2021年、買ってシビレた「AnkerのOculus Quest 2用充電ドック」 太田百合子さん
デジタルカメラやスマートフォン、アップル製品など、さまざまなジャンルを専門とするライターやカメラマンのみなさんに「2021年に買ってよかった、胸を張って人に薦められるナンバーワンのデジタル機器や家電」を挙げていただきました。さらに、専門領域ではないが買ってよかったと感じたアイテム、または「これは買って失敗、大後悔…」だと感じたがっかりアイテムもプラスアルファで紹介してもらいます。今回は、モバイルデバイスやスマートスピーカーに詳しいライターの太田百合子さんです。
Oculus Quest 2を充電できるだけでなく、定位置を与えられる
2021年は緊急事態宣言が続いて、2020年以上に家で過ごす時間が長くなりました。そんななか、買ってよかったと思ったもののひとつが「Anker Charging Dock for Oculus Quest 2」(実売価格は9,990円)です。日本での発売は2021年6月でしたが、実はひとあし早く3月に、米Amazon.comで購入していました。送料込みで12,309円かかったので、ちょっと割高だったのですが、どうしても早く手に入れたい事情がありました。というのも2021年の春、筆者の周りでは空前のOculusブームが巻き起こっていたからです。巻き起こしたのは他ならぬ、筆者自身なのですが……。
筆者がオンライン忘年会や新年会で周囲に薦めまくった結果、2021年初旬ごろから家族や友人に「Oculus Quest 2」を買う人が増え始めました。薦めた手前もありますが、春ごろにはそうした人たちとほとんど毎晩のように、マルチプレイ対応のゲームを楽しむようになっていました。なかでも特によく遊んだのが、「Beat Saber」や「ダンスセントラル」、「プレミアム・ ボウリング」、「クックアウト」といった、みんなで身体を動かす系のゲーム。運動不足の解消にはもってこいだったのですが、終わるとクタクタになってそのまま眠ってしまうため、充電を忘れて次の日に慌てるということがよくありました。そもそもVRヘッドマウントディスプレイはかさばるため、置き場所に困ります。我が家でも長らく置き場が定まらずに、ソファーの上に(筆者が)放置して電池切れになっていたり、足下に落ちて(筆者に)踏みつけられそうになったりしていました。
Anker Charging Dock for Oculus Quest 2は、そんなOculus Quest 2に定位置を作ると同時に、置くだけで充電ができる優れモノです。具体的には、本体のUSB Type-Cコネクターに専用のアダプターを差し込み、左右のコントローラーの単3形電池を、特殊な電極の付いた充電式のものに変えるだけ。あとは決まった場所に置くだけでケーブルレスな充電が可能になります。おかげで充電忘れがなくなり、遊びたいときにすぐ遊べるようになりました。2021年はなかなか家から出られない状況でしたが、遠く離れた家族や友人といつでも好きなときに、VRゲームの中で会うことができたので、楽しく過ごすことができました。
魅力的な「povo2.0」がもたらした予想外の“がっかり”
がっかり……というとちょっと語弊がありますが、2021年9月29日にスタートしたKDDIの「povo2.0」は、筆者に「コンビニスイーツを買いすぎる」という、あまりよろしくない習慣をもたらしました。というのも、povo2.0には「ギガ活」という、これまでのスマホの料金プランにはなかった新しい仕組みが採用されているからです。
povo2.0は基本料金が0円で、必要なときに必要な容量のデータ通信をトッピングできる仕組みになっています。トッピングには期限があり、たとえば1GBなら7日間で390円のように決められています。330円で24時間使い放題といったものから、150GBが12,980円で180日間使える大容量×長期間のプランまで、バリエーションも豊富。
この豊富なプランに加えて、さまざまな条件に応じて“ギガ”がもらえるのが「ギガ活」です。「ギガ活」にはキャンペーンへの応募やサービスの利用など、いろんな条件が用意されているのですが、なかでも最も身近で達成しやすい条件が、コンビニのローソンでau PAYを使い、500円以上買い物をするというもの。「ギガ活」でもらえる容量は条件によっても違いますが、ローソンの場合は後日、3日間使える300MBのトッピングがもらえます。
これまでもコンビニはよく利用していましたが、povo2.0に乗り換えてからは基本ローソン一択に。ローソンのスイーツでは「もち食感ロール」(298円)が筆者のお気に入りなのですが、povo2.0以降は会計を500円以上にするために“2個買い”がデフォルトになりました。その結果、Oculus Quest 2の運動系ゲームの効果もあり、よい感じに下降線を描き始めていた体重グラフが、今では緩やかな上昇傾向に……。「ギガ活」を考えた人に、してやられた気分です。
著者 : 太田百合子 おおたゆりこ テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。 この著者の記事一覧はこちら
2021年は緊急事態宣言が続いて、2020年以上に家で過ごす時間が長くなりました。そんななか、買ってよかったと思ったもののひとつが「Anker Charging Dock for Oculus Quest 2」(実売価格は9,990円)です。日本での発売は2021年6月でしたが、実はひとあし早く3月に、米Amazon.comで購入していました。送料込みで12,309円かかったので、ちょっと割高だったのですが、どうしても早く手に入れたい事情がありました。というのも2021年の春、筆者の周りでは空前のOculusブームが巻き起こっていたからです。巻き起こしたのは他ならぬ、筆者自身なのですが……。
筆者がオンライン忘年会や新年会で周囲に薦めまくった結果、2021年初旬ごろから家族や友人に「Oculus Quest 2」を買う人が増え始めました。薦めた手前もありますが、春ごろにはそうした人たちとほとんど毎晩のように、マルチプレイ対応のゲームを楽しむようになっていました。なかでも特によく遊んだのが、「Beat Saber」や「ダンスセントラル」、「プレミアム・ ボウリング」、「クックアウト」といった、みんなで身体を動かす系のゲーム。運動不足の解消にはもってこいだったのですが、終わるとクタクタになってそのまま眠ってしまうため、充電を忘れて次の日に慌てるということがよくありました。そもそもVRヘッドマウントディスプレイはかさばるため、置き場所に困ります。我が家でも長らく置き場が定まらずに、ソファーの上に(筆者が)放置して電池切れになっていたり、足下に落ちて(筆者に)踏みつけられそうになったりしていました。
Anker Charging Dock for Oculus Quest 2は、そんなOculus Quest 2に定位置を作ると同時に、置くだけで充電ができる優れモノです。具体的には、本体のUSB Type-Cコネクターに専用のアダプターを差し込み、左右のコントローラーの単3形電池を、特殊な電極の付いた充電式のものに変えるだけ。あとは決まった場所に置くだけでケーブルレスな充電が可能になります。おかげで充電忘れがなくなり、遊びたいときにすぐ遊べるようになりました。2021年はなかなか家から出られない状況でしたが、遠く離れた家族や友人といつでも好きなときに、VRゲームの中で会うことができたので、楽しく過ごすことができました。
魅力的な「povo2.0」がもたらした予想外の“がっかり”
がっかり……というとちょっと語弊がありますが、2021年9月29日にスタートしたKDDIの「povo2.0」は、筆者に「コンビニスイーツを買いすぎる」という、あまりよろしくない習慣をもたらしました。というのも、povo2.0には「ギガ活」という、これまでのスマホの料金プランにはなかった新しい仕組みが採用されているからです。
povo2.0は基本料金が0円で、必要なときに必要な容量のデータ通信をトッピングできる仕組みになっています。トッピングには期限があり、たとえば1GBなら7日間で390円のように決められています。330円で24時間使い放題といったものから、150GBが12,980円で180日間使える大容量×長期間のプランまで、バリエーションも豊富。
この豊富なプランに加えて、さまざまな条件に応じて“ギガ”がもらえるのが「ギガ活」です。「ギガ活」にはキャンペーンへの応募やサービスの利用など、いろんな条件が用意されているのですが、なかでも最も身近で達成しやすい条件が、コンビニのローソンでau PAYを使い、500円以上買い物をするというもの。「ギガ活」でもらえる容量は条件によっても違いますが、ローソンの場合は後日、3日間使える300MBのトッピングがもらえます。
これまでもコンビニはよく利用していましたが、povo2.0に乗り換えてからは基本ローソン一択に。ローソンのスイーツでは「もち食感ロール」(298円)が筆者のお気に入りなのですが、povo2.0以降は会計を500円以上にするために“2個買い”がデフォルトになりました。その結果、Oculus Quest 2の運動系ゲームの効果もあり、よい感じに下降線を描き始めていた体重グラフが、今では緩やかな上昇傾向に……。「ギガ活」を考えた人に、してやられた気分です。
著者 : 太田百合子 おおたゆりこ テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。 この著者の記事一覧はこちら