保育園内を捉えたライブ映像(画像は『Metro 2022年6月8日付「Nursery teachers ‘caught abusing children by parents watching live feed’」(Picture: WSBTV)』のスクリーンショット)

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このほどアメリカで、保育士2人が児童虐待の容疑で逮捕された。園児らに怒鳴ったり蹴ったりする2人の様子はライブ映像のカメラがしっかりと捉えていた。『Metro』『WSB-TV』などが伝えている。

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米ジョージア州ロズウェルにある保育園「パーカーチェイス・プリスクール(Parker-Chase preschool)」に勤務する保育士のゼイナ・アロストワニ(Zeina Alostwani、40)とソリアナ・ブリセニョ(Soriana Briceno、19)が、園児に対する虐待の容疑で逮捕された。

当時、園内に設置してあるライブ映像のカメラに2人の悪行が捉えられていた。そこには3歳児クラスにいる園児に向かって叱責するソリアナの姿があり、彼女が園児の額を指で小突く様子が捉えられている。またゼイナは園児の手を足で踏みつけた後、別の園児の背中を膝で蹴っていた。

この時ちょうど同保育園に通う園児の保護者であるブラント・ダンカンさん(Brant Duncan)とグロリア・バージさん(Gloria Barghi)が外部から保育園内のライブ映像を見ており、虐待の瞬間を目撃した2人はすぐに保育園に連絡してゼイナとソリアナの解雇を求めた。

またブラントさんとグロリアさんは被害に遭った園児の保護者を伴って警察に通報したところ、ゼイナとソリアナはすぐさま逮捕されたという。被害に遭った園児の母親は、映像を見て「ほんの数秒のことでした。意図的にやっていることが見て取れました。胃液が喉元まで上がってくる嫌な感じがしました」と語っている。

警察に通報したブラントさんは「(虐待に遭ったのが)誰の子かなんて関係ない。この子たちはまだ子供なんです。彼らは無防備で無力なんですよ!」と怒りを露わにしていた。ゼイナとソリアナは第一級児童虐待の罪で逮捕され、今月7日に裁判所に出廷した。

なお検察側は2人に対して保釈金の設定を認めないように求めていたが、ゼイナには7万5000ドル(約1006万円)の保釈金が認められた。しかしソリアナについては、彼女が移民だったことから保釈金の設定を受けることはできなかった。

この事件以来、他の保護者からも「自分の子供が被害に遭った」という声があがっており、事件を担当しているロズウェル警察では現在、過去数週間分のライブ映像の確認に乗り出しているという。一方で同保育園は保護者らにゼイナとソリアナを解雇したと説明し、「2人が同保育園の処分に『不当な懲戒処分だ』と不服を感じていることに失望している」と述べている。さらに今後のスタッフのあり方に関して、次のように語った。

「現在調査中のこの問題に私たちは真摯に取り組んでいきます。同保育園ではスタッフが最も高い水準で子供たちの世話を行うことを期待しております。それができないというのはいかなる理由があっても許されることではありません。」

画像は『Metro 2022年6月8日付「Nursery teachers ‘caught abusing children by parents watching live feed’」(Picture: WSBTV)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)