Appleは6月6日(米国時間)、開発者向けイベント「WWDC」において、Mac向けに設計された新型のAppleシリコンプロセッサ 「M2」を発表した。現行のM1プロセッサに対して、M2では電力効率を高めながらCPUが18%、GPUが35%高速化しているほか、Neural Engineも40%高速になったという。M2は、2022年7月に発売が予定されている新型のMacBook AirおよびMacBook Proに搭載される。

Apple、画期的なパフォーマンスと能力を備えたM2を発表 - Apple (日本)

Apple M2チップ

M2では、パフォーマンスを重視した高性能コアと、効率を重視した高効率コアの2種類のCPUコアを搭載しており、これらを組み合わせることによってマルチスレッド性能においてM1と比較して18%の向上を実現したという。Appleによると、最新のWindowsノートパソコンの10コアチップと比較して、M2に搭載されたCPUは同じ電力レベルで約2倍のパフォーマンスを実現する上に、4分の1の電力でピークパフォーマンスに到達できるとのことだ。

CPU性能がM1より18%向上

グラフィック性能は、M2はM1よりも2つ多い最大10コアのApple製次世代GPUを搭載していることに加えて、キャッシュとメモリ帯域幅も大きくなったことで、M1と比較すると同じ電力レベルで最大25%、最大の電力レベルで最大35%の向上を実現している。

GPU性能はM2より最大35%向上

Mac用OSであるmacOSは、Appleシリコンに合わせて設計されているため、M2と組み合わせることでより高いパフォーマンスを発揮できるという。次期バージョンとなるmacOS Venturaにおいても、新機能のステージマネージャや連携カメラなどにおいてM2を最大限に活用するように設計されているとのことだ。