プレスリリースより

写真拡大

DMMファイナンシャルサービスが運営するネット葬儀サービス「DMMのお葬式」が、2022年5月末で終了することが分かった。

現役東京大学生が始めた事業として、開始当初は複数のメディアに取り上げられるなど大きな注目を集めた。

テレビCMも出稿

DMMのお葬式は、葬儀申し込みや法要での僧侶手配、墓地・霊園探し、送骨など終活にまつわるサービスだ。

当時、現役東大生だった岩崎翔太氏(現在はエンジェル投資家)が2016年に情報サイト「終活ねっと」の運営会社として起業し、DMMが18年10月に資本業務提携、20年3月に完全子会社化した。

大手企業によるスタートアップ買収は、多くのメディアに取り上げられ話題となった。

・M&Aされて成長狙う 20代起業家の新戦略(日本経済新聞)
・現役東大生が「終活ねっと」でスピード起業できた理由 ---- DMMが買収、変わるベンチャー出資(BUSINESS INSIDER JAPAN)
・立上げ2年半で月間1,000万PVを記録! 急成長する「終活ねっと」のコンテンツ重視戦略とは?(Web担当者フォーラム)
・DMMが終活サービスに参入 終活情報サイト「終活ねっと」買収で(ITmedia NEWS)

宣伝にも力を入れ、19年にはタレントの関根勤さんを起用したテレビCMを、21年には京セラドーム大阪とスポンサー契約を結んだ。イメージキャラクターは男性アイドルグループ「純烈」が務める。21年10月にはサービス内容を全面刷新し、テコ入れを図っていた。

葬祭市場は縮小トレンドに?

DMMファイナンシャルサービスの発表によれば、競争の激化により事業環境の厳しさが増し、5月末でDMMのお葬式全サービスを終了する。すでに新規受付は終了している。「突然のお知らせとなり、ご利用のお客様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」としている。

ネット葬儀サービスは、イオングループ(イオンのお葬式)やユニクエスト(小さなお葬式)、よりそう(よりそうお葬式)などが展開している。

矢野経済研究所の調査によれば、2020年の葬祭市場は1兆5060億円(前年比83.1%)と推計する。新型コロナウイルスの感染拡大で葬儀の小規模化と単価下落が響いたという。

2021年は1兆6179億円、2030年は1兆6959億円と伸長の見込みとするも、高水準だった19年の1兆8132億円までには回復せず、「死亡者数は今後増加していく見込みではあるものの、上回るペースで葬儀単価が下落していくことによって、金額ベースでみた市場規模は縮小トレンドに転じていくと可能性が高いと考える」(原文ママ)と分析する。