Logitechは1月18日、USI(Universal Stylus Initiative)方式に対応したChromebook用スタイラス「Logitech Pen」を発表した。価格は64.99ドルで、1月に米国で教育機関向けに販売開始する。



USIは標準化されたユニバーサルなスタイラスを目指して2015年に発足したコンソーシアムで、Google、Intel、Lenovo、Samsung、Wacomなどが参加している。筆圧感知、パームリジェクション対応、傾き検知、長いバッテリー駆動時間などを特徴としており、USIスタイラス・プロトコルはChrome OSの標準スタイラス方式に採用されている。

Logitech Penは4096段階の筆圧感知に対応し、細く繊細なラインからストローク、太い線、陰影などを描き分けられる。サードパーティの様々なアプリがパームリジェクションをサポートしており、それらでは自然な書き心地を楽しめるとのこと。学校での通常の利用(1日2.5時間の使用)で最大15日使用可能。バッテリー残量が少なくなっても、わずか30秒の充電で最大30分使用できるようになる。充電ポートはChromebookの標準となっているUSB-Cで、同じ充電ケーブルを利用できる。



LogitechがiPad向けに提供している「Logitech Crayon」(日本では「Logicool Crayon」)と同様、普通のペンのようにシンプルに使えるように設計されている。機能ボタンはなく、書くことにフォーカスしたデザイン。デバイスとのペアリングは不要で、手に持ってすぐに書き始められる。

サイズは小中学生が握りやすい大きさで、すべらず快適に書けるように軸にシリコングリップを採用した。液体がかかっても安心な防滴デザイン。最大1.2メートルの高さからの落下に耐える耐衝撃性能を備える。

USI対応であれば、全てのChromebookで使用できる。低価格のChromebookではUSI対応のタッチパネルを省いた製品が少なくないが、デジタルペンのニーズは高まっている。Logitechのような周辺機器メーカーからUSI対応のChromebook向けスタイラスが登場することで、学校でのデジタルペンの活用が進むと期待したい。教育機関向けのみの販売となっているが、iPad向けのCrayonは教育機関向けから始まって半年後に一般向けに販売が拡大された。