とにかく暑い夏。食欲が低下して麺類ばかりになってしまっているという方も多いのでは? しかし、料理研究家でダイエットカウンセラーのおにゃさんによると、夏は栄養不足で逆に太る人も多いのだとか。そこで、夏の食事で気をつけるべきことを教えてもらいました。

意外と気づかない、夏の食事の落とし穴

毎日暑くてそうめん・ひや麦・冷やし中華などの麺類ばかり食べていませんか? もしくは、夏バテで食欲がなくなった結果、やせて「ラッキー!」なんて思っていませんか…?

夏バテによる食欲減退でやせたとしても秋になると体重は一瞬で戻り、夏場に食べたかった分、基礎代謝が低下し、逆にどんどん増えていってしまいます。しかも、夏は栄養不足で逆に太る人も多いのです。ということで、今回は「夏の食事方法」をお伝えしたいと思います。

●夏こそタンパク質が大切!

朝は食べない、昼は麺類、夜も麺類。

麺類はゆでるだけで立派な1品になり、またお財布にも優しいので、麺類中心の食事になりがちですね。でも、麺類だけですと糖質しか摂っていませんので、明らかに栄養不足。そして太りやすくなってしまいます。

したがって、必ずタンパク質を加えましょう! たとえば、副菜として、納豆や豆腐、卵や豚肉をゆでたものを一緒に。お刺身を一緒に食べるのもいいですね。私はゆでた豚肉をのせて一緒にいただくスタイルが好きです。

タンパク質は体をつくる主原料。筋肉や骨、皮膚、毛髪、臓器など、体のあらゆる組織をつくる成分です。

たりていないと、免疫力が低下し、ウィルスをもらってきやすく、病気になりやすくなってしまいます。コロナが慢性化している現代では、自分の体は自分で守らないといけませんよね! ダイエットのためだけではなく、免疫力アップのためにも、必ずタンパク質を1品追加しましょう。

●体を冷やさないために気をつけるべきこと

暑いからと、食事は麺類等の冷たいものが多くなりがち。そして、キンキンに冷えたお茶や水ばかりを飲んで、夜はビールやチューハイを飲む。暑いので室内は常に冷房がきいている状態で、外出はせずに運動不足気味…。お風呂も入浴せずにシャワーだけですませる。

そういった生活をしていると、体はどんどん冷えていきます。

冷えにより血流の流れが悪くなると、代謝に必要な栄養素や酸素が行き渡らずに、代謝が低下して「太りやすい体質」になってしまうので、夏場でも体は冷やさないようにすることは大事なのです!

●体を冷やさないための4つの食生活

【1:タンパク質をとる】

タンパク質は消化、吸収に最もエネルギーを必要とし、多くの熱を発生させます。その熱を発する量は、三大栄養素の中でもっとも多いとされているので、毎日タンパク質は必ず食べるようにしてください。

【2:飲料にも気をつける】

冷蔵庫で冷やした飲み物ばかり飲まない。常温のお水やお茶を飲む習慣をつけること。

【3:サラダやマリネばかり食べない】

蒸したりレンジ加熱をして温野菜に。体が冷えているなと思ったら、汁物をつくって飲むのもいいです。

【4:体を温める食材を食べる】

炒め物の中にショウガやネギ・ニラ・ニンニク等、体を温める食材を入れて食べるのがオススメです。

●基礎代謝を上げるためにも体を冷やさない

いかがでしたか? 体が冷えて、1度体温が低下すると基礎代謝は12%低下する(免疫力は30%低下!)と言われています。

これまでやせられない方をたくさん見てきましたが、たいてい手足や内臓が冷えていることが多いです。基礎代謝アップのためにも、体を冷やさないように心がけてくださいね!

また、食生活の他には、部屋の温度を低く設定しすぎない、毎日入浴する、夏場でも薄手のひざかけを利用する等、対策して暑い夏を乗りきりましょう!