien Art Museum (@teienartmuseum) |Instagram気品漂うエントランス

正面玄関入ってすぐのガラスレリーフ扉は、フランスのガラス工芸家ルネ・ラリックによって朝香宮邸のためにデザインされた貴重な作品です。

また宮内省内匠寮技手が手がけた床全面のモザイク画には、5種類以上の天然大理石が使われているとのこと。気品ある佇まいに思わずうっとり。


次室(つぎのま)の香水塔

南側のテラスに面した次室にある香水塔は、フランス人芸術家アンリ・ラパンがデザインしたもので、朝香宮邸時代には上の照明部分に香水をひたして、照明の熱で香りを漂わせたそう。

白磁の香水塔、モザイクの床、白漆喰の天井、朱色の石壁、窓の外には庭園の緑、これらが織りなす色彩のハーモニーがアール・デコ特有の華やかな空間を形成しています。


アール・デコの粋を集めた大食堂

旧朝香宮邸の中でもアールデコの粋が最も集められているのが大客室とこちらの大食堂。

天井の照明はルネ・ラリックの「パイナップルとザクロ」、暖炉にはアンリ・ラパン作の壁画。ここが日本だということを忘れてしまいそうな空間が広がるこちらの美術館では、2022年9月4日(日)まで写真家・蜷川実花さんの展覧会「瞬く光の庭」が開催されています。

今の美しさ、それを深く感じながら、心が動かされた瞬間に国内各地で撮影した4万点以上の中から厳選された約80点の展示には、日常の中にある幸せな瞬間があふれていて、1枚1枚に込められた蜷川さんの思いが心に深く響きました。


パリ滞在経験をきっかけに

ご家族の居住空間だった2階は、和の趣が感じられる独自のアール・デコの空間になっています。

朝香宮ご夫妻はパリに滞在した経験があり、その美しさに魅せられたご夫妻は自邸の建設に際し、アール・デコ様式を積極的に取り入れられたそう。美術館の本館(旧朝香宮邸)は、お二人のパリでの記憶がかたちになった芸術作品と言っても過言ではない建築物です。


3つのエリアからなる緑豊かな庭園

庭園美術館という名前の通り、本館(旧朝香宮邸)と新館は緑豊かで広大な庭園に囲まれており、暑い季節は木陰で涼んでいる方も多く見かける、都会のオアシスのようなスポット。


日本庭園・西洋庭園・芝庭を彩る草花や樹木が、春夏秋冬それぞれに違う表情を見せてくれます。


café TEIEN&Du Parc

美術館の敷地内には、南青山のフランス料理の老舗「メゾン ド ミュゼ」が手掛ける「café TEIEN(カフェ庭園)」とレストラン「Du Parc(デュ パルク)」が併設されています。

写真は新館1階にある「café TEIEN」で、外の景色と一体となった開放的なガラス張り空間になっています。夏の暑い日は、冷たいものを飲みながらほっと一息。鑑賞後や庭園の散策後に、カフェでゆったりとした時間を楽しむのもいいですね。


Du Parc & cafe TEIEN - maison du musee メゾンドミュゼ

【まい姉のおすすめ】新潟・村上「イヨボヤ会館」


まい姉は、居住地である新潟のおすすめスポットをご紹介します。

新潟というと雪国のイメージが強いからか、「夏も涼しいんでしょ?」と言われることが多いのですが、全然そんなことはありません。山に囲まれた盆地は熱気がこもりやすく、平野は遮るものがないから暑い。なので、涼しさを求めて新潟へ……というのはおすすめしません(笑)。

ですが、夏を楽しめる魅力的なスポットはいっぱいありますよ!(←挽回できてる?)

今回ピックアップしたのは、実際の気温が涼しいというよりは、夏を満喫しながら気持ち的に涼しさを感じられて、新潟のおいしいグルメを堪能できるスポットです。

鮭が有名な村上エリアのおすすめスポットをご紹介します。

集中豪雨の被害が出ている村上地域のみなさまにおかれましては、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を祈っております。

今回ご紹介するスポットは、通常通り営業しています。とても素敵なスポットばかりなので、ぜひ機会があればみなさま足を運んでみてください!


日本海に面した村上エリア

新潟県の最北部に位置する村上市は、海・山・川の自然が豊かな城下町。
美しい海岸線に奇岩や洞窟などが連続する「笹川流れ」なども夏にはおすすめのスポットで、多くの観光客で賑わいます。

多種多様な文化が色濃く残る魅力あふれるまちなので、見どころは盛りだくさんなのですが、村上といえば有名なのは「鮭」。

三面川を遡上する鮭によって繁栄したまちとして、独自の鮭文化がたくさんあるんです。


日本で最初の鮭の博物館「イヨボヤ会館」

そんな村上の鮭のことを知るならココ!というのが、今回私がおすすめするスポット「イヨボヤ会館」です。屋内スポットなので、暑さも問題なし(笑)。

イヨボヤというのは、鮭のことを指します。村上地方では古くから鮭のことをイヨボヤと呼んでいるんだそう。館内では、村上の鮭の歴史と文化を学ぶことができるほか、実際に川の中の様子を観察できちゃうんです。

実は一度小学生のときに社会科見学で訪れたことがあるのですが、まあその頃は鮭にたいした興味もなく……「イヨボヤ」というワードのインパクトしか印象に残っていなかったのが正直なところ(笑)。でも大人になって改めて行ってみると、なんとも奥が深くて、ゆったりと楽しむことができました。

涼しい館内で、じっくりと鮭について学んでみるのはなかなか楽しいですよ〜。


イヨボヤ会館 - 日本で最初の鮭の博物館鮭グルメ

鮭のことを知ったら、そりゃあ鮭グルメを食べたくなっちゃいますよね。

そんな来場者の気持ちをちゃんとわかってくれているので、イヨボヤ会館のお隣には、鮭工房「サーモンハウス」があります!

おいしい村上の鮭を使ったさまざまな加工品を購入できるほか、その場で鮭料理を堪能できる「はらこ茶屋」併設されています。


季節によってメニューの内容は多少変わりますが、村上名物である鮭料理を存分に堪能することができるのでおすすめです!


村上の鮭工房サーモンハウス

もう一つ、村上の鮭といったら紹介せずにはいられないお店があります。

メディアなどでも度々登場している歴史ある有名店「千年鮭 きっかわ」です。


「千年鮭 きっかわ」は、村上の鮭料理を加工販売会社。

お店の建物は、築130年の町屋(登録有形文化財)で、天井の梁からはたくさんの鮭が釣り下がっており、こちらはいつでも見学可能です。


村上のまちを歩いていると、至るところで鮭が吊り下がっている姿を見かけるのですが、きっかわの鮭は本当に圧巻! 村上伝統の食文化を支えている技術のすごさを体感することができます。

店内には、塩引き鮭をはじめ、鮭のさけびたしや鮭の生ハムなど、おいしい鮭の加工品がたくさん販売されているので、お土産選びにもおすすめのスポットです。


千年鮭 きっかわ | 千年鮭 きっかわ富士見園

鮭グルメを堪能したあとには甘いものが欲しくなるよねということで、最後にもう一つご紹介したいのが、村上茶の老舗「富士見園」です。


村上市街にあるお茶屋さんなのですが、この時期おすすめなのがお茶のジェラート。村上茶入りの抹茶ソフトクリームの他、緑茶・雪国紅茶・ほうじ茶などの村上茶ジェラートが大人気。

お茶屋さんのジェラートとあって、茶葉の味わいが濃厚な絶品ジェラートを楽しむことができます。暑い日に食べる冷たいジェラートはもう最高!

村上にはまだまだ観光スポットがいっぱいあるので、ジェラートでおいしくクールダウンした後には、ぜひ更なる村上散策を楽しんでみてくださいね。


冨士美園 | 越後村上・北限の茶処

ひんやりスポットを探しに行こう!


今回は3カ所しかご紹介できませんでしたが、ほかにも、渓谷や湖、池など自然の涼しさを感じられるスポットはたくさんありますよね。

また、同じエアコンが効いた場所でも、美術館やプラネタリウム、水族館などは心に残る思い出が作れそう。

はたまた、お化け屋敷や展望台などの高いところに上ってヒヤッとするのもいいかもしれません(笑)。

今度のお休みは、とっておきのひんやりスポットを探しに出かけませんか?