「中居の音痴は定番ジョークに」「40代の女性ファンが中心…」皮肉混じり?SMAP解散報道 海外紙も続々 - BLOGOS編集部
※この記事は2016年01月14日にBLOGOSで公開されたものです
国民的人気アイドルグループSMAPの解散報道がメディアを賑わせている。 このニュースは海外でも注目されており、朝鮮日報、BBC、ガーディアン、AFP、ウォールストリートジャーナルなどのメディアが報じている。「K-popにも影響」アジアでの人気を紹介
英国の放送局BBCは「SMAPの行く末に日本中が注目」と題した記事を掲載している。SMAPの解散の噂が事務所の社内政治に起因していることを報じつつ、彼らがアイドルとして歌だけではなく、バラエティーの分野で成功した初めてのアイドルグループであることを紹介。「SMAPが解散すれば、日本に多大なショックを与えるだろう」としている。また、BBCは他に、SMAPが日本以外のアジアの国々でも支持されていることを指摘しており、「現在、K-POPがアジアを超えて世界で人気を博す中、SMAPはアジアでボーイバンド人気を爆発させたはじめての日本のグループのひとつ」と表現している。 韓国・朝鮮日報も同様に「韓国でもリアルタイム検索ワードランキングに入るなど、話題になった」と報じているほか、「SMAPは歌やダンスはもちろん、俳優業・バラエティーもこなす活動スタイルを日本で初めて定着させたグループで、韓国のアイドルグループ活動のモデルにもなっている」とSMAPが持つアジアでの影響力の大きさを紹介した。
「中居の音痴は日本の芸能界でも定番ジョークに」
英国のガーディアン紙は、SMAPがこれまで50枚のシングル、20枚のスタジオアルバムを発表し、これまで3500万枚以上の売り上げを記録しているほか、2011年には中国での海外公演を成功させたことなど、同グループの実績を記す一方で、「中居の音痴は日本の芸能界で定番ジョークとなっているが、同グループは当たり障りのない歌詞と音楽性であらゆる世代のファンを獲得している」と報道。また、「メンバーの年齢は38~43歳に渡り、明らかに音楽的に欠点があるにも関わらず、彼らはいまだにトップJ-POPアイドルとして存在している」(仏AFP)、「世界の多くのポップグループのように、SMAPの歌唱力や演技力に疑問を持つ人もいる」(英BBC)など、SMAPの「欠点」に注目する記述も見られた。さらにSMAPメンバーの年齢とファン層についての分析もなされおり、SMAPの中心となるファン層は彼らを見ながら育った40代女性たちであり、「メンバーの出演するドラマも彼女たちがコアの視聴者となっている」と指摘(仏AFP)。「年上世代の女性ファンたちはSMAPを『理想の息子たち』として見ている」とも紹介されている(英BBC)。
一方で長きに渡って活躍してきたSMAPを「過去のグループ」とするかのような論調も見られた。ビルボード誌のSteve McClure氏はSMAPについて「彼らのアイドルグループとしての賞味期限は過ぎている。だから今回の騒動は遅すぎた通過儀礼とも言えるだろう」とコメント(英 ガーディアン)。同氏は65年間の歴史の中で最低視聴率を記録した2015年の紅白歌合戦と関連付けて「SMAPは、テレビでみんなが同じものを観て、市場が今日ほど細分化されていない時代のグループ。だから、二度と同じようなグループは現れないでしょう」とも述べており、ガーディアン紙については「皮肉混じり」とも言える論調が目立っている。
【参考記事】
Japan gripped by fate of pop group SMAP - BBC(1月13日)
Breakup of beloved boyband Smap shocks Japanese pop fans - The Gurdian(1月13日)
Japan boy band SMAP mulling breakup: reports - AFP通信(1月13日)
日本の国民的グループ「SMAP」解散危機 - 朝鮮日報(1月14日)