Shiftall、メタバース向け超高画質VRグラス「MeganeX」や“寒暖を感じる”デバイス - CES 2022
パナソニックのグループ企業・Shiftall(シフトール)が、米ラスベガスで開催されるエレクトロニクスショー「CES 2022」(会期:現地時間1月5日〜7日)のイベント出展に合わせて、新しいメタバース向け製品を発表しました。快適なかけ心地を重視したVRスマートグラス「MeganeX(メガーヌエックス)」など、3つの製品に要注目です。
○ラインナップと想定売価 / 発売時期
VRヘッドセット「MeganeX」:10万円未満 / 2022年春
ウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel」:2万円前後 / 2022年春
メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk」:2万円前後 / 2022年夏
Shiftallは、これまでにもクラフトビールの自動補充ができるスマート冷蔵庫「DrinkShift」や、ネット接続型の電子メモ「Croqy(クロッキー)」といった製品をCESに合わせて発表してきました。
2022年は今後さらに注目度が高まるであろう、インターネット上の仮想空間でさまざまなエンターテインメントやサービスを体験する「メタバース」のユーザー体験を向上させる、3つのデバイスをパナソニックと協業開発。2022年春以降にShiftallが商品化すると発表しました。
ちなみにShiftallはメタバース対応製品として、VRプラットフォーム「SteamVR」で利用できる、腰や足の動きをモーション・トラッキングするデバイス「HaritoraX(ハリトラックス)」(27,900円)を2021年に発売しています。
○5.2K高画質のメガネ型VRヘッドセット「MeganeX」
MeganeXは、SteamVRに対応するメガネ型のVRヘッドセット。2022年春に10万円未満で発売予定です。
今から2年前のCES 2020において、パナソニックは4K相当の解像度とHDR表示を実現する超高画質VRヘッドセットの試作機を初披露。その後、CES 2021では5.2K(2,560×2,560ドット)、1.3型のマイクロ有機ELディスプレイを左右それぞれに搭載して画質強化した試作機を公開しており、MeganeXはこれらをベースに開発した製品であると思われます。
これらの発表当初、筆者もその圧倒的に高精細な画質により、従来のVRヘッドセットをはるかに超える没入感を実現していた試作機を体験して、VRエンターテインメントの未来に明るい展望を強く感じました。
最初の試作機から約2年がたち、今回いよいよ「MeganeX」としてShiftallから発売されます。MeganeXには、クアルコムがVR関連のデバイスに最適化した高性能SoC「Snapdragon XR1」が搭載され、さらにHDR対応のディスプレイが最大120Hzのリフレッシュレートにも対応していることから、ゲームのグラフィックスも滑らかに表示されるのではないかと期待が持てそうです。
同製品を装着したユーザーの頭や体の動きを正確に検知できる、6DoFモーショントラッキングに対応。Shiftallでは「SteamVR対応のさまざまなVRアプリケーションを楽しめる」と説明しています。重さは約250g(ケーブル部除く)で、ハイエンドクラスのオーディオ用ヘッドホンよりも少し軽いぐらいなので、長時間身に着けていても疲れを感じにくそうです。
MeganeXにコンテンツを送り出すソース側機器、および電源供給の接続方式は、USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)、またはDisplayPortとUSB 2.0(付属のインタフェース変換BOXを利用する場合)を用いた有線接続になるようです。詳細については、実機を体験してみて改めてお伝えします。
○メタバース空間の温度を体感できる「Pebble Feel」
Pebble Feel(ペブルフィール)は、本体に高性能ペルチェ素子を搭載する手のひらサイズの“パーソナル・エアコン”。本体は2万円前後で、2022年春の発売を予定しています。
専用のシャツと組み合わせて本体を首元に接触させるスタイルで、身に着けると温かさや冷たさを感じられるというデバイスです。重さは約60g。ソニーが開発した「REON POCKET 2」によく似た製品ではないかと思われます。
Pebble Feelも、やはりSteamVRのプラットフォームから配信されるコンテンツと連携して、VRChatのようなメタバース空間の中で「暑さ・寒さ」を体験できる“メタバース対応”を実現したデバイスであるところに注目です。
対応OSはWindows(SteamVR)とiOS/iPadOS、Android。通信方式はBluetooth 5.0 Low Energy。SteamVR用のアドオンを利用することにより、コンテンツの設定と冷温感の設定がリンクするようです。また、コンテンツ内での体感温度の設定を、既存のシェーダーを使って簡単にプログラミングできる仕組みも提供されます。
ペルチェ素子を内蔵した、ユーザーの体に触れるプレートの部分は、25度の環境において最低9度〜最高42度の範囲で温度が変わります。推奨されている使用温度は5度〜40度。容量10,000mAhのモバイルバッテリーと接続して給電し、多段階で設定できる冷却・加熱モードを「中」にした場合、冷却では約15時間、加熱では約25時間使えます。ただし連続動作が可能、または推奨されている時間などの詳細については、執筆時点で公開されていません。
Shiftallでは、Pebble Feelを「StamVRのコンテンツを楽しむときだけでなく、普段使いのパーソナル・エアコンとしても利用できるデバイス」と説明しています。同製品を身に着けるシャツの詳細など、追加情報が待たれます。
○VR体験時の音漏れ防止マイク「mutalk」
mutalk(ミュートーク)は、MeganeXなどのVRヘッドセットを装着した状態で、一緒に口元に着けて使うワイヤレスマイクです。メタバースやオンラインゲームを楽しむときに、ボイスチャットの会話を周囲に聞こえにくくするように口元を覆う構造としています。
専用のバンドを使って頭に固定するので両手がフリーになり、ゲームコントローラーを握ったり、ビデオ通話するときにパソコンのキーボードをタイピングしたりできます。USB-Cケーブルで内蔵バッテリーを充電して、約10時間の連続使用が可能。2022年夏発売予定で、価格は2万円前後を見込んでいます。対応OSはWindowsとmacOS、iOS/iPadOS、Android。通信方式はBluetooth 4.2 BR/EDR(HSP, HFP1.7)。
筆者も宅外でビデオ会議に参加しなければならないときにぜひ使ってみたいのですが、重さや装着感が気になるところです。Shiftallが今回発表した3つの製品、今後国内で体験できる機会が来たら、詳しくお届けしたいと思います。
VRヘッドセット「MeganeX」:10万円未満 / 2022年春
ウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel」:2万円前後 / 2022年春
メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk」:2万円前後 / 2022年夏
Shiftallは、これまでにもクラフトビールの自動補充ができるスマート冷蔵庫「DrinkShift」や、ネット接続型の電子メモ「Croqy(クロッキー)」といった製品をCESに合わせて発表してきました。
2022年は今後さらに注目度が高まるであろう、インターネット上の仮想空間でさまざまなエンターテインメントやサービスを体験する「メタバース」のユーザー体験を向上させる、3つのデバイスをパナソニックと協業開発。2022年春以降にShiftallが商品化すると発表しました。
ちなみにShiftallはメタバース対応製品として、VRプラットフォーム「SteamVR」で利用できる、腰や足の動きをモーション・トラッキングするデバイス「HaritoraX(ハリトラックス)」(27,900円)を2021年に発売しています。
○5.2K高画質のメガネ型VRヘッドセット「MeganeX」
MeganeXは、SteamVRに対応するメガネ型のVRヘッドセット。2022年春に10万円未満で発売予定です。
今から2年前のCES 2020において、パナソニックは4K相当の解像度とHDR表示を実現する超高画質VRヘッドセットの試作機を初披露。その後、CES 2021では5.2K(2,560×2,560ドット)、1.3型のマイクロ有機ELディスプレイを左右それぞれに搭載して画質強化した試作機を公開しており、MeganeXはこれらをベースに開発した製品であると思われます。
これらの発表当初、筆者もその圧倒的に高精細な画質により、従来のVRヘッドセットをはるかに超える没入感を実現していた試作機を体験して、VRエンターテインメントの未来に明るい展望を強く感じました。
最初の試作機から約2年がたち、今回いよいよ「MeganeX」としてShiftallから発売されます。MeganeXには、クアルコムがVR関連のデバイスに最適化した高性能SoC「Snapdragon XR1」が搭載され、さらにHDR対応のディスプレイが最大120Hzのリフレッシュレートにも対応していることから、ゲームのグラフィックスも滑らかに表示されるのではないかと期待が持てそうです。
同製品を装着したユーザーの頭や体の動きを正確に検知できる、6DoFモーショントラッキングに対応。Shiftallでは「SteamVR対応のさまざまなVRアプリケーションを楽しめる」と説明しています。重さは約250g(ケーブル部除く)で、ハイエンドクラスのオーディオ用ヘッドホンよりも少し軽いぐらいなので、長時間身に着けていても疲れを感じにくそうです。
MeganeXにコンテンツを送り出すソース側機器、および電源供給の接続方式は、USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode)、またはDisplayPortとUSB 2.0(付属のインタフェース変換BOXを利用する場合)を用いた有線接続になるようです。詳細については、実機を体験してみて改めてお伝えします。
○メタバース空間の温度を体感できる「Pebble Feel」
Pebble Feel(ペブルフィール)は、本体に高性能ペルチェ素子を搭載する手のひらサイズの“パーソナル・エアコン”。本体は2万円前後で、2022年春の発売を予定しています。
専用のシャツと組み合わせて本体を首元に接触させるスタイルで、身に着けると温かさや冷たさを感じられるというデバイスです。重さは約60g。ソニーが開発した「REON POCKET 2」によく似た製品ではないかと思われます。
Pebble Feelも、やはりSteamVRのプラットフォームから配信されるコンテンツと連携して、VRChatのようなメタバース空間の中で「暑さ・寒さ」を体験できる“メタバース対応”を実現したデバイスであるところに注目です。
対応OSはWindows(SteamVR)とiOS/iPadOS、Android。通信方式はBluetooth 5.0 Low Energy。SteamVR用のアドオンを利用することにより、コンテンツの設定と冷温感の設定がリンクするようです。また、コンテンツ内での体感温度の設定を、既存のシェーダーを使って簡単にプログラミングできる仕組みも提供されます。
ペルチェ素子を内蔵した、ユーザーの体に触れるプレートの部分は、25度の環境において最低9度〜最高42度の範囲で温度が変わります。推奨されている使用温度は5度〜40度。容量10,000mAhのモバイルバッテリーと接続して給電し、多段階で設定できる冷却・加熱モードを「中」にした場合、冷却では約15時間、加熱では約25時間使えます。ただし連続動作が可能、または推奨されている時間などの詳細については、執筆時点で公開されていません。
Shiftallでは、Pebble Feelを「StamVRのコンテンツを楽しむときだけでなく、普段使いのパーソナル・エアコンとしても利用できるデバイス」と説明しています。同製品を身に着けるシャツの詳細など、追加情報が待たれます。
○VR体験時の音漏れ防止マイク「mutalk」
mutalk(ミュートーク)は、MeganeXなどのVRヘッドセットを装着した状態で、一緒に口元に着けて使うワイヤレスマイクです。メタバースやオンラインゲームを楽しむときに、ボイスチャットの会話を周囲に聞こえにくくするように口元を覆う構造としています。
専用のバンドを使って頭に固定するので両手がフリーになり、ゲームコントローラーを握ったり、ビデオ通話するときにパソコンのキーボードをタイピングしたりできます。USB-Cケーブルで内蔵バッテリーを充電して、約10時間の連続使用が可能。2022年夏発売予定で、価格は2万円前後を見込んでいます。対応OSはWindowsとmacOS、iOS/iPadOS、Android。通信方式はBluetooth 4.2 BR/EDR(HSP, HFP1.7)。
筆者も宅外でビデオ会議に参加しなければならないときにぜひ使ってみたいのですが、重さや装着感が気になるところです。Shiftallが今回発表した3つの製品、今後国内で体験できる機会が来たら、詳しくお届けしたいと思います。