日本電気とNECパーソナルコンピュータは2月4日、2021年5月に発売した「LAVIE Direct N11」（2021年前期モデル）、および2021年10月に発売した「LAVIE N11」、「LAVIE Direct N11」（2021年後期モデル）について、自主回収点検を実施すると発表した。

2021年10月発売のLAVIE N11。11.6型ディスプレイを搭載した2in1だ


両社は2月4日、NECパーソナルコンピュータが製造し、日本電気が自治体・教育期間向けに販売したGIGAスクール向け端末「Chromebook Y2」の一部に、製造工程不備のため余分なネジの混入を確認したと発表した。端末の落下など強い衝撃を受けた場合に、バッテリー下に混入したネジがバッテリーを破損させ、発煙に至った事案が1件発生しているという。

加えて「Chromebook Y2」などでケーブルの組み立て不良により、ケーブルが周辺部品と擦れて損傷しショートしたため発煙・熱損に至った事案も6件確認されているという。

LAVIE N11シリーズは、「Chromebook Y2」と同じラインで同一時期に生産されていたため、今回内部にネジの混入がないかを確かめる自主点検を実施する。また、合わせてケーブルに関連する部位の点検も行う。なお、LAVIE N11シリーズで同様の事故は発生していないとする。対象モデルは次の通り。

所有するLAVIE N11シリーズが該当するかどうかは、本体裏側にあるラベルの製造番号、型番から確認できる。該当モデルは無償の引取点検の対象となり、専用サイトから引き取りを申し込める。

使用中の製品は、仮に製品にネジが混入していた場合でも、強い衝撃を加えなければ、バッテリーの破損や発煙などには至らず、利用に問題はないとする。NECパーソナルコンピュータは、点検までの間は安全に使用してほしいと呼びかけている。