灼熱の車内を「いち早く」涼しくするには? 快適にするには押さえるべき「3つのポイント」があった!

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エアコンと組み合わせて涼しい車内に!

 夏のドライブで最も困るのが「車内の温度」です。

 強く照りつける太陽の下に駐車していると、車内は灼熱の暑さになります。ハンドルが握れないほど熱くなっているのを経験した人もいるでしょう。

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 このような灼熱の車内をいち早く涼しくするには、どうしたら良いのでしょうか。

炎天下の中駐車しておくと、車内は灼熱の暑さに(画像はイメージ)

 涼しくする方法は、主に次の3つが効果的です。
・エアコン作動
・エアコン作動+走行
・ドア開閉

 それぞれどのような方法か、詳しく見ていきましょう。

●エアコン作動

 車内を涼しくする方法と聞いてまず浮かぶのは、エアコンを作動させることでしょう。

 まず窓は開けないままエアコンをオートで作動させ、設定温度をLo(最低温度)にして、内気循環にします。

 JAF(日本自動車連盟)がこの方法で行った実験では、エアコン作動時に55度だった車内温度は、10分間で27.5度まで下がりました。

 外気循環だと、同じ10分間で内気循環と比べて2度高い29.5度でした。

●エアコン作動+走行

 エアコンを作動させるだけではなく、走行することでさらに早く車内を涼しくできます。

 まず窓は全開にしてエアコンをオートで作動させ、設定温度をLo(最低温度)にして、空調を外気循環にします。走り始めて2分後に窓を閉め、空調を内気循環に切り替えます。

 同じくJAFの実験では、5分間(窓を閉めてから3分後)には車内温度が28度まで下がりました。

 窓を開けて外気循環しながら走行することで、車内の熱い空気を出すことができます。これにより、エアコン作動のみに比べて、いち早く車内を涼しくできるのです。

●ドア開閉

 ドアの開閉には、車内の熱い空気を入れ替える効果があります。

 効果的な方法としては、助手席後ろのドアを開け、運転席のドアを5回ほど開閉します。

 開閉するドア(ここでは運転席)の対角にあるドアを開けておくことで、空気の通り道を確保し、効率的に空気の入れ替えることが可能です。

 エアコンほどの効果はありませんが、乗り込む前にやることで車内が少し快適になるでしょう。前述の、エアコンを用いた方法とも併用できます。

車内の温度上昇を防ぐ方法

 灼熱の車内をいち早く涼しくするには、そもそも車内の温度上昇を防ぐことも大切です。ここでは、車内温度の上昇を防ぐ3つの方法を解説します。

●サンシェードを使用する

 サンシェードを使用することで、車内温度の上昇を少し抑えることができます。ダッシュボードは車内でも特に高温になりやすく、80度前後まで上昇することもある場所です。

 フロントガラスの面積が広い車や、角度が浅い車は、とくに直射日光の影響を受けやすいため、サンシェードの使用を検討すると良いかもしれません。

サンシェードを使用しているイメージ

●窓を少し開けておく

 窓を少し開けておくと空気が少しずつ入れ替わります。

 開けすぎは防犯上の問題がありますが、窓を開けることによる外気との循環が期待できます。

●日陰に駐車する

 日陰に駐車することで、直射日光を避けることができます。

※ ※ ※

 車内温度が上昇すると、熱中症の危険性があります。

 JAFの実験では、エンジンを停止してから15分後には、熱中症指数(WBGT)が危険域である30を超えました。

 たとえ短時間でも、子どもやペットを車内に残していくことは大変危険です。

 また、湿度が高いと熱中症指数も上がるため、できるだけ快適な車内の温度と湿度を維持しましょう。