初飛行間近か 韓国初の国産戦闘機KF-21「ポラメ」タキシングテストを開始
「ポラメ」とは若いオオタカを指す言葉だそう。
初披露から1年、自力で走れるまでに
韓国防衛事業庁は2022年7月8日(金)、KAI(韓国航空宇宙産業)で開発中の国産戦闘機KF-21「ポラメ」について、試作初号機のタキシングテストを実施したと発表しました
実施日は7月6日で、場所は韓国南部の泗川(サチョン)市にある泗川空港だそう。ここにはKAIの本社と工場があり、空港は韓国空軍の教育飛行部隊も使用する軍民共用の飛行場になっています。
泗川空港でタキシングテストを行うKF-21「ポラメ」戦闘機の試作機。機首には韓国国旗とともにインドネシア国旗も描かれている(画像:韓国防衛事業庁)。
タキシングテストは牽引車(トーイングカー)などの力を借りずに、搭載するエンジンによって自力で走行するもので、初飛行の前にエンジンが問題なく動くか確認するために行います。
KF-21は韓国独自開発の戦闘機で、説明によると、F/A-18E/F「スーパーホーネット」やユーロファイター「タイフーン」といった第4.5世代戦闘機と、F-22「ラプター」やF-35「ライトニングII」といった第5世代戦闘機のあいだにあたる、第4.5世代プラスαの性能を持つ先進的な戦闘機になるとのこと。
超音速を発揮し、最新のAESAレーダーや統合電子システムなどを国産開発し搭載する予定で、継続して国産部品を追加装備することで逐次、改良発展させる計画だとしています。
2021年4月9日には試作機の出庫式が行われており、今回のタキシングテストはそれに続くものです。なお、当初の発表では2022年内に初飛行する予定です。