ゴルフウェア・クラブの次はキャディバッグ。コースデビュー前に押さえておくべきアイテムは?

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ゴルフを始め、レッスンや打ちっぱなしにも通い、コースデビューを意識し始めている初心者ゴルファーの方。ウェアやクラブの次に大切なのがキャディバッグ。

タイプ、大きさ、保管方法などをゴルフブランドで企画・開発を行うブランドマーケティング部門 エキップメント開発部 カテゴリーマーケティング2課 山口毅氏に話を伺いました。

基準が分かりにくいキャディバッグの選び方

ゴルフキャディバッグのタイプは大きく分けて「カート型」と「スタンド型」

左:軽量エントリー向けスタンド式キャディバッグ(デサントゴルフ)
右:ビッグロゴグラフィックキャディバッグ(ルコックスポルティフ ゴルフ)

――どのようなタイプのキャディバッグがありますか?

バッグのタイプは大きく分けて2つあります。

カート型は、直立するタイプです。ゴルフ場に行くと、乗用カートにキャディバッグを乗せてプレーするのが一般的で、それを前提に作られています。

特徴は、自立をするということで安定感が求められ、口径が大きいものが多いです。収納スペースが比較的多く、ボールやグローブ、レインウェアなどを入れられるポケットが8ヶ所ほど付いています。

初心者の方で、持っていくものが多く、その荷物をキャディバッグに全部入れて運びたいという方は、こちらが良いですね。

スタンド型は、2本の脚でバッグを支えるタイプです。

学生のアマチュアゴルファーなど、担いでセルフプレーをする際に使用することが多く、軽量に作られています。練習場に行くときなどにも運びやすく、使い勝手が良いですね。

もちろん乗用カートにも乗せられるので、ゴルフ場にも行けます。ただポケット数はありますが、収納の容量がカート型よりも小さくなっています。

最近は、若い人が“スタイリッシュ”なタイプのキャディバッグを好んでいるため、こちらのタイプが人気です。

容量やサイズ、ゴルフクラブ収納方法の注意点

――初心者におすすめの容量・サイズ・重さを教えてください。

まず重さですが、なるべく軽量なものをおすすめしたいですね。軽さの基準値としては、表示サイズで3kg前後のものを探していただければと思います。

サイズについては、8.5型、9型などと表記されていますが、これは口枠の縦の長さを表したものになります。

例えば、9型は長さが9インチ(約23cm)になります。また口径が20cm以上あれば、フルセット14本のクラブを入れられます。

近年は、アイアンよりもヘッドの容量が大きいユーティリティを使う方が増えてきたため、口径も大きめな9型が主流となってきています。女性は、8.5型がオーソドックスなタイプとして販売されています。

――初心者でもフルセット14本のクラブがしっかり入るほうが良いのでしょうか?

そうですね。今は、初心者の方だからクラブが少なくて良いという考えではなくなってきています。

先輩やゴルフ経験者とゴルフ場でプレーをするときに“恥ずかしくないよう”に、クラブをきちんとそろえておきたいと考える方が増えてきているんです。

軽量スタンド型でも口径が8.5型や9型がありますし、ゴルフを長く続けたいと考えている方は、大きめのものを選択しましょう。

――収納についてですが、仕切りにどのクラブを入れたら良いのか、このポケットにはこのアイテムを入れるべきというルールはありますか?

仕切りは5分割、6分割などいろいろあり、明確な基準はありませんが、6分割のものが標準になります。

上部にドライバーやフェアウェイウッドを入れ、真ん中にはミドルアイアン、下部にはショートアイアンやピッチング、サンドウェッジを入れるというのが基本です。

もし、長いクラブを下に入れて、短いクラブを上に入れてしまうと、アイアンのヘッドがドライバーのシャフトに当たり、傷付けてしまいます。

乗用カートにキャディバッグを乗せるときには、傾かせることが多いので長いクラブから短いクラブへと順々に入れてください。

なぜ仕切りで分割しているのかというと、クラブの抜き差しをしやすくするためです。セパレーターという布が底まで貼ってあるので、きちんと収まるようになっています。

またポケットは平均で8ヶ所ほどありますが、どこに何を入れるかというルールはなく、ざっくりとここにはボール、ここはグローブ、大きなポケットにはレインウェアを入れるなどありますが、個人が使いやすいようにアイテムを収納してもらえればOKです。

ただ、ゴルフバッグをカートに乗せるときには、一部のポケットが使用できなくなるので、必要なものは出しやすいポケットに入れておきましょう。

――どのような素材のゴルフバッグがありますか?

素材としては、合成皮革やエナメル、ポリエステルなどが使用されていますが、合成皮革とポリエステルの2つが主な素材になります。

――合成皮革とポリエステルでは、どのような違いがあるのでしょうか?

合成皮革は、高級感や重厚感を出すときに使用するケースが多いです。

作り込みもしっかりしていて、比較的丈夫で、重量は3~4kg程度です。初心者の方でゴルフにハマり、何度もコースに行きたいと考えている人は、一緒に回られる方も目を引くデザインになっているので、合成皮革のものが良いと思います。

一方で、ポリエステル素材を使ったものは、合成皮革に比べると軽くなり、重量は2kg台になるものが多くなります。

また、この素材は比較的に長持ちするので、頻繁にゴルフ場に行けない方で、長期間使用したいと考えている方におすすめです。