被爆者らが伊方原発の運転差し止めを求めている裁判で先月再稼働してからは初となる口頭弁論が開かれました。

愛媛県の伊方原発をめぐっては、去年、広島地裁が本訴とは別の仮処分で運転を認める決定を出し、すでに先月から再稼働しています。

再稼働後初となる19日の口頭弁論では福島原発事故の避難者福島敦子さんが「私たちのような体験をする人を万が一にも出してはいけない」などと意見陳述しました。

福島敦子さん「(この裁判が)誰も被ばくしない、させない権利につながっていくと思うので」

堀江壮原告団長(81)「大地震時に原発が)動いているのと動いていないのでは被害の状態が全然違うんです」

原告団によりますと提訴から7年目に入っても結審の時期は依然見通せないということです。