Apple Event
Mason Trinca / Reuters

まもなくアップルは3月にスペシャルイベントを開催し、そこで第3世代iPhone SEや第5世代iPad Airとともに「少なくとも1台」の新型Macを発表すると噂されています。そんななか、2022年内に7台以上ものAppleシリコン(アップル独自開発チップ)搭載の新たなMacが投入されるとの予想が伝えられています。

この噂の発信源は、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者によるニュースレター「Power On」最新号です。それによれば、年内に登場する新型Macは次の通りです。

M1 Proチップを搭載した新しいMac mini

「M2」チップを搭載した13インチMacBook Pro。2020年モデルの後継機種で、14インチおよび16インチのMacBook Proの下位製品に位置づけられる

「M2」チップを搭載したMac mini

「M2」チップを搭載した24インチiMac

「M2」チップを搭載し、デザインを一新したMacBook Air

M1 ProおよびM1 Maxチップを搭載した大型のiMac Pro

M1 Maxチップを2個または4個搭載した、Appleシリコン搭載で初の半分サイズMac Pro

さらにGurman氏は、「次の新型Macは3月のイベントで発表される可能性が高い」という予想を再確認しつつ、13インチMacBook ProとMac miniが「現在のラインナップの中で最も古いAppleシリコンMac」だと指摘し、これら2つの後継モデルがイベントで同時に発表されることを示唆しています。

そしてGurman氏は、アップルが「5月か6月頃、もう一回Macをリリースする準備をしている」とも付け加えています。その有力候補とされているのが、上記の「(2019年モデルと比べて)半分サイズMac Pro」です。

Gurman氏いわく「アップルは超強力なMac Proチップに対する開発者のサポートを促進したいでしょうから、早ければ6月のWWDCイベントでデビューさせ、秋には出荷したいと考えているのではないでしょうか」とのことです。

また「改良されたMacBook Air」については「ホリデーシーズン(年末商戦)の売れ筋になるでしょうから、その時期に発売するのは理にかなっています。もしもアップルが当初、2021年末か2022年初めにリリースする予定だったとしても」とのこと。

この見解は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏が長引く半導体不足などを織り込んだ上で「2022年の第3四半期に量産が始まる(発売はそれ以降)」と予想したこととも符合しています。

そしてGurman氏は第2弾(5〜6月)の新Macリリースは、次期iMac Proと「M1 Maxの超強化バージョン」を搭載した新型Mac Proに焦点を当てるかもしれないと述べています。

それと関連して、新13インチMacBook Proなどに搭載が予想される「M2」チップと、次期Mac Pro用の「M1 Max超強化バージョン」の予想も詳しく説明されています。

「M2」のCPUはM1より少し高速になると思われますが、同じ8(CPU)コアのアーキテクチャを引き継ぐはずです。しかし、GPUコアは(M1の)7〜8から9〜10コアに向上するかもしれません

新Mac Proのチップには、M1 Maxの2倍の性能を持つものと、4倍の性能との2種類があります。前者には20個のCPUコアと64個のGPUコアが、後者には40個のCPUコアと128個のGPUコアが搭載される予定です

最後にGurman氏は、これまでのAppleシリコンのロードマップに基づき「M2のPro版とMax版」が初代M3とともに2023年に発売されると予想しています。Mac用の新型プロセッサは1年半毎に投入されるとの観測もありましたが、もしも1年毎だとすれば、Macユーザーはいつ買い替えたらいいのか悩ましいことになりそうです。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac