【2022年夏休み企画】地域色と個性あふれる!東京駅の気になる駅弁を食べ比べ

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駅弁を食べて旅行気分を味わいたい!そんな思いを抱えたおうちごはん編集部スタッフが、各地の有名駅弁やここでしか買えない限定品がそろう東京駅へ。地域色あふれる個性的な駅弁をピックアップし、気になる味や見た目など注目ポイントをご紹介。帰省や旅行のお供にはもちろん、お子さんの夏休みの自由研究にもいかがでしょうか?

旅行しなくても駅弁が食べたい!


突然ですが、「駅弁」は好きですか?
そう聞かれて「嫌い」という人は少ないのではないでしょうか。

その土地ならではの名物や食材を使って作られる「駅弁」は、見ているだけでわくわく。旅先で買って食べるのが理想だけど、駅弁販売イベントなどで買っておうちで食べる駅弁もひと味違うおいしさがありますよね。

そこで今回は夏休み企画として、おうちごはん編集部のコノ、mico、あややが、全国各地の有名駅弁やオリジナル駅弁など200種類以上の駅弁がそろう、東京駅の「駅弁屋 祭」へ。

地域色あふれる個性的な駅弁の中から、特に気になったものをピックアップ。その味や見た目の特徴などを実食レポートします。

さらに、新潟在住のまい姉は新潟駅で見つけた駅弁をご紹介。

みなさんの知っている駅弁はいくつあるかチェックしながらご覧ください!


駅弁屋 祭 | 東京駅 構内のショップ・レストラン グランスタ【公式】 | TOKYOINFO

編集部の気になる駅弁コレクション


宮城県「伊達のかきめし」(仙台駅)

みなさんは駅弁といえば、何を思い浮かべますか?
私、コノは断然「峠の釜めし」です。

今回も「峠の釜めし」を見つけて自然と手に取りそうになりましたが、せっかくなら食べたことがない駅弁を……と思い直し、仙台駅の「伊達のかきめし」を選びました!

仙台の駅弁といったら「牛タン弁当」のイメージがありますが、親潮と黒潮がぶつかりあう宮城県沖は、日本屈指の理想的な漁場。牡蠣の生産量も広島県に次いで第2位を誇ります。

こちらの駅弁には、豊富な養分をたくさん取り入れた身入りの良い牡蠣が使用されているんです。


あらためてパッケージを見てみると、松島のシンボル・五大堂のイラストのほか、「加熱機能付容器ナルホット🄬使用」の文字が。

そう、こちらは加熱容器を採用していて、包装を解かずに紐を引き抜くと加熱が始まり、7分待ってから開けると熱々ふっくらの「かきめし」が出来上がるんです。

熱々のかきめし……気になりますよね!?
というわけで早速、食べてみたいと思います!


食べ方は、平らなところに置いたら上面を手で軽く押さえ、側面の黄色い紐を完全に引き抜くと加熱開始! そのまま7分待てばOKです。

このとき、掛け紐はほどかず、そのままの状態で加熱するのがポイント。実は私は、うっかりほどいてしまい、慌てて結び直しました……。


7分後、蓋を開けてみると……白い湯気とともに磯のいい香りがふわ〜! もう、これだけでテンションが上がります!

宮城県産ひとめぼれと牡蠣の煮汁を使った“かきごはん”の上には、ふっくら炊き上げた宮城県産の“伊達の釜ゆでかき”がゴロゴロとのっていて、漬物と花人参が添えられています。

食べてみると、牡蠣がプリップリで旨みがギュッと凝縮されていて美味! 温かいことで、牡蠣のおいしさをより一層感じる気がします。

甘じょっぱい味付けでお箸が進み、あっという間に完食しちゃいました。

最後の最後まで熱々で、食べ終わるころにはうっすらと汗が。体まで温まるので、寒い冬はさらにおいしく感じられそうです!


兵庫県「金色のひっぱりだこ飯」(西明石駅)

海鮮好きのmicoが選んだのは、数多くの駅弁がひしめく売り場の中でもひときわ輝きを放っていた「金色のひっぱりだこ飯」

平成10年(1998年)神戸明石と淡路島を結ぶ明石海峡大橋開通を記念し、山陽新幹線・西明石駅の駅弁として、明治36年創業の淡路屋さんが「ひっぱりだこ飯」の製造・販売を開始され、累計生産1000万個突破を記念して作られたのが「金色のひっぱりだこ飯」です。


早速、金色の紐を外して開けてみると、大きなたこがどーんとお目見え。こちらは明石海峡近海でとれた希少な明石だこと呼ばれる真だこのうま煮で、その横には筍の土佐煮と花人参。

しっかりと煮込まれた明石だこはすごく柔らかくて、一口ごとに旨みが広がっておいしい!! たこだけ先に食べてしまいそうでしたが(笑)、その下にもまだまだおいしい具材が詰まっているようだったので、わくわくしながらお皿に出してみることに。


たこの下に隠れていたのは、栗の甘露煮、錦糸卵、菜の花煮、椎茸煮、そして明石名物の穴子、さらに中から現れたのは丸いたこ天。しっかりとたこが練り込まれていて、食感もおいしい一品。

どのおかずもほんのり醤油が香るごはんと相性抜群でした。


インパクトのあるデザインの容器は、実際にたこ漁で使われているたこ壺をモチーフにして独自に焼き上げたもので、こちらの金色に輝く陶器の器はプレミアム品。

また、東京駅では銀色のひっぱりだこ飯も販売されており、焼き銀鮭や銀杏が入っているとのこと。金と銀、どちらにしようか迷って今回は金色のひっぱりだこ飯にしましたが、次回は銀色にしてみようかな。

ちなみにこちらの器は電子レンジ不可のため、おうちで温めて食べる場合は別のものに移してお楽しみください。


山形県「どまん中百景 牛肉どまん中&海鮮どまん中」(米沢駅)

駅弁を選ぶとき、誰しもが必ずぶつかる壁「お肉にしようかな……。海鮮にしようかな……」問題。

私、あややもいつも頭を悩ませていましたが、ついにその問題を完全に解決する駅弁を見つけました。

その名も「どまん中百景 牛肉どまん中&海鮮どまん中」。これ以上も以下もありませんね。


まさにど真ん中でぱっくり割れるパッケージで、左には山形・米沢名物の牛丼風弁当「牛肉どまん中」。こちらは「駅弁屋 祭」の人気ナンバーワン弁当で、駅弁ファンにはすっかりお馴染みですよね。

そして右には鮭フレーク、ズワイガニ、錦糸卵が乗ったなんとも美しい「海鮮どまん中」が入っています。

お箸も2つついているので、一人で食べるも良し、二人で分けるも良し、ほかにお惣菜なんかも買っちゃっても良しと、とにかく車中での食事を楽しむために考え尽くされた駅弁です。


牛肉煮は甘辛しょうゆ味で味付けされており、噛めば噛むほど牛肉の甘みと旨みがあふれ出します。

奥側のそぼろはダシの旨みとコクが強くごはんとの相性も完璧。おつまみにもなるお弁当です。

海鮮の方は酢飯の酸味が強く、食欲が止まらない!
贅沢な蟹身がもちろん、宝石のように美しいいくらも食べごたえ抜群です。


売り場では、人気米菓メーカー「まるせん米菓」とコラボした「牛肉どまん中 揚げ煎餅」も発見!

「牛肉どまん中」の秘伝のタレを使用したこちらのお煎餅は、フワッとした軽い食感で、一度食べ出すと手が止まりません。

秘伝の元ダレと牛肉のを煮た後の煮ダレを絶妙な配合率で味付けしているんだそう。


煎餅の生地は、山形県産米を使用。
タレもお煎餅も香ばしくて、お菓子とは思えない満足感です。

おつまみやおやつとしてはもちろん、お土産としてもおすすめの商品です。


鳥取県「山陰鳥取 かにめし」(鳥取駅)

コノ、mico、あややのそれぞれが駅弁を選び終わった後にもう1つ、どうしても気になる駅弁を発見!

それが創業明治43年の株式会社アベ鳥取堂さんが製造する「山陰鳥取 かにめし」です。


何が気になるって、この容器! かにの形をしてるんですよ! かわいいですよね〜。

しかも、ただかわいいだけじゃなくて、材質にもこだわりが。焼却時にダイオキシンを発生することなく、自然環境下で微生物に分解されるよう部分分解樹脂を使用した環境にやさしい容器なんです。

自然分解容器を使った駅弁は日本初だそうですよ。


いざ、蓋を開けてみると、カニがぎっしり!

カニは日本海で水揚げされたもので、鳥取県産のお米はカニ味噌を使って風味たっぷりに炊き込んでいます。カニ身の味付けには、地元のお醤油屋さんで特別に作っているものを使用するなど、素材にもとことんこだわっています。

さらにカニの爪まで入っているので、これ1つでカニをまるごと味わえる贅沢な駅弁なんですよ。


こちらの駅弁は、以前、島根オフィスに勤務していたことがある、よしこさんに食べてもらいました。その感想は……。

蓋を開けた瞬間、ぎっしり入ったカニの身を見てテンションが上がる!

おかずはなく、“かにめし”と福神漬けだけというシンプルなお弁当だけど、カニの爪まで入っていて、爪の中にもちゃんと身が詰まっているんです。これはカニ好きとしてはたまりません。

ふわふわの身とカニ本来の味が損なわれないよう味付けもシンプル。本当にカニをまるごと食べているような気分にさせてくれます^^

きっと、今年は間違いなく山陰のカニを食べに行ちゃうんだろうな〜(byよしこさん)。


とにかくカニを味わい尽くしたい!という方は、この「山陰鳥取 かにめし」で決まりです!


新潟県「まさかいくらなんでも寿司」(新潟駅)

新潟県に住んでいるまい姉は、今回みんなと一緒に東京駅に行くことができなかったので、新潟駅で駅弁を購入。新潟のおいしいものがいっぱい詰まった駅弁を選びに行ってきました!

あややも記事の中で語っていますが、駅弁を選ぶときって、肉にしようか、魚にしようかって悩みませんか(笑)?

購入時は毎回究極の選択を行っているというまい姉は、今回も悩みに悩んだ結果……今回は海鮮のお弁当をチョイス! やっぱり海鮮は外せません!

村上牛や越後豚などのお肉もおいしいけれど、縦に長〜く、上から下まで日本海に面している新潟県の食材と言ったら、やっぱり新鮮な海鮮は外せないよねということで選んだのは、「まさかいくらなんでも寿司」

「新潟に行かないと買えないの!?」と思いきや、ちゃんと東京駅にも売っていましたのでみなさまご安心ください(笑)。

※販売駅は東京駅と新潟駅です

"海の贅沢をギュ〜と詰め込みました”

というキャッチコピーがぴったり!
人気のます・さけ・かに・いくらがたっぷりと入った「まさか」のおいしさのお弁当です。

「まさかいくらなんでも寿司」というユニークなネーミングは、寿司ネタの頭文字から名付けられたんだそう。たくさん並んでいる駅弁の中でひときわ目立っていました!

株式会社 新発田三新軒という新潟の企業さんが製造しています。


蓋を開けると……もう見た目から美しくておいしいっ!!

酢飯の上には、左から順に、ます、さけ、かに、いくらとぎっしり敷き詰められています。
どこを食べてもおいしいし、それぞれの具材ごとに食べてもおいしいんですけど、具材を混ぜて食べるとこれがまたおいしい……!


私は駅で購入して自宅でいただいたのですが、これね、新幹線で食べたら気分的においしさが1.5倍くらいになる気がしてます(笑)。駅で買って新幹線の中でぜひ新潟の新鮮な海鮮のおいしさを味わっていただきたい!

駅弁大会でも人気のお弁当とのことなので、ぜひ旅行のときに駅で見かけた際には、その旨さを体感してみてくださいね。


夏休みの自由研究にもいいかも!


駅弁にはその土地の名物が入っているだけでなく、パッケージやネーミングにも個性がきらり。

駅弁をお子さんの夏休みの自由研究のテーマにして、その特徴をイラストや写真、図などで紹介するのも面白そうです。

この夏はご家族で駅弁を楽しんでみませんか?


(photo by あやや、まい姉)