テレビ朝日が、このたび発表された2021年度(21年4月〜22年3月)世帯視聴率で、開局以来初となる全日帯・ゴールデン帯・プライム帯の民放3冠を獲得した。(ビデオリサーチ調べ、関東地区)



テレビ朝日の世帯視聴率は、プライム帯(19〜23時)10.3%・全日帯(6〜24時)7.2%でそれぞれ全局横並び1位、ゴールデン帯(19〜22時)は10.1%で民放横並び1位に。そして、プライム帯の平均視聴率では、個人全体5.8%を獲得し、時間帯全局横並び1位に輝いた。(以下は個人の視聴率)

プライム帯トップの要因として挙げられるのは『報道ステーション』をはじめとするニュースベルト。2021年10月、大越健介を新キャスターに迎えた『報道ステーション』は年度平均6.6%を記録、2019年度から3年連続同時間帯トップを走り続けている。また、週末夜の『サタデーステーション』も年度平均5.9%と自己2位、2017年4月のスタート以来、初の同時間帯トップを獲得したほか、『サンデーステーション』も自己最高となる5.5%を記録した。全日帯では『羽鳥慎一モーニングショー』が年度平均で自己最高となる5.7%を記録し、2年連続で同時間帯トップに。『大下容子ワイド! スクランブル』も第1部が2.9%を記録して8年連続同時間帯トップ、第2部も2.9%で初の年度民放トップを獲得した。

ドラマでは、『相棒 season20』が全20話平均視聴率7.6%を獲得。4代目相棒・冠城亘(反町隆史)の最後の事件を描いた2週連続スペシャルは前編8.4%、後編8.6%で有終の美を飾った。シリーズ誕生から10年目となった『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の第7シリーズは全10話平均視聴率9.7%で、2021年に放送された民放連続ドラマの中で1位に。同時に、2021年民放連続ドラマの初回最高視聴率・11.2%も獲得した。4月クールの『特捜9 season4』(平均7.2%)、7月クールの『緊急取調室』(平均6.7%)も、色褪せない人気が視聴率に反映された。

また、週末のレギュラー番組も好調。金曜は『ザワつく! 金曜日』が年度平均で自己最高となる8.1%を獲得し同時間帯トップをマーク。2021年度の民放レギュラーバラエティ番組3位となった。『マツコ&有吉 かりそめ天国』も年度平均で自己最高となる5.7%を記録、土曜は『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』が年度平均で自己最高となる6.0%を記録し、初の同時間帯民放トップを獲得。日曜は『ナニコレ珍百景』(平均6.1%)と『ポツンと一軒家』(平均8.3%)が2021年度も高視聴率を叩き出し、『ポツンと一軒家』は2021年度の民放レギュラーバラエティトップの座に輝いた。

2022年1月に誕生した大型特番『タモリステーション』は、第1弾『タモリステーション〜二刀流 大谷翔平の軌跡〜』が9.6%、生放送で届けた『〜欧州とロシアの狭間で ウクライナ戦争の真実〜』が7.8%と高い支持を集めた。

スポーツジャンルでは、『東京五輪』で90時間を超える大規模中継を実施し、柔道・阿部兄弟の同日金メダル(13.5%)、ソフトボール決勝(14.5%)など歴史的な瞬間も。『東京五輪』全体の平均視聴率で、民放トップとなる平均5.2%を記録した。『北京五輪』でも坂本花織選手が銅メダル獲得した『フィギュアスケート女子フリー』を生中継し、民放の全中継枠1位となる11.4%という高視聴率を獲得した。『サッカー カタールW杯アジア最終予選』のホーム戦5戦の中継では、昨年9月2日のオマーン戦が7.7%、10月12日のオーストラリア戦が10.1%、今年1月27日の中国戦が10.1%、2月1日のサウジアラビア戦が12.6%、3月29日のベトナム戦が8.2%、全5試合平均9.7%と大きな注目を集めた。