電子戦機や情報収集機も飛来したとのこと。

戦闘機18機含む20機以上が台湾ADIZ内へ進入

 台湾(中華民国)国防部は、中国軍機21機が2022年8月2日、台湾南西部に設定した防空識別圏(ADIZ)に進入したと発表しました。

 進入したのは「殲-11(J-11)」戦闘機8機、「殲-16(J-16)」戦闘機10機、「空警-500(KJ-500)」早期警戒管制機(AEW&C)1機、「運輸-9(Y-9)」電子戦機(EW)1機、「運輸-8(Y-8)」電子情報収集機(ELINT)1機とのこと。


中国軍の「殲-16(J-16)」戦闘機。写真は今回飛来した機体ではなく同型機(画像:台湾国防部)。

 一方、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長が同日夜、台湾訪問を行っており、これに対し中国は反発しているため、それとの関連性も指摘されています。

 ほかにも、中国は台湾近海で自軍の大型空母2隻を航行させているそうで、アメリカも西太平洋に空母打撃群を展開させたり、沖縄県の嘉手納基地に空中給油機を増派したりするなどしています。

 なお、これと前後して台湾国防部は、一部報道などで取り上げられた中国軍のスホーイSu-35戦闘機が台湾海峡を横断したという情報は、「フェイクニュース」であると否定しています。台湾国防部は、自分たちの公式ウェブサイトが発信する正しいメッセージに従うよう市民らに呼び掛けています。