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 ただそこに存在するだけで癒しと幸せを与えてくれるネコ。愛らしいフォルム、ぷにっとした口周り、目が離せない後頭部、猫吸いしたくなる柔らかなお腹……。全てのパーツに「可愛い」が詰まったネコに人間が夢中になるのは、もはや自然の摂理と言えるでしょう。

 最近ではネコがデザインされた商品が飛ぶように売れていますが、特にネコ好き界隈で話題になっている「ネコカップ」をご存じでしょうか?

 ネコ好きで有名な造形作家の森井ユカ氏が「ネコが世界を癒します。」をテーマにデザインしたカップ型のネコで、ゼリーやご飯などをつめてひっくり返すと無限にネコシルエットを生み出せるというもの。

 そんなネコカップに新バージョン「コネコカップ」が登場し、今SNSを中心に盛り上がりをみせています。

1870円(税込)

 もともとのネコカップは、幅20cmのリアルな子ネコサイズでしたが、新しく出た「コネコカップ」はご飯一杯分の手のひらサイズ。より使いやすくなりました。

 実は筆者は大のネコ好き。SNSでアップされるネコカップやコネコカップで作られたネコたちを見て居ても立っても居られず、さっそく使ってみたのでご紹介します。

期待を大きく超える可愛さに悶絶必至!「牛乳プリンネコ」

 まずは、お手軽な牛乳プリンを作ってみました。鍋で温めた牛乳400mlに、少しのお湯で溶かしたゼラチン5gと砂糖大さじ3杯ほどを加えてよく混ぜます。

 コネコカップをひっくり返した状態でコップなどに入れて固定し、流し入れましょう。粗熱が取れたら、そのまま冷蔵庫で1時間ほど冷やして完成です。ちゃんとネコの形になっているか、潰れてしまわないかなど、ドキドキしながら出してみると……。

 あまりにも可愛いネコちゃんが登場しました。このつるん、ぷるんとしたフォルムがたまりません! ちょこんと前で揃えた手。さすがネコを愛してやまない造形作家さん、ネコ好きが悶えるネコポーズを良くご存じです。

 思わず、お皿をくるくる回して全方向から眺めてしまいました。

 猫背の感じもまた良い……。写真ではお伝えできないのが残念ですが、人が近くを歩くたびにその僅かな振動で「プルプル」と小刻みに揺れて、悶絶するほど愛らしいのです。

 筆者は10分ほどスプーンで揺らしてプルプルを夢中で堪能したのですが、ここ1カ月分のストレスが消えてなくなるくらいは癒されました。ちなみに、ゼラチンの量を減らすことで重力に逆らえないぽっちゃりネコに仕上げることもできますよ。

 唯一の難点は、愛着が湧いて食べるのをためらってしまうこと。食べるのがもったいないとは、まさにこのことです。

カレー温泉を楽しむ「ごはんネコ」も作ってみた

 気持ち良さそうにカレーの温泉に浸かるネコの後ろ姿です。なぜか目が離せないネコの後頭部の魅力はご飯になっても健在でした。

 ごはんでネコを作るときのポイントは、型を取ったごはんが外れやすいようにコネコカップの内側を少し濡らしておくことと、しっかりごはんを詰めること。特に耳の部分はごはんをちゃんと入れないとネコっぽさが半減します。密度がないとシルエットがぼやっとしてしまうので、ぎゅっとたくさん詰めましょう。

卵のお布団を掛けた「オムライスネコ」

 オムライスも作ってみました。いろいろ試しましたが、ケチャップライスはコーンや鶏肉などの具材を入れない方がネコ感がより分かりやすいです。画像のように卵をお布団に見立てて掛けてもよし、カレーみたいに焼いた卵の上にちょこんと乗せても可愛いですよ。

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ご飯だけ見ると可愛くて悶絶! [食楽web]

 使わないときはインテリア雑貨として飾っておけるのも素敵です。大人はもちろん、食事を嫌がる年頃の子どもや好き嫌いをなくす練習をしている子どもにも良さそうですね。

(撮影・文◎佐々木 舞)

●DATA

森井ユカ氏の無限ネコ製造計画公式サイト

https://mugenneko.stores.jp/

●著者プロフィール

佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。