ミニLED画面の新iMac Pro、2022年夏頃に発売されるウワサ
ミニLED画面を搭載した新型iMac Proが、今年(2022年)春にはリリースされるかもしれないとの噂が相次いでいました。しかし結局のところ延期され、早ければ夏頃に発売されるとのアナリスト予測が報じられています。
この予想を発信しているのは、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏です。Young氏はディスプレイ専門サプライチェーン調査会社DSCCのCEOでもあり、その情報源はサプライチェーン筋にあると思われます。
過去1年、Young氏はMacBook Pro(2021)がミニLED画面を採用するほか、第6世代iPad miniのサイズが8.3インチになるなど的中させており、非常に信頼できる人物であることが証明されています。
さてYoung氏はTwitterにて「今週のDSCC報告で述べたように、もはや我々はアップルのiMac Proが春に発売されるとは期待していません。夏になる見込みが高いと思われます。ミニLED技術は引き続き搭載されますが、iPad ProやMacBook Proで採用されているものよりゾーン数が少なくなります」と述べています。
As we reported in today's DSCC Weekly, we no longer expect the Apple iMac Pro to launch in the spring. Looks more like summer. Still with a MiniLED backlight, but fewer MiniLEDs/zones than in iPad/MacBook Pro's.
- Ross Young (@DSCCRoss) January 31, 2022
ここで言及されているDSCC報告では、さらに詳しい情報が書かれています。すなわち「昨年末、我々は新型ミニLEDiMac Proが2022年に登場すると言いました。それは春に登場すると考えていましたが、今は夏になるかもしれないと聞いています。さらに遅れて秋になる可能性もあります」とのことです。実際Young氏は、新iMac Pro発売は春だと言っていたことがあります。
なぜ、発売が遅れるのか。それは「アップルが抱えている供給上の課題の1つは、より多くのミニiLEDを入手することです」と説明されており、ミニLED関連パーツの生産がネックとなっているようです。
そして搭載ディスプレイについては、「iPad ProやMacBook ProよりもミニLEDゾーンやミニLEDの数が少ない可能性があると聞いています。また、IGZOであるかどうかも疑問視されています」とのこと。ミニLEDとは微小なミニLEDバックライトのことで、ゾーンとはそれらを複数の領域に分割したローカルディミングゾーン(領域ごとにバックライトの明るさを調節する)を意味すると思われます。
ちょうどBloombergのMark Gurman記者も、アップルがAppleシリコン搭載の新たなiMacに「iMac Pro」のブランドを復活させる可能性が高いと報じた直後のことです。そのデザインは現行の24インチiMacに似ており、MacBook Pro(2021)に使われているM1 ProおよびM1 Maxと同様のプロセッサが搭載されると述べられていました。
新型iMac Proは3月か4月のイベントで第3世代iPhone SEや第5世代iPad Airと同時発表されるとの説もありましたが、これまでの噂話を総合すると、6月のWWDC(世界開発者会議)で発表される可能性が高そうです。
Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac