部下や後輩の仕事のモチベーションの低さに悩んだ経験はありませんか?やる気を出させるにはどうしたらいいのか……と頭を悩ませる人も少なくないと思います。

しかし、部下や後輩の仕事のモチベーションを下げているのは自分の発言の可能性も……。

今回は部下や後輩のやる気を奪う言葉をエピソードを元に解説します。つい言ってしまっていないかチェックしてみてください。

部下や後輩のやる気を奪う言葉

「理解してる?」

「先輩に『俺が説明した話、理解してる?』と言われた時はモチベーションが下がります。理解しようとして聞いているのに、馬鹿にされた感じでイラっとします。話している側のレベルも疑います。」(20代/女性/事務)

相手を馬鹿にするつもりはなくても、そう聞こえてしまうこの言葉。上から目線でイラっとする人も多いようです。相手が理解できているか不安な時は「ここまでで分からないことはある?」と聞く方が上から目線に聞こえずに、相手も素直に質問しやすいでしょう。


「もういいから」「私がやるからいいよ」

「上司に仕事を依頼されて分からないことがあり質問した時に『あー、じゃあ私がやるからいいよ』と言われるのはすごく悲しいです。見放された気がして落ち込みます。力になりたいと思っていても、私にはそんな力がないんだなと自信も無くなります。」(20代/女性/会社員)

せっかくやる気があって質問したのにもかかわらず、突き放されてしまうのはやる気が無くなってしまいますよね。仕事に意欲的な部下や後輩の成長を止めてしまう原因にもなります。

忙しいから教える時間がない!という時は、「今回は時間がないから私がやるけど、次回時間がある時にレクチャーするからよろしくね!」と、次のチャンスがあることを伝えてあげた方が、モチベーションも下がりにくいでしょう。


「考えた結果がこれ?」

「企画書を上司に提出した時に『数時間考えて出した案がこれ?やり直して』と言われた時はイラっとしました。フィードバックもないし、どうやり直したらいいかも分からず、自分が考えた案を全否定された気がしてやる気が失せました。」(30代/女性/会社員)

一生懸命考えて仕事をしても、その時間が無駄なものと扱われてしまうのは悲しいものです。部下が思い通りの物を提出しなかったとしても、そこまで努力した分は認めてあげましょう。

その上で「ここをこうしたらもっと良い案になるかも」「ここが惜しいからもう少し練ってみよう」などポジティブなワードでフィードバックをしてあげることで、指摘されたとしても相手のやる気を削ぐことはないでしょう。


「私のやり方に合わせて」

「50代の上司は自分のやり方でしか仕事をしません。『これは私のやり方じゃないから直して』と平気で言ってきます。やり方が古くて仕事の効率が下がってしまい、この上司の下にいる間は成長できないな……と諦めています。」(20代/女性/販売)

時代が変われば仕事のやり方も変わるもの。そんな中、自分の経験だけで物事を判断する上司は部下の成長のモチベーションを下げる原因に。

自分が知らなかった新しい仕事のやり方は、部下からたくさん意見をもらった方が効率的に仕事ができる場合もあります。


おわりに

部下や後輩のやる気を奪う言葉をエピソードを元に解説しました。つい言ってしまっている言葉はありましたか? 

部下や後輩がやる気がなくて困る……悩んでいる人は、自分の発言も一度見直してみた方がいいでしょう。