「資産所得倍増プラン」が掲げられる今だから知っておきたい投資の本質
岸田政権が打ち出している「新しい資本主義」の具体策として、貯蓄一辺倒から投資を促す「資産所得倍増プラン」がアピールされ、改めて投資に注目が集まっている今、知っておくべきは投資の本質についてである。
投資は将来のお金のリターンばかり考えていると、必ずしも幸福な結果になるとは言えない。投資の本質を理解し、自分の投資している会社が社会にどう役立つのか、自分の投資行動が社会にどう役立つのか、という社会的な視点を見失わないで投資することが、結果的に資産を増やすことにもつながる。
そう述べるのは、投資家の村上世彰氏だ。
■村上世彰が高校生に投資を教えた理由
村上氏は、高校の投資部の特別顧問として、自ら資金を提供し、高校生44人が8ヶ月間投資を行うという講義を実施した。『村上世彰、高校生に投資を教える。』(村上世彰著、KADOKAWA著)では、高校生たちに語った投資のタイミング、投資家に求められる条件、お金の本質とは、といった講義内容を紹介。また、講義に参加した高校生のレポートも収録している。
そもそも投資とは何か。簡単にいえば「少し先の未来において大きな利益が得られるように、今コストを支払うこと」というところだろうか。投資というと、「難しそう」「リスクがあって怖い」というネガティブなイメージも多い。けれど、さまざまなメリットもある。社会全体で見れば、資金が社会の中で循環することが経済の停滞を防ぎ、成長につながる。投資した資金は、将来的な経済成長や後継機という形で戻ってくる。
個人単位では、「世の中の動きを知る」「社会の役に立つ」「お金を増やす」という3つのメリットがある。株式市場の動きには世の中のさまざまな変化が反映されるためである。
ここ数年の出来事では、トランプ大統領の登場、イギリスのEU離脱、新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻などは、株式市場を大きく揺るがした。株式市場を見ているだけで、世の中に何が起きているのかに気づくことができ、世の中の動きに対して「もっと知りたい」という気持ちが湧いてくるのだ。講義に参加した高校生は、投資を始めたことで、新聞を読んだり、ニュースを見るのが楽しくなったという。
また、投資家は配当金や株主優待を受け取ることができる。会社の状況にもよるが、株価が上昇するという形で、資産を増やすことにもつながる。
なぜ、村上氏は高校生に株式投資を教えるのか。長期的に見て、国を支える人々の意識を変えていく必要があり、そのためには若いうちから「お金」と真剣に向き合い、上手な付き合い方を学ぶ必要があるからだ。そして、お金についての勉強を深めるためには、株に投資してみる機会を提供するのが一番いい。なぜ、自分の株が下がったのか、上がったのか、をニュースや新聞で調べ、自分自身で考えることで、世の中で起きていること、お金の本質的な価値がわかるようになる。無駄にお金に執着したり、お金に振り回される人生を送らなくて済むことにもなるのだ。
高校生たちが受けた村上氏の講義を読むことで、投資の面白さや意義、怖さやリスクについても、知ることができる。投資に興味があるけど、なかなか踏み切れない。そんな人はまず、本書を読んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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そもそも投資とは何か。簡単にいえば「少し先の未来において大きな利益が得られるように、今コストを支払うこと」というところだろうか。投資というと、「難しそう」「リスクがあって怖い」というネガティブなイメージも多い。けれど、さまざまなメリットもある。社会全体で見れば、資金が社会の中で循環することが経済の停滞を防ぎ、成長につながる。投資した資金は、将来的な経済成長や後継機という形で戻ってくる。
個人単位では、「世の中の動きを知る」「社会の役に立つ」「お金を増やす」という3つのメリットがある。株式市場の動きには世の中のさまざまな変化が反映されるためである。
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また、投資家は配当金や株主優待を受け取ることができる。会社の状況にもよるが、株価が上昇するという形で、資産を増やすことにもつながる。
なぜ、村上氏は高校生に株式投資を教えるのか。長期的に見て、国を支える人々の意識を変えていく必要があり、そのためには若いうちから「お金」と真剣に向き合い、上手な付き合い方を学ぶ必要があるからだ。そして、お金についての勉強を深めるためには、株に投資してみる機会を提供するのが一番いい。なぜ、自分の株が下がったのか、上がったのか、をニュースや新聞で調べ、自分自身で考えることで、世の中で起きていること、お金の本質的な価値がわかるようになる。無駄にお金に執着したり、お金に振り回される人生を送らなくて済むことにもなるのだ。
高校生たちが受けた村上氏の講義を読むことで、投資の面白さや意義、怖さやリスクについても、知ることができる。投資に興味があるけど、なかなか踏み切れない。そんな人はまず、本書を読んでみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
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