米Appleは6月6日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC22」をオンライン・オフラインで開催し、その中で新SoC「Apple M2」を発表した。この新SoCを搭載する新製品としてMacBook Air、MacBook Proがあわせて発表されている。

「Apple m2」

Apple M2は、「Apple Silicon」シリーズの独自開発SoCとしては第2世代にあたる製品。2020年に発表されたApple M1の後継モデルに位置づけられており、前モデル同様CPU、メモリ、セキュリティコア、Thunderboltコントローラ、I/Oコントローラを1チップ上で統合。DRAMも組み合わせたユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)は拡張され、最大で24GBの搭載をサポートする。

「Apple M2」登場。シンプルにナンバリングされている

ハードウェア領域でSVPを務めるJohny Srouji氏が登壇して仕様について解説

Mシリーズにおける第2世代チップ。ダイ面積は若干拡大

拡張可能なアーキテクチャを採用している点が特徴。M1シリーズにはPro、Max、Ultraがある

M2は5nmプロセスで製造

200億個以上のトランジスタを集積。ちなみにM1は約160億個

メモリ帯域は100GB/s秒へ。M1から50%向上

最大24GBまでの搭載をサポート。LPDDR5を採用しており、インタフェースは128bit

CPUは高性能コア4つ、高効率コア4つの合計8コア構成

GPUは最大10コア。3.6 TFLPOSの性能を実現

CPUは同じ電力で約2倍の性能(第12世代Intel Core i7-1255U比)

GPUは同じ電力で約2.3倍の性能(第12世代Intel Core i7-1255U搭載の内蔵グラフィックス比)

もちろん次世代に刷新したSecure EnclaveやNeaural Engineも統合

Neaural EngineはM1から40%も高速化し、毎秒15.8兆回の演算を実行可能に

メディアエンジンも強化。H.264とHEVCの8K映像のデコードに対応

Apple M2のインフォグラフィック